今月のKurasuパートナーロースターは、鹿児島県のQUILT COFFEE。"A cup of happiness"を掲げる彼らは、布と布の間に中綿のあるキルト生地のように、コーヒーを通じて人と人とを繋ぎ、温かみのある幸せな時間を提供します。今回、ロースター兼共同代表の坂下さんにお話を伺いました。
坂下さんのコーヒーとの出会いは、およそ15年前、鹿児島の雑貨店で働かれていた頃に遡ります。当時はコーヒーが苦手でブラックでは飲めないと思っていましたが、近所の雑貨屋さんに遊びに行った際に淹れてもらったブラックコーヒーが体に染みて美味しかったそう。そこからスターバックスに通うようになったことで「生産地」というものの存在を知り、この小さい豆が海外から来ていることにロマンを感じて、急激にコーヒーへのめり込んでいったと言います。
その後雑貨店を退職し、スターバックスでコーヒーのキャリアをスタートさせた坂下さん。4年間現場で働いた後、さらにコーヒーを深く追求していきたいという想いから、2016年に知り合いのイタリアンバールの場所を借りてご自身で間借り営業を始めます。初めは紹介を受けた東京の豆屋さんから深煎りのコーヒー豆を仕入れていましたが、知り合いのお土産でAnd Coffee Roastersの浅煎りのコロンビアを飲んでそのフルーティさに衝撃を受け、浅煎りをメインで扱うようになりました。また、2017年にはJapan Aeropress Championshipに出場し、見事本選で3位を勝ち取りました。これをきっかけにコーヒーの世界が急激に広がっていったと言います。
間借り営業は2019年に終了し、その後は鹿児島のBLUE BEANS ROASTERYの立ち上げに参加。そこで数年間焙煎の経験を積んだ後、共同代表の北山さんとの出会いをきっかけに、2023年2月QUILT COFFEEをオープンしました。
焙煎所にはGIesenの6kg釜を導入し、トップクオリティのロットも扱いつつ、様々な焙煎度合いを駆使してお客様の好みに応えています。「焙煎中にお客様の顔が浮かぶようなコーヒーを提供できたら嬉しい」と話す坂下さん。生産者についても、彼自身が訪れたこともあるペルーとボリビアのコーヒーを継続的に扱っていき、お客様に彼らのコーヒーのファンになってほしい、と話します。生産者と消費者の橋渡しとしての役割に真摯に向き合うQUILT COFFEE。一段と寒くなってきましたが、彼らが生み出す一杯のコーヒーで、温かく幸せな時間をお過ごしください。
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