tukumoドリッパー by little flower coffee

little flower coffeeが届ける、瀬戸から生まれたドリッパー

little flower coffeeは、陶器の町として知られる瀬戸市の商店街に佇むスペシャルティコーヒーのブレンドコーヒー専門店です。「1杯のコーヒーから生まれる小さな幸せや人々との出会いを大切に」というコンセプトのもとコーヒーを通して、豊かな生活を提案しています。 オーナーの本田さんご自身が設計・開発に携わり、瀬戸ならではの素材と職人の技がつくり出したこのドリッパーは、コーヒーをもっと楽しく、美味しく、そして簡単に淹れることができるように設計されています。
tukumo Dripperは開発当初、突起やリブのない滑らかな内壁からスタートし、既存製品との差別化と使いやすさを両立させることを目指して設計が進められました。
3Dプリンターで40〜50個以上の試作品を制作し、底部の突起の本数や長さ、配置を何度も調整し、現在の5本の爪となりました。これにより、内部に空気の通り道ができ、浸漬時間が長くなりすぎることで生じるネガティブな味わいを抑え、安定した抽出が可能となっています。
作家さんにより手作業でバリ取りや表面仕上げが行われた後、納品後にも本田さんご自身の手でひとつひとつ検品されています。

瀬戸の土と、tukumoに込められた想い

tukumo Dripperは、瀬戸特有の強化土により、優れた耐久性のある、丈夫で長く愛用できるデザインで、瀬戸の土と地域で出会った人々の協力が大きく関係しています。
ホルダー部分には、瀬戸での縁を通じて出会った檜（ひのき）を使用。水に強く、ほのかに香る国産の木材です。この檜は、手入れが行き届かず放置されがちな森を整備する過程で伐採されたものを活用しており、資源循環の一環でもあります。木工作家・わたり工房さんの協力により、機能性と自然素材の温もりを兼ね備えたホルダーとして仕上げられています。
また、「tukumo」という名前は、日本の伝承に登場する「付喪神（つくもがみ）」に由来しています。
長く使い続けられた道具に宿るとされる精霊から着想を得たもので、世代を超えて、長く使用できる商品をという想いが込められています。
また「つくも」という名には、白（瀬戸由来の土の色）の意味合いが込められており、製品の色調や素材とも親和性があります。
瀬戸が繋いだ素材と人の手によって生まれたtukumo Dripperは、手にする人の暮らしの中で少しずつ育っていく暮らしに寄り添ったコーヒー器具です。

再利用の取り組み

tukumo Dripperは、職人により手作業で製造されているため、個体ごとにわずかな差異があります。焼成時に土が透けたり、削りがわずかに強くなったりするものもあります。そうした品は捨てられることなく、本田さんのまわりの方々の手によって、キャンドルホルダーやプランターといった新たなプロダクトとして使用できるような取り組みを行っています。

広がる抽出の幅と、より深く楽しむコツ

tukumo Dripperは、円錐形のペーパーフィルターに加え、Kalita 155サイズのウェーブペーパーフィルターも使用可能です。
豆のキャラクターや、その日の気分に合わせて、抽出スタイルを柔軟にアレンジすることができます。 また、円錐のペーパーフィルターをリンスする際にできるエアポケット（空気層）は自然なもので、2投目以降のお湯の重みでフィルターがしっかりと密着します。バイパスを防ぎ、安定した抽出を叶えます。抽出時間が2分を切るレシピが可能で、朝の忙しい時間帯や、お店でのオペレーションにもフィットします。
本田さんは、アバカ素材を使用した円錐型フィルターとの組み合わせを推奨していますが、韓国ではウェーブタイプのフィルターが使用されることもあり、tukumo Dripperは両タイプに対応可能です。
ホットかアイスどちらを抽出する際も、挽き目を変えずに蒸らしの時間を調整することで、幅広いスタイルでの使用が可能です。専用の道具を持たない初心者や、忙しい朝にも、家庭用のケトルでの抽出で十分に特性が発揮されます。
適切な湯量を一度に注ぎ、エアポケットを利用した流速の感覚を掴むことで、安定した抽出が可能となり、日々のコーヒー体験に自然に馴染む設計となっています。

tukumo Dripper Recipe — 本田さんのおすすめレシピをお伺いしました！

Hot

豆：14g
0:00-0:35 50ml
0:35-1:00 150ml (+100ml)
1:00-  210ml
1:40 - 2:00 のあたりで落ち切り
カップに注いで完成！

Iced

豆：14g
0:00-0:45 40ml
0:45- 140ml(+100ml) ジャンプさせるようにお湯を注ぐ
1:30のあたりで落ち切り
80gの氷を入れたコップにコーヒーを注いで、完成！