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微笑みの国、タイといえば?美味しいコーヒーもお忘れなく

微笑みの国、タイといえば?美味しいコーヒーもお忘れなく

みなさん、アジアのコーヒーにどんなイメージを持っていますか?インドネシアや中国の雲南省など、少しは聞いたことがあるかもしれませんが、スペシャルティコーヒーといえば中南米やアフリカを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし、近年アジアのコーヒー生産事情は急激に変化しています。そこで、今回は今まであまり紹介してこなかったコーヒー豆をご紹介します。微笑みの国とも言われるタイの「タイ アヨ & ミカ(Thailand Ayo and Mika)」です。

卒業研究が実を結んだ瞬間

2024年1月にKurasuのプロダクトチームにジョインしたMoo(ムー)くん(本名はRatchatajaroentad Ponrawit)。彼は京都芸術大学を卒業し、卒業研究としてタイのコーヒーをテーマに選びました。タイでは若手の生産者や小規模農家が実験的なプロセスや計画栽培を通じて、コーヒーの品質向上に取り組んでいます。彼は卒業展示の一環としてコーヒースタンドを開き、実際にタイの農園を訪れて得た知識をパネル展示し、コーヒーを淹れました。

目指すのは、タイと日本をつなげるコーヒーブランド。~クロステックデザインコース卒業制作『ムーコーヒー』~

卒業展示を準備する中で、タイ・チェンマイにあるアカアマコーヒーに出会い、オーナーのリーさんとジェニーさんの物語に心を動かされました。彼らはアカ族というタイの少数民族で、村や周辺の生産者と協力しながら、コーヒーの品質向上に取り組んでいたのです。

 

ぜひKurasuでもタイのコーヒーに潜んでいる可能性と美味しさを紹介したい。アジアのコーヒーの品質は年々向上しているとはいえ、プロダクトチームとして納得できる豆を見つけることは、決して簡単ではありません。しかし、いくつかのサンプルをもらい続け、ついに私たちは「アヨ & ミカ」夫婦が生産するコーヒーに出会いました。

若き熱意が生むタイのテロワール

私たちが紹介するコーヒーを選ぶ際、その土地のテロワールを感じられるかどうかが一つの基準になります。テロワールとは産地特性のことですが、液体になるまでのプロセスが多様であるコーヒーにおいて、その認識は統一されていないのが現状です。しかし、「アヨ & ミカ」のAnaerobic Naturalプロセスからは、タイという産地の特性がはっきりと感じられました。それは、土壌、気候、自然発生的な文化から生じる品種の分布や農業技術です。

「アヨ & ミカ」夫婦の農園は、チェンライ県のバーンマイに位置しています。アカ族という少数民族が森の中でコーヒーを育てており、コーヒーの木々は効率的な配置で将来の収穫を考慮して植えられています。彼らの若いエネルギーと熱意が、細かく計算された農業手法にも表れており、品質の良さと確かなテロワールを感じました。

タイ アヨ&ミカ



  • 焙煎度:Medium Roast
  • プロセス:Anaerobic Natural
  • 品種: Catuai /mix
  • カップコメント:発酵感がある爽やかな香り、ラスベリーや赤ワイン、カシューナッツの味わい、ドライパイナップルのような甘みとそれに伴う余韻

Anaerobic Naturalでありながら、フルーティーな酸味と発酵感が絶妙なバランスを保ち、優しい余韻を残します。複雑なフレーバーノートを持ち、口に含んだ瞬間から後味にかけてじんわりと広がります。

しっかりとしたフレーバーとボディを持ちながらも、リラックスした時間にぴったりの一杯です。京都で言えば、鴨川の河原で音楽を聴きながら、アイスコーヒーを片手に楽しむのが理想的。もちろんホットでも美味しいですが、個人的には少し暖かい状態から急冷して飲むスタイルがおすすめです。

アジアのコーヒーの未来を信じた一票として

タイのコーヒーはまだ馴染みが薄いかもしれませんが、今回お届けするコーヒーはまさにチャレンジでした。今回、Kurasuとしては珍しいタイのコーヒーを紹介し、国内外のコーヒーラバーに新たな選択肢として広がることを願っています。

Kurasuはタイにも店舗を持ち、現地でもロースティングを行っています。現地ではタイの豆も取り扱っており、マネージャーのAumと焙煎プロファイルや味わいについて内容を共有しています。今回のムー君の挑戦を通して、Kurasuのコミュニティでより多様なコーヒーの楽しみ方が広がり、新たな可能性が生まれることを期待しています。

Aum's Adventure in Kyoto | Coffee Journey

Kurasuとして自信をもって紹介する、タイの「アヨ & ミカ」をぜひお試しください。

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