今月のKurasuパートナーロースターは、東京都のSeven Years Coffee。閑静な住宅街を走る東急世田谷線沿いのローカルな場所に、週末のみオープンするコーヒースタンドがあります。日常に馴染むデイリーなものを中心に、遊び心を感じさせるラインナップも取り入れながら、上質なコーヒーを心地よい空間の中で提供してくれるSeven Years Coffee。オーナーの橋本さんの"7年間"と今後について、今回インタビューさせていただきました。
橋本さんがコーヒーの世界に入ったのは大学生の時。受験勉強の頃からサードプレイスとしてのカフェに魅力を感じていた橋本さんは、大学入学後、近くのコーヒーショップでアルバイトを始めます。偶然にもそのアルバイト先がスペシャルティコーヒーを扱っており、COEやゲイシャ種など業界でも注目されているものまで置いていたそう。さらにJBCなどの競技会に出場するスタッフも在籍しており、スペシャルティとの出会いと同時に大きな刺激を受けたと言います。
大学卒業後は京都の小川珈琲で半年ほど働いた後上京し、コーヒーメディアやカフェなどを運営する株式会社GOOD COFFEEに入社。東京新宿のAll Seasons Coffeeのバリスタとして1年間、新店舗のマネージャー・焙煎士として2年間働きます。その後独立し、2021年4月に現在のSeven Years Coffeeをオープン。GOOD COFFEE在籍時からAll Seasonsで使っているディードリッヒ(焙煎機)を現在も使用されています。
このコーヒーとの出会いから独立までの下積み期間が、ちょうど7年。コーヒーが橋本さんの軸となり、それに関わる人から色々なものを受け取った期間です。そのことを忘れず、今度は自分が受け取ったものを周りの人に返していきたいという想いから、自身のコーヒーブランドをSeven Years Coffeeと名付けられました。
現在店舗は土日のみの営業で、平日は焙煎や卸先へのトレーニング、セミナーの講師に注力されています。今後もその注力するポイントは変えず、新たに今より規模の大きなカフェを開きたいと考えられているそう。お客様にとってより身近で、サードプレイスのような空間を作っていきたいと話す橋本さん。彼が焙煎するコーヒーからは、彼の下積みの7年間だけではなく、人生すべてがギュッと詰まったような優しさと温かさが感じられます。あなたの調子が良い時も悪い時も、きっと柔らかく日常に寄り添ってくれるでしょう。
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