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ecoma coffee (埼玉): 2022年9月 Kurasuパートナーロースター

今月の#クラスパートナーロースターは、埼玉・草加のecoma coffee。店主の吉岡さんは、二十代半ばまで音楽の道を志し、アコースティックデュオとして活動されていたそうです。その後、数々の美味しいコーヒーとの出会いに導かれ、焙煎士としてなった吉岡さん。これまでの道のりを少しだけご紹介。

 

「お店をするなら、一度は大好きなスタンプタウン(ポートランド)のコーヒーを現地で飲んでおきたかった」と語る吉岡さん。当時勤めていた会社を辞め、4ヶ月間、ポートランドに滞在。何軒ものコーヒーショップやクラフトビールのブリュワリーを飲み歩くうちに、当初の目的であったスタンプタウンという存在以上に、「ポートランド」という街の在り方そのものに感銘を受けることに。ecoma coffeeを開業する際、知人からの紹介で見つけたというコーヒーとは関係のないお店から、展示されているだけの古びた焙煎機を譲り受けたそう。一度、自らの手で全てバラして、使える状態に戻したという話を聞いて、まさにポートランドという街の文化や哲学が、今も、吉岡さんの中に息づいているんだと実感しました。

 

さて、今回、ご紹介していただく豆は、ブラジルとケニアの2種類です。ブラジルは、辻本さん(SHU・HA・RI)から購入された銘柄とのこと。「いわゆる、ナッティーやチョコレートといったブラジルらしい味わいから少しだけはみ出るフルーティーさがある」と表現される一杯。「少しだけはみ出る」という表現に興味をそそられますよね。 そして、もう一種類は、吉岡さんが大好きというケニア。当時通っていた、お店のマスターに焙煎を教えて欲しいと直談判するほど、「そこで飲んだケニアが衝撃的に美味しかった」と語る吉岡さん。僕は、その人が大好きなコーヒーを飲むのが大好きです。特別な想いや感情の乗った一杯を飲めるのはとても嬉しいです。

 

最後に、「スペシャルティーコーヒーだからこう飲まないといけないってのはない。ブラックでも美味しいが、お砂糖や牛乳を入れたりして、色んな飲み方をすることで、また違った色が出てくる。」と語る吉岡さん。インタビュー中、「音楽」や「ビール」「メキシコ料理」といった様々なワードが飛び交っていました。一見すると、コーヒーとは関係のないもののようですが、コーヒーという一つの事柄に対して、色んな角度から語ることのできる吉岡さんの「幅」が、とてもかっこよく見えました。貴重なお話、ありがとうございました。