今月のKurasuパートナーロースターは、石川県のNonstop Coffee Stand & Roastery。観光エリアであるひがし茶屋街を少し奥に入ると、コーヒーを片手に談笑する人々の輪が見つかります。「金沢をメルボルンのような日本一のコーヒータウンにすること」をコンセプトに掲げるこのお店は、まさに"小さなメルボルン"のようです。
オーナーの山本さんは、システムエンジニアとして日本で6年働かれた後、英語習得のためワーキングホリデービザでメルボルンに渡豪。当時コーヒーにそれほど関心がなかった山本さんですが、同じシェアハウスで暮らしていた日本人バリスタとの出会いから、コーヒーの世界に入っていきます。「自分の好きなことに熱意を持って取り組む姿勢を見て、バリスタってこんなにカッコいいのか、と衝撃を受けた」と話す山本さん。
その衝撃に動かされ、コーヒー未経験の状態から、メルボルンのコーヒーショップ5店舗ほどでバリスタとして勤務。さらにLaMarzocco CTR Melbourneというオペレーションを競う大会で1位を獲得後、日本に帰国します。何かタイトルを取ってから日本に帰る、とゴールを決めることで気を引き締めて過ごすことができたそう。
帰国後、地元である熊本からは離れた金沢に店舗をオープン。スペシャルティーコーヒーのお店がまだまだ少なく、海外からの観光客も多いこの街からコーヒーを届けていくことが大切だと話します。2023年には、金澤コーヒーフェスティバルを主催。全国各地の新進気鋭のロースターを招き、新しいものと古いものが混在するこの街に、新しい風を吹き込みました。そのコーヒーフェスで開催されたNonstop Coffee Brewers Cupは「コーヒーに詳しくない人にも、バリスタのカッコよさを知って欲しい」との想いからパブリックに公開されました。バリスタの姿を通してコーヒーの素晴らしさを伝える山本さんは、自らがオーナーとなった今でも「自分は経営者でもロースターでもなく、バリスタだ。」と話します。
Nonstop Coffee Stand & Roasteryは、メルボルンそのもの。年に一度は必ずメルボルンに行って情報をアップデートする山本さんだが、一体メルボルンのどこにそれほど魅力されているのか言葉で表すことはできない、と言います。金沢に訪れた際はぜひお店へ足を運び、その空気を体感してください。
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