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豆ポレポレ(沖縄)2023年7月Kurasuパートナーロースター

今月のKurasuパートナロースターは、沖縄市にある豆ポレポレ。「ポレポレ」はスワヒリ語で 「ゆっくりゆっくり」という意味を持つ。沖縄では、日本本土に比べて時間がゆっくり流れ、沖縄の独特な時間感覚を指しウチナータイムという言葉があるくらい。お店の名前に「ゆっくりとしていこう」という想いを込めたと穏やかに話すオーナーの仲村さん。だが、実は仲村さんは、2018年イタリア・リミニで開催された焙煎の世界大会(WCRC)で2位を獲得した腕前のロースターだ。

 


「コーヒーをもっと学びたい」というまっすぐな動機で挑戦し始めた競技会。限られた時間の中で、コーヒーに向き合うという環境を自らつくる意識をされたそうだ。今よりコーヒーに関する情報が少なかった頃、手探り状態で始め、最初は予選敗退。しかし、毎年、挑戦し続けるうちに、仲間でありライバルのような勉強会仲間も増えて、熱意がより高まった。勉強会仲間のうちで一人、二人と大会で手応えある結果を残し始める中、仲村さんも日本優勝後、世界大会へ出場、見事に準優勝をされた。

世界大会を終えて、結果に対しては嬉しさと悔しさの感情が両方ある。しかし「なぜ競技会に挑戦したいか」と最初の動機を振り返ると「もっと美味しいコーヒーを出したいから、もっと挑戦したい」というシンプルな答えに行きついた。「もっと」を追及し続けたい、ただそれに尽きるのだ。

少し余談として、ここ数年で、沖縄のコーヒーカルチャーも盛り上がっている。沖縄は土地柄の性質上、コーヒーの自然栽培ができるので、コーヒー農家さんも増えているようだ。地元民も移住者も混ざった島、沖縄だからこそ、コーヒー文化の表現が自由である。深煎りも浅煎りも、美味しければ良いという感覚で、コーヒー文化のグラデーションを体感できる魅力のある場所だ。

最後に、仲村さんは、まだまだもっと美味しいコーヒーを追及したいと話す。次の挑戦に向けて、プレイヤーとしてありながらも、次世代の挑戦も応援しているとのこと。最初、競技会に参加するときは、世界が遠いように見えた。しかし、本当はそれほど大きな差異はないのかもしれない。尻込みせず、近づいてみると、実は横一線。一歩踏み出す勇気を持ち、努力を積み重ねれば、コーヒーに携わるすべての人に可能性がある。楽しみながら、ゆっくりと挑戦してみよう。