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Kurasu Journal

Tag: #kurasucoffee

Kurasu Journal:一粒一粒の豆に意味と意志を込めて、コーヒー産業の裏側に迫る。

こんにちは、焙煎チームのJongminです。突然ですが、みなさんが購入したコーヒー豆袋の中に、ジーンズのファスナーが入っていたら、どうされますか?お客様からすれば、たまったもんじゃないですよね... お客様の手元に届いてはいませんが、しかし、これは実際に起きた出来事です。そのとき、ある種の職業病かもしれませんが私はかえってすごく興奮しましたね。きちんと人とコーヒーの仕事をしているということが肌で感じられた瞬間でした。 例のファスナー...取り除けて良かったです。 まだまだ知らないコーヒーの裏側 コーヒーの生産、それは遠い土地の物語、月の裏側が未知の領域であるように、コーヒー産業の裏側も多くの人には知られていません。現場にいる私たちでさえも、日々の業務の中で、生産国の事情についてわからないことをわかる、そんな出来事の連続です。 その他にも、木の枝、石など。 コーヒーは、自然と人の力で育まれ、あたりまえなことですが、虫に食われたり、欠けて割れたり、人の顔立ちがみんな異なるように遺伝的に形が異なるものなど、様々な豆が混合されます。もちろん、農家さんのファスナーが入り混じることもあるでしょう。しかし、この状況をできるだけ防ぐために、品質管理の視点からは、カップクォリティーはもちろん、豆の状態という視点も念頭に置き、複数の基準から買い付けを行っております。 欠点豆「0%」の難しさ ただ、それでも欠点豆を「0%」にすることは実に難しく、また本質的な意味を持たないと考えております。おそらく一つの麻袋には、数万から数十万粒の豆が入っており、それら一つ一つに欠点と合格点の名前をつけることは、理にかなわないことでしょう。 豆の品質を考える上で、無印良品が掲げているような「これがいい」ではなく、「これでいい」のような、完璧を追求するのではなく、自然による不完全な美しさを認め、それを価値として受け入れる姿勢。そこに一定の余白を残すと同時に、きちんと想像力を働かせて向き合うことは、一定、必要だと、ファスナーとの出会いから、ここ数か月焙煎の現場で、欠点豆を手で取り除きながら悩みました。 社内勉強会の実施|欠点豆から高まる豆の解像度 そして、悩みの解決も兼ねて、カフェバリスタ、焙煎チーム、カスタマサポートなど、Kurasuを支える各セッションのメンバーにどのようにアウトプットするのか工夫し、先日社内で「欠点豆勉強会」を開催しました。 内容は、虫食い、未成熟、過発酵豆、欠け割れなどなど欠点豆を種類ごとに分けて、カッピング。そして、欠点豆の混合率が異なるサンプルを複数パターンで用意し、実際の味わいにどれだけ影響を与えるのか、検証する内容でした。これらの内容を通して、伝えたかったコトの本質、それはカップへの影響という部分ももちろんですが、コーヒーに対する見方や考え方を拡張する意図も含んでおりました。 消費者に意志を示し、生産者の意味を読み取る 私たちは、日ごろよりKurasuを応援してくれているお客様へ良いプロダクトを届けるために、欠点豆を取り除く仕事をして意志を示していきます。また、一方では産業の一員として、欠点豆を受け入れる使命を持っている気がします。これは、とても矛盾している話のように聞こえます。そのとき、ある言葉を思い出しました。以前、KOHIIというアプリで、コーヒーの生産者をインタビュー取材することがありました。当時、書いた文章の一部を紹介します。 ロースターとしては、欠点豆がないコーヒーを買いたいという気持ちがあたりまえだと思うんです。でも生産者としては、欠点豆を除いてしまうと、それだけ収入が減ってしまうんです。例に全体の豆の5%を欠点豆として取り除くとしたら、トン単位で取引する農家は、数十キロという相当な量を破棄することになります。生産国におけるコーヒービジネスは量と重さのビジネス。生豆にしろ重量で取引されることが多く、農家さんはできるだけ破棄になる豆を減らしたいと考えています。   複雑なサプライチェーンの中で、多様なケースがあるという大前提に、欠点豆の混入には、生産地の労働状況や環境といった要素が必ず影響しています。ロースターとしての私たちの役割は、欠点豆を「欠点」として排除するのではなく、その背後にある物語や意味を理解し、尊重する上で、消費者にはよりよいモノを届けるように整えることだと、改めて実感しました。 一粒一粒の豆が紡ぐ世界へ想いを馳せて 焙煎チームの仕事は、美味しいコーヒーを安定して供給すること。その過程において、カップを取り、豆について考える時間を過ごし、コーヒーに対する解像度を深めます。そして、結果的に大切な原点に着地することになります。それは、まずは見方や考え方を知ること。見方を知ることで、きっとコーヒーの世界はより濃く映りこんできます。 欠点豆という存在は、コーヒーの世界において一つの不可欠な現実です。 私たちはコーヒー産業における一人のメンバーとして、この現実を自分事として受け入れて、美味しいコーヒーを届けていきたいです。コーヒーのサプライチェーンは、多くの人々が関わり、数多くの段階を経ています。その中で、欠点豆を取り除くことは小さなアクションですが、想像力を刺激し、産業の一員であるという意識を育む重要な役割を果たします。 私たち焙煎チームの日々の努力は、一粒一粒の豆に込められた意味と意志を大切にし、農家からバリスタ、そして最終的にコーヒーラヴァーのみなさんの手元に届くまでの物語を紡ぐことです。   ここまで長い文章、お付き合いいただきありがとうございました。今日も良い一日をお過ごしください。

シングルオリジン:「グアテマラ・テオドロ・エンゲルハート」日常に寄り添う贅沢さを表現

新年早々、中々の美味しいコーヒーを並べてしまいました。人気投票の決勝戦のように、どれもおすすめなので決めきれないのですが、その中でもぜひおすすめしたいデイリーなコーヒーを紹介します。 グアテマラ テオドロ・エンゲルハート 焙煎度:浅煎り プロセス:フリーウォッシュド 品種:カトゥーラ カップコメント:甘い香り、みかんやカシューナッツ、和紅茶の味わい、キャラメルのような甘みとそれに伴う余韻。     ラ・べジャ農園の話 グアテマラのシエラ・デ・ラス・ミナス地域に佇むラ ベジャ農園。ラ・ベジャ(La Bella)農園は1960年に創業された農園です。テオドロさんは、家族の伝統を継承するために13年間父親と働き4代目として家業を受け継ぎました。   高い山々が静かに見守る中、霧がかかった山々が日の光に照らされ、徐々にその姿を明らかにする景観の美しさに、先代は農園をベジャ(Bella)と名付けたようです。べジャ(Bella)は、スペイン語で「美しい」という意味で使われています。他の美しいという意味を指すGuapaとも違い、より内面の湧き出るような美しさに使われるベジャ(Bella)。どこか美しさの表現に和のエッセンスが感じられます。山登りが好きな方は、山頂で太陽が昇り霧を晴らすような朝日の情景を想い浮かべると、このコーヒーをより一層、美味しく楽しめるかもしれません。 豊かな果実感の秘密 糖度がピークの時、一斉に手摘みで収穫された赤く熟したコーヒーチェリーたちは、チェリー本来の甘さが保たれています。収穫されたチェリーは冷水を利用して発酵を遅らせ、自然状態で長時間にわたる発酵を経て、独特の甘い風味が増幅します。中米の伝統的な水洗式処理を経た豆は、温室のような構造の乾燥場に広げられ、細心の注意を払い乾燥したコーヒーは、自然なチェリーの果実感と透き通った甘さを伴うコーヒーに仕上がります。実際には、プレシップメントでサンプルをカッピングしたときよりも、芳醇さが増した印象を受けました。   焙煎チームからのコメント 一口含むと、豊かな果実の甘さが口の中を包み込みます。カトゥーラ品種でありながらも、エチオピア原種の複雑な果実感が感じられ、グアテマラ独特のまるいボディ感と甘さが調和して、まろやかで穏やかな味わいが楽しめます。酸と甘さのバランスの絶妙な具合で取れているコーヒーです。   バリスタを喜ばせるフレグランス グアテマラのコーヒーは、グラインドするとほんのりナッティな趣が漂う印象があります。しかし、今回の注目はその豊かな香り。グラインドするときの華やかなフレグランスは、抽出後のカップにもその印象を残します。 店舗のバリスタチームは、毎日、何十杯のコーヒーを淹れますが、試飲することはあれども、一杯のコーヒーをゆっくり飲む時間は少ないです。そんな中で、このグアテマラの香りが一日の良いスタートを予感させる、寄り添う距離感でバリスタチームにも届くといいなと願う焙煎チームです。 そしてきっと、良い香りに魅せられ、最適なレシピで調整してくれることでしょう! 最後に ゲイシャ種のような派手さはありませんが、日常に寄り添う上品な味わい。日常に寄り添う贅沢さとは、このような味わいだと確信して言える味わいです。カフェでも、ご自宅でも、このグアテマラのコーヒーと共に穏やかな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。 (生産地写真提要: SYU・HA・RI、執筆:Jongmin)

冬のブレンド:「冬萌2023」溶けるようなぬくもりを片手に

冬萌誕生物語 寒風が心地よく吹き抜け、街は冬の訪れを感じさせる季節。そんな季節が訪れる少し前の出来事。普段と変わらず仕事をこなしていた中、予想外の依頼が舞い込んできました。ヘッドロースターからの一言、「冬のブレンドの企画をお願いします」仕事をお願いする単純な意味の言葉ですが、何か特別な想いを感じた瞬間です。何かを託す、託される―その間にある関係性が、仕事に深い意味を添えます。託される人は託す人の想いも背負って仕事をしたい。12月が締めくくりの月となることもあり、少し感傷的になりながらも、「いいモノをつくりたい」という情熱で、冬のシーズナルブレンド「冬萌」の企画がスタートしました。     シーズナルブレンド「冬萌」 今年の“冬萌”に使用した豆は、以下の通り。Brazil Stefano Um Natural : 40%Burundi Kibingo FW : 20%Ethiopia Logita Kenyan Style Washed : 20%Tanzania Iyura AB Washed : 10%Uganda Naginzole Natural : 10% 5種類の豆を使用した盛りだくさんのブレンド。実は昨年の5種をブレンドすることを試みました。5つの異なる要素を調和させるのは難しいことですが、冬のシーズナルブレンドに4~5種のブレンドが行われる文化は、Kurasu 焙煎チームにとっては恒例行事になるかもしれません。(来年の冬萌 ブレンディッド by ヘッドロースターも楽しみにしております)色々とブレンドしたい理由には、買い付けや品質管理といった深い事情が絡んでいます。 「鮮度の高いコーヒーを届けたい」というポリシー 「コーヒーは果実」という比喩は、スペシャルティコーヒーのもつフルーティな味わいに限らず、コーヒー豆にも通ずる話です。とりたての果物がフレッシュだから美味しいように、コーヒー豆にも旬のような、特に美味しく飲める時期というものがあります。コーヒーの鮮度を保つために日ごろから、生豆保管庫の温度管理など、品質管理は徹底していますが、その中には年内に飲んでもらいたい豆たちがたくさんありました。提供できる量がシングルでは足りないが、どれも美味しいコーヒーたち。これを活かせるのが冬のブレンドであります。 そして、5つの異なる豆の特徴を考慮して試行錯誤の末に完成した冬萌は、私にとって、記憶の中に薄っすらと残っていた思い出の味でした。   追憶の中にある思い出にインスパイア―され 中学卒業まで住んでいた国、韓国。僕の故郷、韓国では 홍시「ホンシ」と呼ばれる柿を凍らしてシャーベットにして食べる文化があります。日本だと山形に近い風習があり「紅柿」といわれ渋柿の種類として区別されているようです。子どもの頃の私は、冬休みに床暖房の効いた部屋の中で、よく「ホンシのシャーベット」食べてました。食べ過ぎてお腹を下すほど好きでしたね。(笑) この干し紅柿を、冬萌の一つ味わいのアイデンティティにして、届けたいと考えました。秋に収穫した柿を、干すなり、凍らすなりして、渋柿一つ無駄に捨てず冬のおやつとして楽しむ。秋には、ただ渋いだけの柿が、熟してしっとりとした甘さに変わり、寒い冬、コタツで飲むお茶のお供になる。5種類あれば、淹れる度に豆種類の割合も少しずつ変わってくるので、味の印象がぶれやすいと思われますが、意外とかなり安定的です。ブラジル、ブルンジの割合が多いときは、ドライフルーツのような熟した甘さがあり、ウガンダがエッセンスになるときは、柿のシャーベットや山葡萄のような凝縮した果実感も味わえます。 抽出のポイント:4投目を穏やかに注いでみよう。 KurasuでおすすめしているHARIO V60の通常レシピ0-40s 40gの蒸らし40s-1:10s 60g 注ぐ 1:10s-1:40s...

シングルオリジン:「ホンジュラス・ベラルミノ・コントレラス」心の余白を取り戻す一杯

昨年に続き、べラルミノさんのPacasは、2期目の買い付けとなります。昨年も心地よく繊細な味わいが後から追いかけるような魅力のあるコーヒーでしたが、今年はもっと甘さが増して、全体的にさらに美味しくなった印象を受けます。寒くなる季節、ぜひ飲んで頂きたい豆、ホンジュラス・ベラルミノ・コントレラスの魅力に迫ります。 生産者べラルミノさんの話 べラルミノさんは、物心ついた頃から、農園の仕事を覚え、父親から受け継いだ土地にコーヒーを植え、自らも農場主としての道を歩んでいます。そんな彼は、先にスペシャルティコーヒーを販売した兄からのアドバイスと支援を得て、マイクロロットのスペシャルティコーヒーに挑戦します。   地域の高い生産コストと労働力不足という困難の中でも、丁寧な手作業による品質管理が重視しております。将来は高品質の品種であるゲイシャやSL28を新たに植え、土地の持つ魅力を最大限活かしたいということ。   ホンジュラス・ベラルミノ・コントレラス 焙煎度:浅煎りプロセス:フリーウォッシュド品種:パカスカップコメント:花やかな香り、柿やあんずの味わい、焼きりんごのような甘みと、煎茶のような滋味深く長い余韻が続きます。   焙煎チームからのコメント 豆が持つポテンシャルとして、酸質がとてもクリーンです。柔らかさのある和柑橘のような味わいがありながら、昨年と変わらず煎茶のような優しい余韻が残ります。全体的に昨年より親しみやすく旨味が増した印象です。今年は日本への入港の時期も早く、実にジューシーな状態です。フレッシュなコーヒーの美味しさをぜひ味わって頂きたいです。   おすすめのレシピ:減らすことで見える心地よい余韻 使用道具:HARIO V60コーヒー:12.5g 挽き目:粗挽き お湯:200g 92c~93c 0-40s 40gの蒸らし(Point! しっかり粉全体が濡れるように) 40s-1:10s 60g 注ぐ (Point! 攪拌を意識して、しっかり注ぐ) 1:10s-1:40s 50g注ぐ 1:40s-2:10s  50g注ぐ2:20s~ 落ち切り 普段、Kurasuのハンドドリップは、13gの豆を使用して淹れています。しかし、このホンジュラスは、あえて少ない粉量で淹れてみてほしいんです。コーヒーの美味しい成分をより溶けだすようにするために、粉量を減らすイメージ。ホンジュラスの持つ心地よい余韻を引き出すレシピです。 抽出環境は、自ずと異なるので、大事なのは、普段使う粉より、少し減らして見るというところでしょうか。もう一つ12.5gをおすすめする理由として、実は12.5gって8杯淹れると、100gになるんです。「12.5×8×100」中途半端に余り豆が残らない、計算式。コーヒーラヴァ―ならきっと共感してくれると、中の人は信じています。 カップクオリティはもちろん、Kurasuとしても思い入れのあるコーヒーです。例えるなら、ボーっとしている時に、そっと寄り添ってくれるような。ラグジュアリーではないけど、余白がある、ある意味、日本的な贅沢さがあるコーヒーです。朝の一杯としても、午後の一杯としてもおすすめします。 (生産地写真提要: SYU・HA・RI)  

秋のブレンド:「秋うらら2023」うららかな秋日和に誘われて

こんにちは!Kurasu 焙煎チームです。街は淡い紅葉に包まれはじめ、澄んだ空気が心を穏やかにします。そうです。長かった夏が終わり、やっと、秋が訪れました。家から焙煎所まで出勤するほんの数分、空は青く風は涼しい。自然に鼻歌を歌いたくなります。一年の中で最も過ごしやすい時期ですが、最近では秋も短くなってきましたね。秋は短いです!だから少し欲張ってもたくさん飲んでほしく、今回は秋のシーズナルブレンドの魅力を紹介します。 シーズナルブレンド「秋うらら」 今年の”秋うらら”に使用した豆は、下記の通り。Kenya Gathaithi AB Washed:50%Colombia Astrid Medina Colombia FW:30% Ethiopia Nensebo Natural:20%ケニアのジューシ―な味わいを主役に、コロンビアの柑橘の風味とエチオピアのフローラルな余韻が長く続きます。 焙煎チームからのコメント   赤、黄色と色鮮やかな葉が紅葉という言葉で、ひとまとまりに調和するように、個性豊かな豆たちが絶妙なバランスで溶け合っているブレンドです。実はどれもシングルで紹介しても遜色ないクオリティの美味しい豆たち。食欲の秋のブレンドだけに、美味しいものをたくさん詰めて、たくさんの気持ちを込めました。 残暑の秋から秋雨が降り、少し肌寒くなるように。秋うららのいろんな表情を楽しんでください!「秋うらら」商品ページへ移動は、こちら

春のブレンド:『春こち2023』

皆さん、こんにちは!今年の『春こち』もうお試し頂けましたか? 一度飲んで「美味しい!」とリピート購入して下さる方も多く、例年以上に好評頂いています。今日はその『春こち』の魅力を詳しくご紹介させていただきます   ブレンドコーヒーの面白さ スペシャルティーコーヒーが好きな皆さんは、きっと普段からシングルオリジンのコーヒーを選ぶことが多いのではないでしょうか? 今年の『春こち』はそんなシングル派の皆さんにこそ、飲んでもらいたいブレンドです! 理由は、プロセス違いのルワンダ2種類をメインで構成されているところ。タンザニアも入ってはいますがほとんどルワンダの味わいを邪魔しない程度の量に調整したことで、ルワンダの甘さや香りが引き立ったブレンドにすることができました。 シングルコーヒーでは決して味わうことができない、2種類のルワンダとタンザニアの組み合わせを体験できるのはブレンドコーヒーならでは! 一口目に感じた味わいが、飲み進めていくうちにいろんな味わいに変化していく過程を感じられるところも魅力の一つですね。 また、ブレンドコーヒーはそのコーヒー屋さんを体現しているとも言えるコーヒー。一つの洋服を作る上で必ず出る端切れみたいなものが実はコーヒーも同じようにあって、それらの豆は今までのKurasuの活動によって出てきたもの。それを集めてブレンドを作るのも、一つの大事なプロセスであり、そのお店にしか作り出せないコーヒーになると考えています。 「ブレンドだから〜」と一括りにせず、是非試してみてくださいね!   ルワンダのコーヒーって? ルワンダはアフリカのちょうど真ん中の位置にある国で、大きさは四国よりも少し大きいくらいの面積。国全体が標高1500〜2000mの高地にあり、気温差も大きいことからコーヒー栽培にとても適した環境と言われています。 アフリカのスイス、と呼ばれるほど緑豊かで美しい土地で栽培される品質のいいコーヒーは世界中から注目されており、国の経済を支えている大きな産業となっています。 2008年には、アフリカ諸国では初めてのCup of Excellenceも開催されました。 ルワンダコーヒーの特徴は、一言でいうと飲みやすくバランスの取れた味わい。 極端に強い酸味や苦味があるものではなく、全体的に甘くまろやかな印象です。 『春はルワンダ』と多くのコーヒーショップの店頭にこの時期になると並ぶルワンダ。 理由は、日本に入ってくるタイミングです。年明けから日本にコーヒー豆が入ってきて、2〜3月でルワンダを発売するところが多いため、春=ルワンダのイメージがコーヒー業界では定着してこのように言われています。 まさに春季限定のブレンド『春こち』にふさわしいコーヒーと言っていいでしょう。   ブレンドに使用したルワンダ 今が旬のフレッシュなルワンダのコーヒー豆を、今回の春こちではプロセス違いのものを2種類使用しています。 実はカッピングの時点で12種類もあったルワンダから厳選したのがこの2種類でした。 一つは華やかな香りがフワッと心地のいいナチュラル、もう一つは酸味と甘みのバランスが取れたウォッシュド。 1g単位で何度も微調整しながら、求めているブレンドの味わいになるよう、どちらの良さも引き立つようにちょうどいい塩梅でブレンドの割合を決めました。 タンザニアも入っていますが、今回の主役はあくまでルワンダ。春らしい、ぎゅっと詰まったりんごのような甘みと酸味、オレンジティーのような奥深い香りとコクをお楽しみください。 焙煎について   現在、ルワンダを2種類(ウムラゲとカマジュンバ)、浅煎りのシングルオリジンで販売中です。旬のルワンダの美味しさを、しっかりとしたフレーバーが引き立つような焙煎にしたい、その思いはシングルオリジンに込めて、それとは別にルワンダベースでライトローストではないものを出すことで、よりたくさんの方に楽しんで頂けるようにと思って春こちを焙煎しました。 普段Kurasuではあまりやってこなかった焙煎なのも新鮮なポイント。 キャラメライズされたような甘み、どうすれば、そういうコーヒーを作れるのか、単に深く焼けばいいというものでもなくて、深さの中でも丁寧さが必要、その丁寧さが甘みに繋がっていくと考えました。“いつもより丁寧に深く焼く”ということが今回の春こちではしっかりと再現出来たかなと思います。焙煎チームとしては、苦しさもあり、楽しさもあり、得るものが大きかったようです。 オススメの淹れ方、抽出の際のポイントは?  浅煎りのコーヒー以上に実は淹れるのが難しい、中煎りや深煎りのコーヒー。 その理由は、お湯が落ちていくスピードが速くなるので、全てのコーヒー豆にお湯を均等に当てるというのが浅煎り以上に難しくなるところ。 全てのコーヒー豆にお湯を当てずに抽出をおこなってしまうとせっかく焙煎で表現したキャラメライズした甘み、チョコレートのような風味がネガティブな苦味に変わってしまいます。 ポイントは、どんなにお湯が早く落ちてもいいので、とにかく粉全体にお湯が当たっている状態を意識して淹れること!必然的に注いでいくペースも結構早めになります。 ちょっと量が下がってきたなと思ったら、落ち切っていなくてもどんどん注ぐ。全部の粉がお湯の中に沈んでいる状態を維持しながら抽出すると、ビターでは終わらないより明確に甘さを感じてもらえると思います。ぜひ意識して淹れてみてください。 オススメは先日公開したKalita Waveのレシピです。試してみてくださいね! いかがでしたか? 春は暖かくなってポカポカと気持ちのいい季節ですがその反面、長い冬を超えてきた疲れが溜まっているころ。新しい環境での緊張とか、身体の中に知らないうちに蓄積した疲れが出てくる時期でもあります。 そんな時に、この春こちを飲んで、ふっと心が軽くなるような、安らぐような、それでいて、なんだか少し自信が湧いてくるような、そんな寄り添ってくれるような優しいブレンドをイメージして作りました。 ギュッと詰まったフレッシュな甘さと香りが春の爽やかな風を感じさせるブレンドです。 なんだか少し疲れちゃったな、そんな時はご自宅で淹れた春こちをマグに入れてお外に出かけてみてくださいね! 美味しいコーヒーと素敵な春をお過ごしください!それでは!

華やかなオレンジピール、カカオのほろ苦さ香る濃厚ダークチョコレート Kurasu ハウスブレンドダークでバレンタイン気分

もうすぐバレンタインですね! バレンタインといえば、思い浮かぶのはチョコレート。   実はコーヒーのフレーバーノートにも「チョコレート」があるのってご存知でしたか? 袋を開けたとき、豆を挽いた時にも、なんだかチョコのような香りがする!という体験をした方もいらっしゃるかも。 とはいえ、実際にコーヒーにチョコレートが入っているわけではなく、コーヒーを飲んだ時の香り(フレーバー)の体験が、チョコレートを思い起こさせるという意味。 焙煎時にコーヒーに含まれる糖がカラメル化することで、キャラメル、チョコレートといったほろ苦い甘さが生まれます。   チョコレートのフレーバーノートが気になるあなたにおすすめなのが、Kurasuのハウスブレンドダーク。Kurasuではちょっと珍しい深煎りで、オレンジピールのような華やかさとカカオのほろ苦さが香る、濃厚なダークチョコレートを思わせる味わいが人気の秘密です。   ブレンドされているのはブラジル、グアテマラ、エチオピア。 深煎りのほろ苦さや香ばしさをまとって、さらに生き生きとする味わいをもつ生豆を選んでブレンドしました。   Kurasuハウスブレンドダーク Country ブラジル、グアテマラ、エチオピア Process ナチュラル/ウォッシュド Flavor note オレンジピール、ダークチョコレート、バタリー、ロングアフターテイスト Barista's comment Kurasuのもう一つのハウスブレンドが完成しました。濃厚なダークチョコレートのようなほろ苦さとほのかなオレンジピールの爽やかさが、日々の暮らしにそっと寄り添います。   濃厚な後口と甘さを引き出す、おすすめのレシピ おすすめドリッパー:Hario V60 コーヒー:16g(細挽き) お湯:200g (91℃) ① ~0:30 200gを1投で注ぐ ② 1:10~20 落ち切り   Kosukeの一言アドバイス:「アイスコーヒーを作るときぐらい細く挽いて、細挽きの雑味の出やすさをお湯の投数を減らす事で調整します。雑味が出る前に落としきって、濃厚な後口と甘さを引き出します」   詳しくはKurasuのYouTubeでチェック!   ハウスブレンドダークが楽しめる商品は他にもいろいろ   Kurasuでは、そんなチョコレート香るハウスブレンドダークを使ったドリップバッグやラテベースなど、色んな商品をご用意しています。 ギフトボックス入りのセットはバレンタインの贈り物にも。ぜひチェックしてみてくださいね!   ハウスブレンドダークが楽しめる商品いろいろはこちらからチェック! [送料無料] ラテベース...