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COFFEE LONG SEASON(大阪府)2025年1月Kurasuパートナーロースター

COFFEE LONG SEASON(大阪府)2025年1月Kurasuパートナーロースター

今月のKurasuパートナーロースターは、大阪府のCOFFEE LONG SEASON。お店があるのは大阪の下町情緒漂う西田辺。60年続いた喫茶店を改装した店内は、当時のカウンターや壁面をほぼそのまま残しながらも、北欧ヴィンテージ家具やオブジェが取り入れられ、ユニークな魅力を放っています。また、店内に流れるレコードがこの空間に彩りを加え、なんともいえぬ居心地の良さがあります。"LONG SEASON"は、フィッシュマンズが90年代にリリースした曲。「音楽の旅に連れて行ってくれるこの素晴らしい曲のように、コーヒーを飲みながら遠い生産国のことを思い浮かべてほしい」と語るのは、オーナーの沖田さん。淹れていただいたコロンビアのコーヒーを飲みながら、ゆっくりとお話を伺いました。

元々カフェという空間が好きだったという沖田さん。大阪のイタリアンカフェでバリスタとして働き始め、接客の楽しさやコーヒーの日常性に惹かれて、TAKAMURA COFFEE ROASTERSに入社。在籍した3年間で、Qグレーダーを取得し、グアテマラの農園訪問や、Loringでの焙煎及びクオリティの管理など、チームの中で大きな役割を担います。その後、森 崇顕さんとの出会いから、福岡のCOFFEE COUNTYで更に2年の経験を積むことに。薬院店での店長業務をこなしつつ、週末は久留米の焙煎所で焙煎のトレーニングをするなど、着実に技術に磨きをかけていきました。そしてCOFFEE COUNTY退職後は大阪に戻り、1年の準備期間を経て、現在の場所にCOFFEE LONG SEASONをオープンしました。

「関西人特有なのか、おだしのようにじわっと旨みがあり、身体に反発せずすっと馴染んでくる液体を意識しています」と沖田さんは語ります。生豆の買い付けも、焙煎も、抽出も、すべてこの"おだし"がキー。数あるサンプルの中から自分の中の基準で選んだ生豆を、Probatでジューシーにかつ柔らかく焙煎し、Kalita Waveで丸みのある滋味深い液体に仕上げる。疲れているときも元気なときも、飲んでいてどこか心地いい。また、コーヒーだけではなく、このお店のインテリアや響いている音楽も、その心地よさを一体となって作り上げています。ぜひお店に足を運んで体感してほしい。

2024年を振り返り、大阪駅のTOBI SHOPをはじめ、多くの人に自分のコーヒーが届けられたことに達成感を感じたという沖田さん。一方で「COFFEE LONG SEASONは、今はまだインディーズです。少しずつできることを積み上げて、来年はもっと飛躍していけたら」と意気込みを語ります。これから西田辺からどんな展開が生まれていくのか、目が離せません。

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