今月のKurasuパートナーロースターは、富山県のhaiz coffee。「人生には"確実なもの"はほとんどなく、すべては揺れ動く霧(ヘイズ)のようなもの。そんな世界の中で、今、この瞬間のコーヒーの味わいだけは確かに感じられる。」 haiz coffeeは、「流動的な世界の中で、今を味わう」ことを体現するコーヒーロースターであり、インポーター(輸入者)でもあります。今回、haiz coffeeの成り立ちや今後の展望について、代表の北川さんにお話を伺いました。
北川さんが焙煎士である清水さんと共同でhaiz coffeeを創業したのは2021年の暮れ。それまではIT系のお仕事をされていて、スペシャルティコーヒーを知ったのは清水さんとの出会いからです。2020年から続くコロナ禍を機に、自らの働き方や今後を見直した北川さんは、「世界で調達し、世界で販売できることをしたい」と考えるようになったそう。スペシャルティコーヒーに魅力を感じていた北川さんは、すぐに会社をスタート。そして、すぐにコロンビアへと飛び立ちます。
「数十人しかいないガラガラの飛行機に乗って、初めて農家さんと直接お会いしました。当時はコーヒーの知識も経験もほぼゼロだったので、全てのことが新鮮でサプライズな経験でした。」と語る北川さん。業界ではロースターとして経験を積んでからオリジンへ訪問することが一般的で、彼のようなケースは珍しいと言えるでしょう。北川さんと清水さんは、訪問した農園から生豆を20kgほど購入し帰国。コロナ禍の影響もあり当初の予定より時間はかかりましたが、2023年3月にhaiz coffee roasteryをオープンしました。
インポーターとして" Being for the Culture"を掲げているhaiz coffee。自分たちが買付をすることでコーヒーカルチャー全体にとって良い循環が生まれるか、一つ一つの行動がコーヒーカルチャーのためになっているか、というビジョンを基に、コロンビアの小規模農家から生豆の調達をされています。
ロースターとしてのhaiz coffeeも、焙煎・販売を通じてそのビジョンを体現しています。そしてそれに加え、エリア毎の微気候や品種特性が形作る「その土地の雰囲気が感じられる味わい」を好んで紹介されています。自分たちで輸入も行っているならではの、世界最速ロットの裏メニューもあったりするそう。
今年1月に岐阜県の飛騨高山エリアに2号店をオープンしたhaiz coffee。今後は海外でのコーヒーショップ展開やインポート拠点設立も見据えているそう。驚くべきスピード感で展開を続けていく彼らのコーヒーを通じて、テロワールをぜひ体感してください。
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