今月のKurasuパートナーロースターは、岡山県のsomething like that。日本語だと「まぁそんな感じ」。以前からこの言葉の持つ響きが好きだったというオーナーのあおいさん。「あんまり深く考えず、それぞれの飲み手の感性で自由にコーヒーを楽しんでほしい」という想いから、この屋号を名付けられました。現在間借りで営業を行っており、今年度中に実店舗をオープン予定のsomething like that。オーナーのあおいさんと焙煎士の弘隆さんに、開業に先駆けて今回インタビューさせていただきました。
あおいさんがコーヒーの仕事を始める前は、美容師として働かれていました。お店ではオーナーのこだわりで、スペシャルティコーヒーを豆から挽いて淹れる習慣があり、自分もそれを飲むうちに自然とコーヒーが好きになっていったそう。カフェを多く巡っていく中で、同じ接客をする職業でも、カフェのフランクな接客や穏やかな空気感に惹かれていったと言います。美容師時代から持っていた自分のお店を持ちたい、という想いは、自分のカフェを開きたいという想いに変わっていき、2017年には東京のLight up Coffeeに入社しました。
入社後はバリスタをしながらもバックオフィス業務を引き受け、店舗経営への興味と知識を深めていったあおいさん。パートナーである焙煎士の弘隆さんと出会ったのもこの時です。弘隆さんは富ヶ谷のFuglenでTim Wendelboeのケニアを飲んだのをきっかけにコーヒーに目覚め、大学在学中ワーキングホリデーでメルボルンへ渡豪。1年バリスタとして働いた後に帰国し、そのままLight up Coffeeに入りました。
二人はほぼ同期で、あおいさんは吉祥寺店のマネージャーとして、弘隆さんはヘッドロースターとして約7年間尽力された後、岡山に移住しsomething like thatをスタートされました。岡山を選んだのは、4年ほど前に旅で訪れた際、魅力的な飲食店が立ち並んでおり、街に流れる空気感が自分たちの理想に合ったからだそう。
オープン予定場所は、岡山駅からほど近くの表町。商店街やビジネス街があり、人の活気溢れるエリアです。something like thatが提供するのは、「個性がありながらも、体内浸透度が高い」コーヒー。個性をただ最大化するのではなく、生産者へのリスペクトを持ちながらも、今まで以上に飲みやすさを重視した焙煎をしています。現在使用されているLoringで生み出す味わいはそんなコンセプトにぴったりで、この街にもすっと溶け込んでいくでしょう。二人の美味しいコーヒーや近隣の美味しいご飯を目掛けて、ぜひ岡山まで足を運んでみてください。
コメントを書く
全てのコメントは、掲載前にモデレートされます。名前はコメントと共に公開されますのでニックネームをご入力ください。メールアドレスは公開されません。
このサイトはhCaptchaによって保護されており、hCaptchaプライバシーポリシーおよび利用規約が適用されます。