こんにちは。
KurasuのKosukeです。
皆さん、バリスタブレンド企画如何でしたでしょうか。
始めた頃はまだまだ寒かったのに、もう桜も散り、暖かい日が多くなりました。
今回、みんながブレンドで使用した豆は全て同じものです。
予め、決められた5種類の豆(ブラジル、グアテマラ、コロンビア、エルサルバドル、エチオピア)からそれぞれが好きな豆とそうでない豆を選び、好きなものはなぜ好きなのか、そうでないものはなぜそうでないのか、を話し合うところから始めました。
美味しいものをただただ美味しいと感じることもとても幸せなことですが、それがなぜ自分にとって美味しいのか、を考えることもコーヒーを提供する側の立場としてとても大事なことだと考えています。逆もまた然りです。
そうして、自分の趣向を把握したら、どうせなら、お気に入りのコーヒーを主役に据えたい訳です。
ここからがブレンド作り本番です。
どんなに好きで、美味しいコーヒーでも、毎日飲みたい、毎日飲んでも飽きずに、ハッピーになれるような一杯を目指すなら、どこか物足りなさを感じてしまうから不思議です。
エチオピア大好きな久米さんも毎日キレキレムンムンのエスプレッソでは、舌と胃腸が持たないはずです。
エスプレッソでホッと一息付けるかどうかはさておき、そのニュアンスを足したり、時に引いたりすることがブレンド作りの醍醐味だと感じました。
とは言うものの、そう簡単にイメージ通りに仕上げられる訳ではありません。
そもそも目指す味わいをイメージすること自体が漠然としていて、とても難しいことでした。
それでも、みずきさんは足しては違う、引いては違うを繰り返す中で、少しずつ、自分の好みに輪郭を持たせ、ブレンドの中にハイライトを見つけてくれたと思います。
残念ながら、もう飲むことは出来ませんが、気まぐれでフッと香るエチオピアの余韻が好きだったという方がいらっしゃれば、多分、彼女は喜ぶはずです。
ひとみさんもまた同じように、試行錯誤を繰り返しましたが、みずきさんとはまた違ったアプローチで興味深かったです。
先入観を無くすため、基本的には全てのカッピングをブラインドで行いましたが、ひとみさんは自分の好きな味をあえて選ばなかったそうです。
周りが考える、ひとみさんはこれが好きだろうな、をそのまま選ぶのが気に入らなかったとのこと。
でも、好みでないものを主役に据えてるので、どうも味が決まらない。
これでもない、あれでもないを繰り返して、結局、辿り着いたブレンドは自分の好みの豆2種類だったというオチです。
本能が作り出したブレンド、それがひとみブレンドです。(笑)
ブレンド作りを経て、改めて、考えたのは、ハウスブレンドライトは名前の通り、ライトローストだということ。
ライトローストの意味を考えた時、やっぱり、一人でも多くの人に、フレッシュなコーヒーがが持つ多様な味わい、瑞々しい酸味や果実味を楽しんでもらいたいという思いがありました。
スペシャルティーコーヒーの代名詞のような、柑橘の明るく、ジューシーな果実味のあるコロンビアを主役に据えた理由でもあります。
ただ、これはあくまでも過程です。
僕たちの使命は多様なコーヒーの魅力を正しい距離感で伝えていくこと。
自分たちの美味しいと思うものを、自分たちが感じる美味しいと同じ度合いで、多くの人に感じてもらいたい。
ブレンドを完成させる最後のステップはそのギャップを埋めていく作業でした。
実際、従来のハウスブレンドライトよりは浅くなりましたが、当初想定していたよりは、深めの焙煎に仕上げています。瑞々しい果実味を最大限尊重しつつ、バランスを取った結果です。
この企画が始まった時にも記事でお伝えしましたが、この企画はまずはバリスタ一人ひとりの一日の始まりが明るくなるようなコーヒーを作りたいという思いから始まりました。
その過程で得た気付きや発見を落とし込み、結果、自分たちが考える美味しいコーヒーの魅力を正しく伝えていくことが出来るような、素晴らしいブレンドコーヒーとして完成したと感じています。
これがKurasuが提案するライトローストのハウスブレンドです。
ぜひ長いお付き合いを宜しくお願い致します。
Kosuke
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