今月のKurasuパートナーロースターは、大阪府の TERRA COFFEE ROASTERS。大阪を縦断する御堂筋線の起点・江坂駅から徒歩7分、地域のオアシスである江坂公園の近隣に店舗を構えるスペシャルティコーヒーロースターです。店名の terra はテロワールに由来し、生豆のポテンシャルを最大限に引き出し、生産者の顔が見えるコーヒー体験を届けています。今回は直接店舗を訪ね、ヘッドロースターの福井さんにお話を伺いました。

福井さんがコーヒーに出会ったのは高校3年生のとき。進路に悩み、手に職をつけられる道を模索するなか、日常的に飲んでいたインスタントコーヒーをきっかけに「コーヒーをやってみよう」と思い立ちます。タリーズでアルバイトを始め、やがて神戸の coffee up! で初めて飲んだスペシャルティコーヒーのカフェラテに衝撃を受けました。フルーティで軽やかな酸のある味わいに惹かれ、スペシャルティコーヒーの世界に没頭していきます。その後、大阪のCAFETALESに入社。現場で経験を積む中、当時よく通っていた aoma coffee でTERRA COFFEE ROASTERSの立ち上げに携わっていた山本さんと出会います。これをきっかけに同店に参加し、バリスタ・ロースターとして経験を重ね、山本さんの退社に伴いヘッドロースターに就任しました。

「違和感なくすっと入ってきて、するする飲める。気づいたらなくなってるようなコーヒーが好きです。」と福井さんは語ります。買付においては、「浅煎りをやっていて、表現したいものは酸味。表現できる酸があるかどうかというのを重要視しています。」とのこと。焙煎のときは"ストラクチャー"を意識しているそうで、これは「液体のまとまり」のことを指します。インタビュー中に福井さんが淹れてくれたケニアを飲んでいると、それらの言葉が見事にカップの中に表現されているように感じました。

今後は12月を目標に、大阪・天神橋筋に焙煎所を移設予定。現在のLoring S7(7kg釜)に加え、新たにLoring S15(15kg釜)を導入し、2台体制での焙煎に挑みます。「コロンビアを訪れた際、大きなロースターと比べて自分たちの規模ではまだ十分に豆を買えない現実を痛感した」と語る福井さん。その経験を経て、この新しい焙煎所から、より多くの透明性のある素晴らしいコーヒーが焙煎され、生産者やテロワールにフォーカスを当てたコーヒー体験がより多くの人に広がっていくはずです。



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