安土桃山時代から続く陶磁器の里、長崎県・波佐見町。 町全体が一丸となってかたちづくる地域ブランド『HASAMI』と、カリタが出会うことで誕生した、陶磁器製アイテムシリーズ。
波佐見焼は光に当てれば透けるほど薄く、まろやかな輝きをはなつ美しい透明感が魅力の白磁。計量でありながら、耐久性にも優れています。現在でも地域で働く人々の内4割が陶磁器製作に携わっているという波佐見町では、型作りから釉かけまで、それぞれを専門にする職人たちが分業して一つの器を作っています。
一度に多くの器を焼き上げることができる登り窯と、こうした分業制により、波佐見町からはこれまでに幅広い層に長く愛される器を世に送り出してきました。
地域が一体となって、安定した生産ルーチンと高い品質を守ってきた波佐見焼。カリタはそのスタイルに感銘を受け、カリタを代表するカリタ式ドリッパーの合同製作プロジェクトをスタートさせました。
長崎県の焼き物産業の振興や最新技術の開発を担う長崎県窯業技術センターと協力し、3Dモデリングなどのテクノロジーを使用。大きく縮む性質のある焼き物でも既存のプラスチック製ドリッパーと変わらぬ機能性、正確性を実現しました。
なめらかなボディに浮き出るKalitaのロゴは思わず手で触れたくなるような可愛らしさ。そして底面にはMADE IN JAPAN、HASAMI、そしてドリッパーのサイズが刻まれています。
歴史の中で大切に受け継がれてきた技術と、現代のテクノロジーが見事に融合したプロジェクトと言えるでしょう。
ドリッパーの内側に刻まれたリブは角度をシャープにすることでドリッパーとフィルターの間に空気を取り込み、密着を防ぐよう設計されています。
ドリッパーの性能を左右する底部のリングは水平精度に優れ、サーバーやマグの上でもがたつくことはありません。また、三つ穴の抽出口を均質に配置することで理想的な濾過速度を発揮。くっきりと刻まれた「MADE IN JAPAN」の刻印がクオリティの証です。