今月のKurasuパートナーロースターは、埼玉県のCOFFEE POST。江戸時代には城下町として栄え、歴史的建造物や文化財が今も数多く残る小江戸・川越。そんな江戸の情緒漂う街に、スペシャルティコーヒーで繋がるコミュニティがあります。「街中にあるポストのように、人と人が一杯のコーヒーを通して繋がっていく」というビジョンを掲げるCOFFEE POST。オーナーであり焙煎士でもある川島さんに、今回お話を伺いました。
川島さんは福島県いわき市出身。父親がコーヒー豆屋を経営している関係で、幼い頃からコーヒーは身近な存在だったそう。しかし、自身がコーヒーを始めたのは、大学を卒業し一般企業に就職した23歳のとき。コーヒー未経験の状態から一念発起し、2018年に移動式の自転車屋台からコーヒーショップをスタートしました。
自転車屋台を始めた当初は、金銭的にも経験的にも足りないものばかりだった、と振り返る川島さん。焙煎経験はおろか、コーヒーショップで働いたこともない。ただそれでも続けられたのは、川越の人たちのおかげだと言います。「必死でやってるうちに、いつの間にか街の人が自分たちを応援してくれるようになった。」街の人が、次の出店場所を紹介してくれたり、コーヒーについて教えてくれたりしたことで、川島さん自身もお店も成長していったそうです。自転車屋台を始めた1年後には本川越にコーヒースタンドをオープン、その4年後には久保町に焙煎所を立ち上げました。元々はロースターである父親から豆を仕入れていましたが、コロナを機に自家焙煎に切り替えました。
1997年製のProbat L5を使って川島さんが焙煎するのは、「しっかり甘さがある中に良質な酸があり、質感が柔らかい」コーヒー。彼の明るく温かい人柄がコーヒーにそのまま現れているようで、人々の日常に溶け込む様子が思い浮かびます。
川越は、住んでいる人々の地域愛が強く、活気あるコミュニティがある街だと話します。川越まつりに代表されるような、住民たちの交流の場が多くある街だからこそ、ここでコーヒーをやりたいと直感的に思ったそう。「川越を、いつでも美味しいコーヒーが飲める街にしたい」と語る川島さん。COFFEE POSTは、地元民も観光客も、若者もお年寄りもコーヒーを通して繋いでいく、そんな地域のコーヒーショップであり続けます。
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