2015年に、International Coffee Organization(ICO)によって提案された、国際コーヒーの日。コーヒーの素晴らしさ、コーヒーがもたらす喜びなどを祝うとともに、産地を含めた業界全体が直面している問題についても、考えたり話し合ったりするきっかけを作る日です。
もうすぐやってくる国際コーヒーの日を記念して、コーヒーの未来をより良くするためにKurasuで行っている取り組みをご紹介します。
ワールドコーヒーリサーチのメンバーになりました
初めてのオリジントリップとして、昨年エチオピアを訪問しました。Kurasuではこれまでも、フェアトレード、ダイレクトトレードなどを意識して最大限取り組んできたものの、やはりまだまだ小さい規模の業界の、独立したビジネス。
実際の生産地の現状を目の前にしてみれば、ネスレやスターバックスなどの大手が与えられる影響と比べると、私たちが貢献できる割合は、微々たるものでした。
その後もいくつかの農園を訪問し、とても大きな学びと実りのある経験となったオリジントリップですが、まだまだ力不足なのだ、と感じるきっかけにもなり、それ以来、自分たちがコーヒーの未来にポジティブな変化を起こしていくには、何ができるだろうか?と考え続けていました。
その一環として、今年、ワールドコーヒーリサーチ(World Coffee Research、WCR)という、非営利団体・国際共同研究開発プログラムのメンバーとして参加することになりました。
一人一人ができることは小さくても、力を合わせれば大きな変化も生みだせるーこのプロジェクトを通して、世界の190ブランドを超えるメンバーの一員となり、貢献していきます。
WCRの一員になったことで、コーヒーの未来に貢献する具体的な手段が増えただけでなく、名前を連ねる団体としての意識の向上、日々のアクション一つ一つがKurasuが目指す未来へ向かっているかどうか?と日常的に考える良いきっかけになっています。
World Coffee Research 公式ウェブサイト(英語)
また、スペシャルティコーヒーをより多くの人たちへお届けし、コーヒー産業が抱える2050年問題に広く関心を持っていただくきっかけを作るため、姉妹ブランドである 2050 COFFEEをオープンしました。
生豆の仕入れから、できること
買い物は投票だ、と言われることがあります。
コーヒーロースターとして、私たちは常に、何を買い、どう買うかも重要だと考えています。 方針や考え方に賛同するインポーターの生豆を仕入れるのもその一環です。
例えばSHU・HA・RIさんは、コーヒー生産者が主役と考えるインポーターで、常に生産者のストーリーに敬意を持ち、親密な関係を築いていらっしゃいます。
同時に、ZEM Coffee、エチオピアのCatalyst Tradeなどのエクスポーターや生産者とも徐々に信頼関係を築き、直接の仕入れも行っています。
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ミニ知識:Kurasuのハウスブレンドダーク、ハウスブレンドミディアムに使用しているブラジルのErnane Pereira Carneiro Yellow Catucai Naturalは、収穫や精製に至るまで一切機械を使用せずに生産を行っています。
ハウスブレンドダーク | ハウスブレンドミディアム |
リユース・リサイクル・アップサイクル
Kurasuでは、焙煎所などで出た使用済みのコーヒー粉を、京都のプロジェクトであるmame-ecoに参加し、リサイクルしています。
回収していただいたコーヒー粉は、コンポストとして地元の農家さんや園芸家さんにご利用いただいています。
また、カフェではコーヒーかす消臭ポットを使って使用済みのコーヒー粉で消臭をおこなっており、ホタテの殻を再利用した618scallop powder (ロクイチハチ スカラップパウダー)をお掃除などに使っています。
消臭ポットの他にも、店頭やオンラインなどで、環境にやさしくサステナブルな商品を取り扱っています。その一部を、YouTube動画でもご紹介しています。
今年の国際コーヒーの日は、私たちと一緒に、コーヒーのおいしさや楽しさ、そしてこれからもコーヒーを楽しみ続けるためにはどうすれば良いのか?に思いを馳せながら、コーヒーを飲んでみませんか?
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