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Barista KUME卒業インタビュー【前編】

Barista KUME卒業インタビュー【前編】

こんにちは!

ハッピーだけれど、とても寂しいお知らせです。

Kurasuのみんなにとって良き兄貴である、久米バリスタがこの夏でKurasuを卒業します!

それに伴い、Kurasuでの3年間を振り返って頂きながらインタビューをさせて頂きました。

今回もボリュームたっぷりの笑いあり、感動ありの前編・後編に2部作でお届け。

また、8月に完成予定の久米バリスタのお店を突撃取材も予定しています。

そちらもぜひ、お楽しみに。

まずは前編お楽しみください!


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1.卒業を控えた今の気持ちは?


Kume:自然体です。今までも色々な場所で働いてきてたくさんの出会いと別れを経験してきたので、この別れが永遠の別れでないことをもう知っているのであくまで自然体です。


2.バリスタになったきっかけは?


Kume:そもそもバリスタに関わらず、漠然としたやりたいことがあってそれが「皆をリラックスさせたり、楽しませることが出来る空間を持ちたい」ということでした。

じゃぁ、その手段でなんだろうと考えながら20代前半を生きていました。オーストラリアで寿司を巻いたり、農業をしたり、色んなことをして模索している中、旅行先のメルボルンで美味しいコーヒーに出会ったのがきっかけで『あ、これやりたいな』と思ったのがバリスタを目指したきっかけです。

美味しかったコーヒー、どこのお店だったかも覚えていないんですけどね。

むしろ当時はコーヒーが好きじゃなくて

ーーーえ!元々大好きなんだと思っていました。


Kume:実はそうじゃないんです。それまで美味しいと思えるコーヒーを飲んだことがなかったんです。メルボルンで飲むコーヒーはどこのお店で飲んでも美味しかった。

※ニュージランド時代のお写真

最初はブラックが飲めなくて、ラテのテイクアウトをするのが習慣になっていたんです。街に出て、カフェに行って、ラテを買って街をぷらぷらする。

そんなことをしていたらいつの間にかコーヒーが好きになっていました

ワーキングホリデーのビザが2年目の分もあったんですが、一旦日本に帰ってくることになって務めた先がスターバックスでした。そこでアルバイトをしながらコーヒーのことを勉強して、また海外でコーヒーの仕事に就く決意をしました。

その時が27歳くらいでそれまで紆余曲折、色んな仕事に就きましたね。日本語教師の資格を取るための学校に通っていたときもあったんです。手に職が欲しかったんでしょうね。日本語教師の資格があれば、世界どこにいても生きていけるんじゃないかなとか思ったただそれだけで通っていたからふと、なんか違うなと思って卒業間際でやめちゃったんですよね(笑)


ーーー卒業せずに?!もったいない


Kume:ね。でもその考えで『バリスタも世界中どこでも働けるじゃん』っていう考えに至ったんです。

妻がずっと美容師一本でやっていてそれがとても羨ましかったんです。

手に職を持っている人っていいなって。

会社員時代は営業をやっていたこともあったんですが、結局その経験で自分に何が身に付いたかなと思うと特に何もないなと思って働いてました。今解雇って言われても生きていけない!って。

でも、もし今解雇になってもどこに居ても生きていける。念願の手に職がついた状態です。

色々やってきていきついたからこそ、今コーヒーを淹れていて楽しくてしょうがないです。

ーーーその後の海外はどこに行っていたんですか?


Kume:30歳を目前にしてまたメルボルンに戻ろうかと考えたんですが、直前になってオーストラリアよりもニュージーランドのほうが永住権取りやすいという話を聞いて急遽行き先を変えました。

ニュージーランドには4年住んでいました。

その後、ホームシックになっちゃって。奥さんが。それじゃ帰ろうかってなりました。

当時Kurasuで働いていた知り合い(スターバックス時代の師匠)からスタッフに空きがでたという話を聞いてKurasuで働くことになったんです。



ここからはKurasuスタッフからの質問!!


・どの抽出方法が一番テンションあがりますか?


Kume:うーん。

エスプレッソですかね

抽出というよりは、自分で抽出したものを飲んだ時にテンションがあがります。

あーこれ絶対美味しく淹れられたなって思って実際飲んでそうだった時テンションあがりますね。


・ご自宅ではどんなコーヒーを淹れますか?


Kume:えっと。まったくと言っていいほど淹れないです。

店で飲めるし、カフェインたまには抜かなきゃって思うので。お酒を抜くみたいな感覚であえて飲まないようにしています。

コーヒーは好きだけど、朝絶対にコーヒーなきゃダメだわっていうタイプではないんです。

飲むならなんとなく習慣化して飲むのではなくて、飲みたい時に飲みたいものをしっかり美味しい状態でを飲みたい。


・Kurasuで働いていて一番印象に残っていることはありますか?


Kume:逆に難しい質問ですね。カフェの仕事ってそうじゃないんですよね。基本的に毎日同じことの繰り返し。だけど、その毎日が微妙に違うから面白い。同じことを続けることは性分として合っているというか。同じことを繰り返し行う中で、改良していって上手になるみたいなことが得意なんです。

毎日カレーでもいいくらい、その繰り返しの作業に飽きたりしない。なので、これが強く印象に残っているとか特別とかはなくて、

Kurasuで過ごした毎日がとても印象的でした。毎日を一生懸命!

ーーー人間だから時には気分に左右されたりしてしまわないですか?


Kume:いつだって時別扱いはしない、どんなことにもフェアでいるのを信条としています。

なぁなぁになりたくないんです。「このお客さんいつも来てくれるし、また来てくれるだろうから今日は100%出せなかったけど、これでいいか」みたいな考え方は嫌いです。

納得いかなければ、「もう一回淹れ直していいですか?」って聞きます。


・これはヤバかった(忙しすぎた)というエピソードがあれば教えてください。

Kume:コロナ前ですね。秋の紅葉シーズンやクリスマス、桜のシーズンはやばいっす。

ヤバいって言っても、忙しいとは思ったけれど大変とは思いませんでした。

むしろ死ぬほど楽しかった。

やっと培って来たものを出せたという感じです。ニュージーランド時代の忙しさってこんなもんじゃないです。

スピードとサービスが同時に求められる。僕自身、そのふたつは引き離して考えられないものになっています。

やっぱり人間だから厳密にいえば、めちゃくちゃ混雑していて忙しい時に淹れた一杯と、暇な時にゆっくり淹れた一杯では味に違いがあるかもしれない。

けれど、その差をどれだけ0に近づけるかが

プロのバリスタなんです

そして、その忙しい時期、それが出来ていたんじゃないかなと思います。(今振り返って考えてみると)


ーーーそういう時に意識していたことってありますか?


Kume:忙しくない時でもゆっくり作るではなく、

“忙しい時でもこの一杯もいかにスピードと効率をあげていって、いかに正確でいて美味しい一杯にする”

ということを毎回、毎杯、考えながら動いています。

だから、今もあの頃(ニュージーランド時代)と比べて腕は落ちていないはずです。

あとは、一人で働くのも好きに動けるので楽しいんですが、(コロナ前の繁忙期は)腕のいいバリスタと連携してコンビネーションで動いていって物凄い忙しい時期を乗り越えていくっていう状況だったんです。

それがもう楽しくて!

1ラッシュ終わったあとハイタッチみたいな。あれが楽しくて仕方なかった。

世の中が早く落ち着いて、あの忙しさがまた戻って来ることを願っています。


ーーーその時はヘルプで入ってくださいね!


Kume:(笑)むしろ、僕のお店のヘルプに誰かください。




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いかがでしたか?

意外なバリスタへの道のりから、仕事をする上で大切にしていることなど、久米バリスタらしさ全開の

インタビューとなりました。真面目だけれど、いつもどこかにユーモアを散りばめて話してくれる久米さん。

自然と周りを笑顔にしてくれる素敵な人柄を再確認出来るインタビューとなりました。

後篇の次回では、より深い部分まで掘り下げたインタビュー内容になっています。

次回もお楽しみに!

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