2022年初めにご紹介するのは、神奈川県逗子のBREATHER COFFEE(ブリーザーコーヒー)。
オーナー兼ロースターの長谷川さんは大学卒業後、空間設計会社に3年、鎌倉のスターバックスに1年勤めた後、2013年にオーストラリアのメルボルンに渡航。 初めは職探しに苦労したものの、有名店のKrimper (クリンパー) で勤める事に。能力の高さが評価され、スポンサービザを取得した上でヘッドバリスタも務める事になり、約5年間メルボルンで暮らしました。
順調にキャリアを積んでいた長谷川さんですが、日本に一時帰国した際に、面白くなりそう!と思い帰国を決意。本帰国後、長年住んでいる神奈川県を中心に物件を探す中で、山と海に囲まれた自然あふれる逗子の環境を気に入り、その日にお店の物件とも巡り合ったのだとか。その後設計会社時代の仲間の力も借り、2018年5月に開業しました。
当初はメルボルンのMAKER(メーカー)のコーヒーを提供していましたが、コロナ禍で輸入が不安定になった事もあり、昨年の4月から自家焙煎を開始。メルボルンにいた頃から始めていた焙煎の勉強に加え、日本で活躍する焙煎士の方からのサポートも受け、試行錯誤しながら今の焙煎に辿り着いたそう。
焙煎機はDiedrich( ディードリッヒ)で、大事にしているのは「浅煎りだけどしっかり火を通し、豆の個性である甘みを引き出す」こと。訪れる人が自然体でいられる逗子の土地柄に合わせ、行き過ぎていない、自分がスペシャルティコーヒーを好きになった時の気持ちを体験してもらえるような入口づくりを意識しています。
エスプレッソとフィルターとで焙煎を分け、ラインナップも酸に甘みがありわかりやすいもの、チョコレートのようなものなどバランス良く揃うので、初めての方からコーヒー好きの人まで幅広く愛されるBREATHER COFFEE。
店名の「ブリーザー」はちょっと息抜き、という意味と、呼吸する生き物という意味があり、色々な人に訪れてほしいという思いから。小さい子からお年寄りまで、カッコつけず、コーヒーが自然に生活の一部になっていたメルボルンの雰囲気を再現した空間も人気の秘訣です。
「自然に囲まれた土地でやっているんだなぁ、と逗子の様子も想像しながら飲んでいただけると嬉しいです。逗子にお越しの際は、お店に寄ってコーヒー片手に歩いて海まで、のコースをぜひ」と、長谷川さん。特別な時間を過ごせそうですね。
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