今月のKurasuパートナーロースターは、京都府のYoshihara。二条城近くの閑静な住宅街に佇むコーヒーショップです。店主の良原さんが自らの感性と丁寧な仕事で作り上げた空間で、店名は自身の名字をそのまま使用しています。年を重ねても飽きのこない名前を選び、京都の老舗文化に倣って長く続くお店を目指しています。

良原さんとコーヒーの出会いは、2010年頃の大学時代、大垣書店のカフェでのアルバイトでした。就職活動の時期、音楽や創作で生きる周囲の人々に影響を受け、「自分も何か自らの手で作り出すもので食べていきたい」と考え始めます。転機は、ファッション誌「カジカジ」で見つけたWeekenders Coffeeの記事。初めてスペシャルティコーヒーを飲んだ瞬間、「全然違う!」と心から美味しいと感じ、コーヒーの道へ進む決意が固まります。
社会人経験を積むため不動産営業の会社で約3年間働いた後、Fuglen Tokyoで同世代が自分のやりたいことをやって輝いている姿を見て、コーヒー業界で働く決意をしました。その後、京都の小川珈琲へ転職しバリスタとして経験を積み、技術を磨くとともに、ドイツのThe Barnのカッピングイベントで焙煎への興味が芽生えます。その後Kurasu主催のBrewers Cupで優勝したことがきっかけで声がかかり、焙煎機を導入するタイミングで入社し、約5年間焙煎を担当しました。

当初はブラジル移住を計画していましたが叶わず、パートナーと共に新しいお店を始めることを決意しました。退職の3月から物件探しを開始し、同年12月にオープンしました。店舗デザインについて、初めから全体像を決めていたというよりは、一つ一つの素材や要素を丁寧に判断し、積み重ねていった結果出来上がったと言います。ロゴは、抽象化されたコーヒーカップ。見る人によって解釈が分かれることを意図してデザインされました。そして緑色は、坂本龍一のMore Trees基金から着想を得たものです。細部にまで、店主・良原さんの感性が反映されています。

味作りで意識するのは「一口目も美味しくて、最後の一口も美味しい、ずっと美味しいコーヒー」。「焙煎が調整できていれば抽出の調整も不要」という考えで、現在は焙煎に最もフォーカスしています。また、「デイリーだから感動しなくていい」という考え方を否定し、「何をデイリーにするかは消費者が決めること。提供する側が勝手に決めるものではない。」と語ります。たとえ派手な味わいではないコーヒーでも、そこには必ず感動があるべきだと考えています。
Kurasuのサブスクリプションを長年続けてくださっている方は、何度か彼のコーヒーを飲んだことがあるかもしれませんね。ぜひ、今のYoshiharaのコーヒーを楽しんでください。






