今月ご紹介する#クラスパートナーロースターは、岩手・盛岡のNAGASAWA COFFEE。 初めてパートナーロースターとしてご参加いただいたのは、2019年11月。それ以来、パンデミックをはじめとし、色々な変化があったこの1年半の間、どんな風に過ごし、どんなことを思っていたのかーロースター・オーナーの長澤さんにお話を伺った。
「安心して来てもらえる場所にしたい」ーコロナ禍で変わったこと、気づいたこと
関西のイベントなどでも度々お会いする機会があり、東京やさらには台湾と、国内外で精力的に活躍されてきた長澤さん。しかしコロナ禍でそういったイベントごとへの参加がなくなり、岩手からほぼ出ていないとのこと。
「コーヒーを飲んで喜んでもらったり、楽しんでもらったりするのが本当に好きで、喜んでもらうためならどこにでも行きます!という感じで色々なイベントに参加して来ました。また、盛岡以外でも活躍することで、盛岡の人への説得力にもなると考えています。でも、それがなくなって、盛岡は地方都市なのですが、陸の孤島で営業しているような感じです。
(コロナ禍による変化で)感じたことは、まずは地元のお客様には本当に助けられているということ。あと、カフェに行けなくても、コーヒーを飲みたいという人はたくさんいるんだなということです。通販で購入して、お家で楽しんでくださる方も増えたので、発送体制もより良く整えています」、そう長澤さんは振り返る。
世界中で、誰もが1週間後の未来さえ予想ができなくなってもうしばらくになる。そんな不安定な状況の中、長澤さんが大切にしているのが、「揺らがない」こと。
「いつもここに来れば美味しいコーヒーが揃っている」、そう思ってもらえる場所。誰もがゆったりとした空間でコーヒーを楽しめ、居心地のいい時間を過ごせる、そんな場を提供する。それが長澤さんの最初からのスタンスだ。
コーヒーはみんなの日常に普通に存在するもの、だから世の中が不安定に移り変わっても、繰り返し訪れる日常に寄り添い、安心してきてもらえる場所にしたい。そう願いながら、長澤さんは今日もNAGASAWA COFFEEの扉を開ける。
NAGASAWA COFFEEの、「いつもの味」を求めて
今回ご提供いただくのは、NAGASAWA COFFEEの柱であるというエチオピア ゲデブと、グアテマラのラス リモネス農園。
特にエチオピアは定番で、長澤さん自身が数年前にウォッシングステーションにも訪問し、自らの目で見て来た思い入れもさることながら、何よりそのクオリティの高さと安定感に深い信頼を寄せているという。「年間を通して購入し、自信を持って紹介しています。提供するコーヒーは基本的にはコロコロ変えず、間違い無いと思っているものを使い続けています」と、長澤さん。
どちらのコーヒーも、NAGASAWA COFFEEのいつもの味、としてファンからの熱い支持を受けている。いつ行っても暖かく迎えてくれる空間と、求める味が揃うカウンターには、長澤さんの創業当初からの思いが随所に感じられる。
NAGASAWA COFFEEの味で、岩手に旅に来たような気分になってもらえれば、と笑う長澤さん。まだまだ旅行ができる日は遠いけれど、コーヒーカップに浮かぶ、ひとときの旅気分をお届けできるのが楽しみだ。
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