「ピンクブルボン、終わらせねーぞ!」とKosukeが買い付けた、エクアドル レオポルド・アンドラデ ピンクブルボン。新しい後継種などの勢いに押され、最近やや影が薄くなってきたというピンクブルボンですが、ブルボン種ならではの華やかさと甘さをしっかりとあわせ持つ味わいは、他のどんな品種にも負けない主役級の美味しさ。
Kosukeが今回買い付け・焙煎したピンクブルボンは「熱いうちの軽快な印象から、どんどん甘みが増し、重心が低くなっていくのが面白い」とのこと。さらに、淹れ方次第で爽やかさと甘さのバランスを自在に変えられるとあって、再注目必至のとっても気になるコーヒーです。今回はそんなピンクブルボンの基礎知識から美味しい淹れ方までをご紹介します!
ピンクブルボンって?
品種の調査や栽培環境の改善などを通して生産者を支援するWorld Coffee Research(ワールド・コーヒー・リサーチ)は、ブルボン種を 「文化的・遺伝的に世界で最も重要なC・アラビカ種のひとつ」と表現しています。
ブルボン種の特徴は、収穫量が少なく病気には弱いものの、素晴らしいカップクオリティを持つこと。18世紀にフランスの宣教師がイエメンからブルボン島(現在のレユニオン島)に持ち込んだことから、ブルボン種と名付けられました。今ではエルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、ペルーなどで栽培されています。
ブルボン種には主にレッドブルボン、イエローブルボンがあり、コロンビアで生まれたとされるピンクブルボンはこの2種類をかけ合わせたもの。オレンジがかった優しいピンク色の実をつけ、なめらかなボディと口あたりが特徴です。
他のカラーに比べ、ブルボン種ならではの美味しさを保ちながら、より良いカップスコア、収穫量、適応性を持つというピンクブルボン。では、最近影が薄いというのはなぜでしょうか?
ピンクブルボンはこれからどうなる?
ブルボン種のネックとなっているのは、やはり耐病性の低さを含めた栽培の難しさ。
さび病などの対策で改良された後継品種などに、徐々にシェアを奪われているとのこと。ですが、その難しさを逆手に取って、生産量を限定し、丁寧に栽培された質の高いブルボン種が今後より一層希少価値を持つことになると予想されています。
今回、Kurasuだけのマイクロロットということで50㎏を入荷しました。Kosuke一押しのピンクブルボン、その華やぐ香りと濃厚な甘さをぜひこの機会に味わってみてください。
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エクアドル レオポルド・アンドラデ ピンクブルボンの美味しい淹れ方
買い付けのためのカッピングをして、Kosukeが抱いた感想は「暴れる酸と甘さ」。いびつな原石のなかにキラキラと輝くものをいくつも見つけ、味わいを整えながら可能性を十分に引き出した焙煎を行いました。仕上がったのはシロップのような質感を持ち、花やかさ、爽やかさから少しずつアプリコットや黄桃のほのかな発酵感を伴う重みのある甘さへと移っていくカップ。
いつものレシピでは、爽やかな香りと甘味のどちらも楽しめるバランスの良い抽出ができますが、淹れ方によって味わいを調整できるのもピンクブルボンの醍醐味。
より酸の華やかさを感じたい、よりずっしりとした甘味を楽しみたい・・・気分や好みに合わせてレシピを調節する方法は以下の通り。どちらも、ドリッパーや挽き目ではなく抽出時間で調節します。
・爽やかな香り、華やかな酸をより引き出すには
Kurasuの標準的なレシピでは、お湯を4回に分けて等間隔で注ぎます。コーヒーの味わいが酸味→甘み→余韻→雑味・苦味の順に水に溶け出すことに注目し、より多く欲しい成分が抽出される段階を長めに取るのがポイントです。酸にフォーカスした抽出を行う場合は、1投目の後の時間を長めにとります。
00:00- 40g
01:00- 60g
01:20- 50g
01:40- 50g
・とろり、ずっしりの甘味をより引き出すには
上記の手法にのっとって、甘味を引き出すためには2投目の後の時間を長めにとって抽出を行います。一般的に抽出時間が長いほど、甘味が際立つ仕上がりになります。
00:00- 40g
00:30- 60g
01:30- 50g
01:50- 50g
スペシャルティコーヒーの美味しいところを贅沢に楽しめるピンクブルボン。これからもその多彩な味わいに注目です!
エクアドル レオポルド・アンドラデ ピンクブルボン(浅煎り)
焙煎度 |
浅煎り |
プロセス |
フリーウォッシュド |
フレーバーノート |
花やか、みかん、アプリコット、レーズン、黄桃、キャラメル、シロップのような質感 |
生産者/地域/国 |
フィンカ・ラ・ホセフィナ、エル・チャコ、ナポ |
品種 |
ピンクブルボン |
標高 |
1500m |
仕入元(会社) |
SHU・HA・RI |
カップコメント |
花やかな香り、みかんやアプリコット、黄桃の味わい、キャラメルのような濃厚な甘さ |
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