今月の#クラスパートナーロースターは、千葉県のSEVEN STEPS COFFEE CLUB。店主の誠さんと瑞枝さんご夫妻は小学校からの同級生という間柄。瑞枝さんは金融業界のご出身。脱サラ後、今も美容師との二刀流を貫く誠さんと二人でお店を開業。異色の経歴を持つお二人が紡いできたストーリーを少しだけご紹介。
ご紹介の通り、お二人はそれぞれコーヒーとは関わりの少ない仕事でキャリアを歩んで来られました。2010年頃、東京にFuglenがオープンしたのを機に、そこで飲んだコーヒーや、映画『A FILM ABOUT COFFEE』を観たことで、お二人でスペシャルティーコーヒーの世界に傾倒していくことに。その後、一年間、コーヒーについて学ぶため、専門学校へ。その後、佐々木修一さん(PASSAGE COFFEE)や宮崎洋介さん(ESPRESSO GANG)との出会い、そして、協力を経て、お店を開業。「数ある中の一つのジャンルに過ぎないけど、決して、狭い世界じゃない。音楽でいうと、テクノ」だと、独自の浅煎り評を持つ誠さん。その世界へのボーダーを一気に飛び越えて欲しいと、お店では特殊プロセスのコーヒーも積極的に扱われています。ロングボールで一気に前進させるように、ライン際でせめぎ合うのではなく、一気に飛び越えることで、「その手前にある本当に伝えたい味を伝えやすくなる」という言葉がとても印象的でした。
さて、今回、ご紹介していただく豆は、エチオピアとホンジュラスの2種類です。一つは、 誠さんが、「ド定番だけど、スペシャルティーの中心地。中南米の特殊なプロセスの豆も、結局は美味しいエチオピアの味を求めている気がする」と評するエチオピアのナチュラル。もう一つは、辻本さん(SHU・HA・RI)から購入されたというフリーウォッシュドのホンジュラス。「ド定番のエチオピアナチュラルとは対極の世界。全てのオリジンにそれぞれの良さがある」と語るのは瑞枝さん。
最後に、「生産者が丹精込めて育てたコーヒー豆が遥か遠く千葉まで旅して届けられています。私たちは焙煎を通して、そのストーリーをお届けしたい。その素晴らしい豆のポテンシャルが皆様の日常に彩りを与えて、楽しいひと時となりますように。SEVEN STEPSのコーヒーが少しそのお役に立てたら嬉しいです。」と語る瑞枝さん。そして、それに頷く誠さん。歩き方は違っても、目指す目的地は同じ。インタビュー中、二人だからこそ、”ゆっくり”遠くではなく、”早く”遠くに行けるのかななんて考えていました。ありがとうございました。
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