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エルサルバドル・オリジントリップの記録 by Ayaka:3日目

エルサルバドル・オリジントリップの記録 by Ayaka:3日目

お迎えまで少し時間があったので、朝はホテル周辺を散策。
エルサルバドルには電車が走っておらず、基本的な移動手段は車かバス。
歩いて街を眺めていると、普通の住宅に見えても侵入防止のための有刺鉄線が家々に設置されているのが目に入り、5〜10年前までは治安がかなり悪かったことを実感しました。
最近建てられた家では有刺鉄線こそ少なくなっているものの、戦争や治安悪化を想定しているかのような厚い壁構造が多く、国の歴史が建物に色濃く反映されているのが印象的でした。

スターバックス訪問(海外店舗チェック)

元スタバ店員としては、やはり海外店舗が気になり立ち寄り。
店内ではエルサルバドル産の豆が販売されており、国鳥トロゴスが描かれたパッケージがとても可愛い。しかも品種はパカマラ。
自分たちの国で育った豆を、チェーン店で当たり前のように扱える環境を目に、思わずテンションが上がりました。

サンサルバドル旧市街へ

お迎えが来て、みんなでサンサルバドル旧市街(Centro Histórico de San Salvador)へ移動。ここは政治、宗教、商業と、すべてのスタート地点。
何度も地震で崩壊し、そのたびに再建されてきた歴史があります。
旧市街の主な建物
大聖堂(Catedral Metropolitana)
国立宮殿(Palacio Nacional)
国立劇場(Teatro Nacional)
スペイン植民地時代〜20世紀初頭の建築が並び、街の成り立ちを肌で感じられるエリアでした。
10年前は立ち入り禁止区域になるほど危険だったそうですが、現在はカフェや公園で人々がのんびり過ごす姿も見られ、治安の大きな改善を実感。
案内してくれたラファも、当時は避けて生活していたそうで、メイン通り以外は通らず、歩きスマホは絶対にしなかったとのこと。
こうして安心して案内してもらえるタイミングで訪れられたことが、とても嬉しかったです。
また、景観条例によりピザハットの赤いロゴが黒に変更されるなど、景観を守りながら新しいお店も増えていく街づくりが進んでいました。
国会議事堂の隣に新しくできた図書館は、中国政府の援助で建てられたもので、国として中国との結びつきが強まっていることも感じました。

Cafe del Centro(2023年オープン)

次に訪れたのは、旧市街にある比較的新しいカフェ。
店内にはフレーバーホイール、エルサルバドルのコーヒー産地マップ、そしてプロセスごとの説明が壁一面に描かれ、コーヒーへのこだわりを感じられる空間。
生豆から焙煎豆までの展示方法も素敵でした。お店での使用器具はFellow Kettle、Harioドリッパー、ラ・マルゾッコ など見慣れたものばかり。
エスプレッソグラインダーの豆には大きくBOURBON の表記が。

日本ならここが産地や国名になりますが、ここでは品種が主役なのが象徴的でした。
提供時には、「口当たりの違いを楽しむため」と、陶器とグラスの2種類のカップでサーブされました。

La Oveja Negra

2軒目は市内中心部に戻り La Oveja Negra へ。朝早くから深夜まで営業しており、コーヒーはもちろん、コーヒーカクテル、食事、スイーツまですべてが充実していて、雰囲気はまるで高級ホテルのレストランのようでした。
ビル1棟丸ごと改装した造りで、駐車場も含め、お金をかけているな、という雰囲気が伝わってきました。
抽出を見学していて印象的だったのが、バリスタさんがとてもフレンドリーだったこと。ドライの香り体験から抽出中の説明まで、丁寧に対応してくださいました。
「国外のバリスタに飲んでもらう機会は多くないので、良くても悪くても、正直なフィードバックが欲しいんだ」と声をかけてくれたのが印象に残っています。
バーカウンターでは、完全にエンターテイナーなバーテンダーの所作。同じ空間でコーヒーとお酒がある働き方は、刺激と学びが多く、うらやましい部分も。
内装やメニューもコーヒーをモチーフにしたデザインで、思わず写真を撮りたくなる可愛さでした。

昼食:Pollo Campero

お昼ごはんは、中米に買い付けに行っている日本のロースターさんがみんな「ケンタッキーより美味しい」と言っていた気になるPollo Campero へ。
グアテマラ発祥で中米では超有名なこのお店。中米→アメリカのフライトに持ち込む人が話題になるほどのソウルフードです。
味は濃すぎず、肉厚でとても美味しかったです。

Alquimia Coffee

その後訪れたAlquimia Coffeeは、一般的なカフェというより、Sensory(感覚)重視の体験型カフェ。
ただ抽出して提供するのではなく、豆の説明、味わいの言語化、そしてお客さんとの対話にしっかり時間を使うスタイルで、創業者の Federico Bolaños さんはエルサルバドルのバリスタ教育・文化を築いた人物です。
このお店は世界チャンピオンを3名輩出しており、今回対応してくれたバリスタさんも2回エルサルバドルのチャンピオンになったそう。

飲ませてもらったコールドブリューは凍結還元。初めて飲みました。
*写真右の小さいグラスの液体のものです。
香りは完全にコーヒーで、味はレモンティーのよう。見た目と味のギャップが面白く、強く印象に残りました。
他にもドリップ、エスプレッソ、ミルクブリューなどすべてプレゼンテーション付き。
エスプレッソのクレマを分けて飲ませる体験など、初めてのことばかりで勉強になりました。
R&Dの本田さんは「これ仕入れようかな」と言ってました(笑)

全体の振り返り

今回訪れたカフェは、どこもエルサルバドルの豆のみを使用していました。品種・プロセス・飲み方の会話がとても多く、自国のコーヒーへの誇りとリスペクトを強く感じました。
正直に言うと、ドリップで「めちゃくちゃ美味しい!」という体験は少なめでしたが、エスプレッソのクオリティはとても高い印象。
ドリップのレシピは、挽き目は細かめで、抽出時間は3分超えのレシピが多かったです。
焙煎やフィルター技術は、これからさらに伸びていくポテンシャルを感じます。
国を挙げたトレーニング環境、大会誘致、働く人たちのパッション。
それらを肌で感じられた、とても濃い1日でした。

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