ショッピングカート

ショッピングカートは空です。

ショッピングを続ける

Townsquare Coffee Roasters (福岡: 2017年9月 #クラスパートナーロースター

次にご紹介する#kurasucoffee サブスクリプション提携ロースターは、福岡のTownsquare Coffee Roasters。コーヒーカルチャーの成長著しい福岡でもひときわ目を引くスペシャルティコーヒー専門店だ。その中核を担う井手さんにお話を伺った。


井手さんはどのようにコーヒーに関わる道に入られたのでしょうか?
昔はパティシエとして働いていました。元々コーヒーは飲めなかったのですが、仕事でサイフォンを扱う機会があり、それをきっかけに飲めるようになりました。私自身の業界への入り口はラテアートで、これができるようになったら格好いいなと思って始めました。その後Townsquareで焙煎する事になって、コーヒー豆への興味がより深まり、コーヒー自体をよりおいしくできたらいいなと思うようになりました。

 

Townsquare Coffee Roastersについて教えてください。
今年の10月に7周年を迎え、他にもコーヒー関係の店、和食レストランなどを系列店として持つグループ会社を母体としています。オープン当初からスペシャルティコーヒーを専門として扱い、系列レストランから引き抜いたシェフによるフードやカリフォルニア出身のDavid Ockey氏の作る本場のカップケーキなど、本格的な食事も提供しています。初代の店長は現在COFFEE COUNTYを切り盛りされている森さんで、スペシャルティコーヒーを福岡に広めようと完全熱風式のペトロンチーニを導入し焙煎を開始しました。
当店ではラテアートも行っていて、コーヒー自体の味わいを追求するスタイルが多い福岡で少し変わったものを提供できていると思います。卸売りや、カフェのセットアップのお手伝い、技術提供などもしています。卸先以外にトレーニング依頼を受けることも多いです。
自宅でコーヒーを淹れるライフスタイルも推進していて、カフェでも幅広い種類の器具の販売スペースを設けています。

 

お店としてラテアートを始めたのはいつ頃ですか?
私がここで働き始めたのは4年ほど前ですが、その頃にはすでにラテアートを積極的に行っていました。個人的にはどちらかというとコーヒー自体のおいしさを伝えたいと考えているのですが、ラテアートをきっかけとしてコーヒーに興味を持っていただいたり、コーヒーを好きになっていただくのも素敵だなと思います。

 

カフェ設立・技術サポートと、ラテアートにも焦点を当てたスタイルはTownsquare Coffee Roastersさんならではのものとして注目を浴びていますね。
3年ほど前に福岡を訪問したのですが、その時と比べてカフェ、ロースターが飛躍的に増えているという印象を受けました。5年前のオープン当初、現在とはかなり環境が異なっていると思いますが、お客様の反応はどのようなものでしたか?
そうですね、初めのころは来店してくださる方の数も少なかったですが、ずっとやっていく、ということに意味があるのかなと思っています。「ここでコーヒーを飲んで以来、他のところでは飲めなくなった」というお言葉もよくいただきます。少しでも多くの方に知っていただく事が大切だと思っているので、いろいろなイベントに参加したり、積極的にセミナーを開催するなど、常に発信し続けることを心がけています。当店の地域密着型という姿勢から、お客様は地元の方が多いのですが、さらに他のエリアからも参加・交流していただけるよう、様々なセミナーも開催しています。
カッピングのセミナーも開催していて、年に一度大規模なものを主催しています。前回は九州のロースターのコーヒー豆を集め、さらに東京などからお客様が持ち寄ってくださったものも含め全部で25、6種類を皆様にカッピングしていただくことができました。福岡をはじめ、他のロースターさん方と良い関係も育てていけていると感じています。
8月には同じ福岡にあるステレオコーヒーさんで毎月一度のカッピングを開催し、それも今回で5回目となりました。その他にもプロのカメラマンを講師として迎え、コーヒーとケーキを被写体としたミニワークショップも実施し、さらに9月にはドリップの初級セミナーも予定しています。

 

 

Townsquare Coffee Roastersの焙煎について教えてください。
オープン当初から焙煎は浅煎りをメインとして、ほぼ毎日焙煎しており、常に20種類前後の豆を取り揃えています。
焙煎に使用しているのは九州での導入が初となる「Petroncini社」製熱風式焙煎機で、独自の焙煎理論と技術により厳選した素材の持ち味を最大限引き出しています。焙煎後は欠かさずカッピングによる品質管理を行い、さらにその後も定期的にカッピングを行うことで、時間経過による味わい・品質の変化にも目を光らせ管理しています。
店頭では、本日のコーヒーをまず試飲していただき、その後その味わいを軸としてお好みの味を表現していただき、お客様にぴったりのコーヒーをご紹介できるような接客を行っています。

 

今後の展望について教えてください。
さらなる焙煎技術の向上、ラテアートも大切にしながら、お客様のフォーカスがそればかりにならないような、バランスの取れた商品のご紹介、チームの形が変わっても必ずスタッフ皆がおいしく抽出できるような体制を整えること、が主でしょうか。
今後はさらにコーヒーに特化していく予定です。