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焙煎士Kosukeにインタビュー【前編】

こんにちは。

今回はKurasuの焙煎士、Kosukeにインタビュー!

焙煎士の仕事ってコーヒー豆を焼いている人、という以上にどんなものなのか知る機会がないという方も多いのではないでしょうか?

焙煎についての知識やどうしてバリスタではなく、焙煎士の仕事を続けているのかなど、

普段なかなか会えない、縁の下の力持ちKosukeについてじっくりとご紹介していきます。

いざ、インタビューを始めたら盛り上がってしまいまして、三部作に!!

 

前編となる今回は、主に彼自身にフォーカスし「焙煎士になるまで」のストーリーをお届けします。


ぜひ、美味しいコーヒー片手にお楽しみください。

 

 

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「まずは、Kosukeさんについていくつか教えてください。好きなコーヒーショップは?」

 

 ・『アカツキコーヒー』(京都)

 ・『AOMA COFFEE』(大阪)

・『COFFEE COUNTY』(福岡)

特に下の2店舗のコーヒーはバランスがいい印象です

攻めすぎていない、浅煎り飲んだことない人や酸味が苦手な人でも好きになってもらえるようなすごく際どいところをせめているように感じます。

これまでの経験のお陰でそのことに気がつけた気がする。

“今の自分だからこそ思える”、お勧めしたいコーヒーショップです。

 

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「コーヒーを好きになったのはいつごろですか?きっかけなどありましたら教えてください」

 

ブラックの方がいいなと思ったのは、大学生の時に東南アジアを旅していた時。

どんな発展途上国でも、マクドナルドやスタバはあったので疲れるとそこに行っていました。

一番安いからという理由でブラックコーヒーを頼んだのに、タイでは、デフォルトでミルクと砂糖が大量に入ったコーヒーが出てくる。

何も入っていないコーヒーはないと言われました。(笑)

知らずに頼んで、一口飲んだ時、自分の想像していたブラックコーヒーではなかったそのパニックと大きな衝撃が今思えばブラックの美味しさに目覚めた最初のきっかけだったと思う。

 

ーーー確かにすごい経験…まさにカルチャーショックですね。

ちなみに結局その旅の間に、求めているブラックコーヒー(甘くない)に出会うことはついぞなかったそうです。

 

 

 

 

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「スペシャルティコーヒーに目覚めたのはいつ頃ですか?なぜコーヒーの業界に?」

 

学生の頃、本屋さんに併設したカフェで働いていたくらいで、全然コーヒーに対するこだわりはなかったんです。

ただ、進路を考えた時、コーヒーは自分の近くにあったもののひとつだった。この時はまだ、浅煎りが好きなどの概念自体ありませんでした。

コーヒーの勉強をしようと思って「京都 オススメコーヒー」などで検索して、観光客の人がいくようないわゆる京都の有名な喫茶店を周り始めました。

(今思えば)最初は味なんてわからないから、苦いコーヒーを飲んでは、有名店なんだしこれが美味しいコーヒーっていうことなんだと思おうとしていたように思います。

 

そんな中での『WEKKENDERS COFFEE』との出会いがスペシャルティコーヒーを好きになるきっかけだったかな。二十歳くらいの時のこと。

自分の進路を考えた時、“何がしたい”は何もなかった。

逆に “やりたくないこと、自分に向いていないこと” だけはなぜか明確でした。

人と話すのもすごく得意という訳でもないし、会社員になって毎日スーツを着て出社する自分の姿が全くイメージ出来なかったんですよね。

逆にひとりで集中してやれることであれば、そっちの方が自分にとって自然だと感じて就活を始めました。

職業で考えた時に、バリスタテキスタイルデザイナーショコラティエの3つが自分にとってカッコよく見えて。

その中で一番身近にあったコーヒーを選んでまずはやってみることにしたのがバリスタになったきっかけです。

 

「え、ショコラティエって、チョコレートの?意外ですね。」

 

そうなんです、ショコラティエを目指そうと思ったのは、もちろんチョコレートが好きということもあったんですが、

“細かいところをコントロールするのが人より得意”だと感じていたから。

チョコレートは0.1°単位で変わるというのを知って、そういう作業が面白そうだと思った

なのでコーヒーでないとだめっていう考えはありませんでした。

 

 

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「焙煎のことはどうやって学びましたか?」

 

焙煎を始めたのはKurasuに入ってからです。

自分の理想のコーヒーの味は元々あったので、始めた時と今とずっとぶれていなくてゴールだけは決まっていました

プロセスは、やってみてだめ、やってみてだめを一つづつ繰り返し試すことで、一歩づつそのゴールの味に近づけていく作業だった。

最近思うのは、「教科書って正しんだな」ということ。

定義は曖昧ではあるものの、こうなったら良い、こうなったらダメというセオリーが一応あります。今までそういった書籍などをしっかり読んでその通りにやってみたことがありませんでした。

自己流でやっていたけれど、今自分が良いなぁと思うことが結局教科書通りだったことに気がついた。

色々悩んでやってみた結果、回り回ってそこに辿り着いた。不思議です。

 

Kurasuがオリジナル焙煎を始めた一番はじめの頃は、 バンコクからボス洋三さんの友人であるポックさんという方が4日間ほどかけて焙煎機の動かし方を中心に教えに来てくれました。

当時、全く何も知識がない中で、何を言っているのか理解できない中でも、直感的に「これじゃない」「この人が言っていることは僕には違うように思える」と自分の中でしっくりこなかった。

だから、ポックさんが帰られた翌日からめっちゃ自由にやりました(笑)

今、Kurasuで焙煎を任されてちょうど3年目、当時ポックさんも焙煎を始めて3年くらいだと言っていたのを思い出しました。

おそらく、ポックさんもいきなり京都に呼ばれて教えて欲しいとお願いされて、バンコクとは全く違う初めての環境で、普段使っていない初めて触る焙煎機(焙煎機は設置している場所や環境で同じ機種だとしても状態が変わってしまう繊細なマシーン)で、ポックさんにしたら大変だったろうと今だから分かる。

自分が同じ立場でもとても困っただろうと思うし、おそらく定型分みたいなことしか教えられないと思うので。

 

 

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前編、【焙煎士Kosuke について 焙煎士になるまで】いかがでしたか?

ブラックコーヒーを好きになった衝撃的なきっかけや、バリスタ以外に目指していた職業など今回のインタビューで聞くまでは知らなかった、彼の意外な一面を見ることができた気がします。

次回の中編では、実際に彼がKurasuに入社後、焙煎士として働く中での仕事の内容や、焙煎に対しての想いなど、より深い部分を探ります。

この週末は、彼のオススメコーヒーショップに行ってみるのもいいですね。

 

 

次回もぜひお楽しみに!

สวัสดี サワディーカー(さようなら)