ガラス茶筅立て

伝統的な製法が生み出すゆらぎのある美しい表情

こちらのガラス茶筅立ては、ホウケイ酸ガラスというホウ酸を多く含む、熱膨張率が低く、耐熱性に優れているガラスを使用しているのが特徴です。ホウケイ酸ガラスは耐熱ガラスや硬質ガラスとして、理化学用器具や調理器具などに広く使われています。食洗機での使用が可能で自宅はもちろん、店舗でのオペレーション使用でも活躍します。

工場では、ステンレス製の吹き竿の先端に溶けたガラスを巻き付け、息を吹き入れふくらませながら成形するマウスブローという方法で製作しているので、ガラスの厚みやふくらみ、気泡のでき方などが一つ一つ異なります。模様のように見られる細かな線や、手に取ったときに感じられる波打つ表面は、手作りならではの温かみのある表情が感じられます。

繊細な茶筅を美しく保つシルエット

茶筅立ては、茶筅を乾燥させ衛生的に保つための道具で、茶筅の穂先を傷めないよう最適な形状と素材で作られています。「茶筅直し」「茶筅休め」とも呼ばれ、使っている間に穂先が伸びて抹茶を点てにくくなる茶筅を長持ちさせるために使用します。

この茶筅立ては高台部分が設けられているため、茶筅を置いた際にも穂先が底面に触れることなく収納できます。そのため、使用後の茶筅を清潔に保ちながら、穂先の傷みを防ぐことができます。さらに、開口部が広く設計されているため、内穂部分も無理なく収まり、茶筅本来のしなやかな曲線や形を長く美しく保ちながら、日々のお点前を支える道具として安心して収納いただけます。

使い方

1. ぬるま湯を張ったボウルなどに茶筅を入れ、軽く振り洗いして抹茶を落とします。
2. 汚れが落ちにくい場合は、ぬるま湯に少し浸けてふやかしてから、指で優しくこすって汚れを落とします。
3. 水気を拭いて、茶筅立て（くせ直し）に茶筅を挿し、穂先の形を整えます。
4. 風通しの良い日陰で、直射日光を避け、自然乾燥させます。