Kurasu Kyotoでバリスタ、ヘッドロースターとして活躍するMisakoが、アムステルダムで開催されたワールド・オブ・コーヒー(WOC)、そしてワールド・バリスタ・チャンピオンシップ(WBC)に行ってきました!素晴らしい会場に、到底まわり切れないほどの魅力的なブースの数々、そして憧れのロースターやスターブリュワー達。旅情あふれるMisakoのレポートをお届けします!
World of coffee / World barista championship 2018 in Amsterdam
中世から残る運河に囲まれ穏やかな時間が流れるオランダ アムステルダム。自転車で通勤、通学する人たちで溢れる街の中心地をくぐり抜け、たどり着いたのは 今回の会場であるRAI AMSTERDAM。
開催期間は3日間。ヨーロッパのみならず、世界中からコーヒーエキスパートが集結し、ロースターの私にとっては、まるで夢のような環境であった。今までロースティングを勉強するために 本やブログを読み込んだり、YouTubeで毎日見続けていた憧れのロースター、ブリューワーが勢揃いしていた。この場を借りて、彼らの分析、検証を繰り返した成果、そしてそれらの貴重な情報をシェアしてくださっている寛大さに 心から感謝を伝えたい。
話は戻り、今回のWOCには 合計200以上のブースが出店していた。 それぞれ、ロースタービレッジ、ブリューバー&エスプレッソバー、サステナビリティーフォーラム レクチャー、カッピングルームなどセクションごとに分かれていた。
そして同じ会場では 世界バリスタチャンピョンシップが開催されている。
正直に言うと、あまりのブースの数に 3日間朝から夕方までいたのにもかかわらず、私は全てを見終わることができなかった。
まず全体の印象として挙げたいのが、全てのブースのセットアップが素晴らしかったこと。本当にこの3日間のために作られたのか?と思ってしまうほど大掛かりなセットがあったり、細部まで綺麗な装飾がされていて、それぞれ美しく、見るだけで気分を高揚させるものがあった。
パブリックカッピングが至るところで開催されていた。
ロースターのみならず世界各国のコーヒー生産者も出店しており、地元のロースターとのコラボレーションで行われたカッピングブースでは、生産者と一緒にテーブルを囲み、好みのものがあれば少量ロットから直接オーダーできる仕組みだ。
個人的に好みだったのが ブリューイングマシンmarcoのブースで飲んだイエメンのコーヒー。バーの中で、バリスタたちが 異なる器具で抽出してくれた。ほんの少しスパイシー感もありながらパッションフルーツのような甘さと綺麗な酸味が絶妙だった。
同時開催されていた、ワールドバリスタチャンピョンシップ。
もうご存知の方が多いと思うが、今年度のチャンピョンは 史上初女性チャンピョン。ポーランド代表のAgnieszka Rojewskaさんだ。彼女のプレゼンテーションはかなり斬新なものだった。
エスプレッソ、カプチーノ、シグネチャービバレッジの順に提供するコンペティターが主流である中、 自分のカフェでは初めてきたお客さんはいつも、とりあえずカプチーノ、その後何か目新しいドリンク(シグネチャードリンク)、そしてエスプレッソを提供するから、と、その順で。長年の経験を落とし込んだプレゼンテーションだった。
日本代表の石谷さんのプレゼンテーションも本当に素晴らしかった。石谷さんのシグネチャードリンクは 白味噌とパッションフルーツを混ぜあわせた意表を突くニューフレーバー。日本で飲める日がくるのが本当に待ち遠しい。また、会場にたくさんのサポーターが駆けつけていたのも印象的だった。
どのコンペティターのプレゼンテーションも本当に素晴らしかった。3日間を通し、決勝へと勝ち進んでいく中で さらに磨きがかかっていくのが目に見えるのも、このような大会の見どころの一つだと思う。
3日間開催で毎晩のように La Marzoccoや Victoria Arduinoなどが主催するパーティーが行われた。最終日の夜、世界中のコーヒー関係者が集結し、チャンピョンも全てのコンペティターも垣根なく 一緒にダンスをして盛大に祝ったのは アムステルダムで一番の思い出だ。
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