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LIGHT UP COFFEE(東京)2023年6月 Kurasuパートナーロースター

 今月のKurasuパートナロースターは、都内のLIGHT UP COFFEE。LIGHT UPという言葉には「おいしいコーヒーで、毎日を明るく照らす」というオーナー、川野優馬さんの想いが込められている。大都市、東京の中でもカルチャーが盛んな街、吉祥寺と下北沢に店舗を構え、直近では、新しく導入したProbat UG22と共に焙煎所を新設。それだけではない。インドネシアのバリ島を拠点にコーヒーの精製や生産にも挑戦され、オープンツアーの開催、それらを含む活動すべてを等身大のままYoutubeポッドキャストで配信し、コーヒーファンを巻き込むのがLIGHT UP COFFEEの、川野さんのすごさである。このように多方面で活躍されている川野さんが照らしたいコーヒーシーンの未来へ迫りたい。

最近、川野さんがコーヒーに関して自問自答している二つのクエスチョン。

一つ目に量と質のバランス。コーヒーは素晴らしい飲み物である。コーヒーは、虚構の情報が飛び散る社会の中で、目の前の一杯、リアリティのある体験を届けてくれる。美味しいコーヒーは、ぬくもりを体に馴染ませ心を穏やかにする。こんな素敵なコーヒーをどのようにして多くの人に伝えられるのか。

問いの答えは、美味しいコーヒーを飲める頻度を高めること。スペシャルティコーヒーが大量生産・大量消費に対する「量から質への転換」の意味合いで始まったカルチャーであれば、今は美味しさを追及した次元でどのようにして「質から量へ転換」していくか考える必要がある。コーヒーを楽しむファンを増やし、文化を盛り上げ、生産者とも密接なパートナーになって行きたい。

二つ目はコーヒーにおいて最も大事なことは人であるという原点。川野さんがコーヒーを好きになったきっかけであり、人生の中で忘れられない一杯に出会えたFuglen Tokyoでの原体験に触れる。コーヒーにはまりたての頃、ノルウェーチャンプオンのTIm Wendelboeのケニアを飲んだ時、クリーンでフルーティーな味わいに驚きながらも、その場にいたFuglen Tokyoのオーナー、 小島さんの説明と対話があったからこそ、コーヒー、そのものへの好奇心が増した。振り返るとコーヒーに関わる全て、バリスタとの関係性、お客様同士の会話、作り手の気持ちなど、コーヒーは、ただのモノ売りだけではなく「コーヒーを通して人がモノへ込めた意志を伝えている」という感覚に陥ったそうだ。

最後に「コーヒーについてもっと知ってもらうのは、まずはコーヒーを気軽に飲んでもらってから」と話す川野さん。これからもLIGHT UP COFFEEは、枠と幅を飛び越えて、コーヒーを楽しく伝え続けていくだろう。みんながコーヒーをもっと好きになりますように。コーヒーに携わるすべての人が明るく照らされますように。