Kurasuの新しいMeet Your Baristaシリーズでは、Kurasuで働くバリスタたちをご紹介します。いつも話しているバリスタとの意外な共通点が見つかるかも?!
今回ご紹介するのは、Kurasu Singaporeのマネージャー、Angelo。先日2周年を迎えいよいよ成長を続けるKurasu海外店舗一号店を陰日なたとなり支える、頼れるリーダーです。
Angelo
1. コーヒーの世界に入ったきっかけや、その道を続けている理由を教えてください。
コーヒーの世界に初めて入ったきっかけとなったのは、スターバックスでした。働き始めたのはちょうどアートスクールに入り、ブロードキャストメディアを専攻として学び始めた所でした。当時、地域ではたくさんのスペシャルティーコーヒーにまつわる情報が行き交っていて、自分もそれに参加しようと個人的にコーヒー器具を揃え始めました。学校を卒業する頃には、どんどん大きくなるスペシャルティーコーヒーの世界にどっぷり浸かって2年が経っていました。
スペシャルティーコーヒーを通して出会った人々は皆、業界の中でもトップクラスでコーヒーに情熱を注いでいる人たちばかりでした。彼らは皆コーヒー生産の過程全てに関わっています。スペシャルティーコーヒーのポテンシャルは無限大で、さらにそれを仕事にしようとすると常に勉強し続ける姿勢が必要です。そこに魅力を感じて今の道を続けています。今日に至るまで、自分の淹れるコーヒーに完全に自信を持てるほど満足した事はありません。芸術と同じで、「完璧」というものはなく、自分が終わりと決めるまで終わる事ができないと感じています。個人的には、まだまだ終わりにするつもりはありません!
2. Kurasu Singaporeのマネージャーとして過ごして2年が経ちますが、どのような2年間でしたか?
初めてKurasu Singaporeのオープニングにあたり、マネージャーとしてのポジションについた時は、少し緊張していました。マネージャーとして働くのは初めてのことで、その責任ある仕事を引き受けるのは大きな挑戦でした。思い切って引き受けて、後ろは振り返らず、ここまでやってきて今日があります!「自分の上司になって欲しいような上司になれ」、そんなフレーズを常に自分に言い聞かせてきました。
この2年間、接客からバリスタとしての技術まで、全てが最高のチームに恵まれ、ただの同僚を超える関係性を築き上げる事ができました。同じ空間で過ごすことを純粋に楽しみながら、皆が「美味しいコーヒーをつくる」という大好きな作業をしながらここにいます。本当に素晴らしいチームで、休みの日でも店に集まったりして仲良く過ごしているのを見るととても嬉しい気持ちになります!
3. Kurasuをユニークにしているポイントは何だと思いますか?
Kurasuが特別なのは、日本のスペシャルティーコーヒーとその器具を売っている、という部分だけではなく、チーム全体がKurasuを訪れる方々の”Experience(体験)"としてそのコンセプトを提供している所だと思います。
Kurasu Kyotoを何度か訪問して気が付いたのですが、シンガポール店でも京都店でも、スタッフの姿勢には共通するものがあると感じます。日本各地のロースターとコラボレーションする中で、常に新しいコーヒーに興味を持ち、熱心に学ぼうとする姿勢が身につきました。数々の異なる焙煎スタイルに触れるのも得難く素晴らしい経験です。
そして何よりも、常にお客様が意識の中心にあること、そしてお客様の好みを汲み取り、楽しんでいただけるようなコーヒーを淹れるために準備を怠らない姿勢が、Kurasuを特別にしていると考えます。
4. ドリンクを作る際に一番大切にしている事は何ですか?
清潔さとワークフローです!ワークスペースを清潔に保つ事はとても大切。バリスタを始めたばかりのころ、非常に尊敬するメンターに「汚いワークスペースからいいものは何も生まれない」と教えられました。この教えは今日まで確実に自分の中で生き続けています!オープンな空間のコンセプトの良さはそのクールさとミニマルさ。それをしっかりと表現するには、きちんと律された手順を守ることが重要です。
これはドリンクを作るワークフローにも同じ事が言えますーシフトの都合上、バリスタが一人でバーを担当する時もありますが、そんな時にもスムーズに作業ができるよう、全てのものが正しい場所に正しい状態で置かれています。効率的なワークフローで、安定した品質の美味しいドリンクを最短時間で提供する事で、お客様にフォーカスした接客ができ、いい時間と美味しいコーヒーを体験していただく事ができるからです。
5. 個人的にどんなコーヒーが好きですか?
自分でドリップしたコーヒーが好きで、コーヒーを淹れている時は心が癒される気がします!あまり手間をかけたくない日はモカマスターで。最近Kurasu伏見稲荷のロースタリーからすごく美味しいシングルオリジンが手に入るので、カリブレーションを楽しんでいます。味わいとしては中くらいから強めの酸味と、バランスのとれたボディー感があるコーヒーが好きです。
6. Kurasu以外では、シンガポールや日本のカフェでどんな所をおすすめしますか?
シンガポールのカフェでは、Apartment Coffee、Nylon Coffee Roasters、Nexus Coffee、Chye Seng Huat HardwareとUpside Down Coffee Roastersがおすすめです。
日本のカフェで好きな場所は京都のWeekenders Coffee、大阪のLilo Coffee RoastersとMel Coffee Roasters、東京のAbout Life Coffee Brewersと神戸のBeyond Coffeeです。
7. Kurasu Singaporeのこれからはどんな風にしていきたいですか?
これまでのチームの活躍は本当に素晴らしく、このシンガポール店をやっていく上であらゆる面で支えてくれた皆にまず感謝したいです!新しい事もどんどん企画している所で、ロースタリーのオープンも実現させたいと思っています。コーヒーに深く関わってきた人間としては、自分のチームの拡大のみならず、業界全体での雇用やキャリアの安定にも貢献したいと考えています。
コメントを書く
全てのコメントは、掲載前にモデレートされます。名前はコメントと共に公開されますのでニックネームをご入力ください。メールアドレスは公開されません。
このサイトはhCaptchaによって保護されており、hCaptchaプライバシーポリシーおよび利用規約が適用されます。