今月のKurasuパートナーロースターは、山梨県のAKITO COFFEE。豊かな自然に囲まれた甲府の地で、現在2つの店舗を展開しています。代表のAkitoさんは、「日常の豊かな景色」を大切にしたいという想いから、当初は焙煎所のみだった店舗を、今年3月に焙煎所兼カフェ「Tane」としてリニューアルオープン。コーヒーはもちろん、焼きたてのパンや地元の旬の野菜、フルーツを提供する“食”の拠点へと進化しました。この背景には、単なるコーヒーショップにとどまらず、地域に根差した食文化を育てたいというAkitoさんの想いがあります。地元の有機農家やフルーツ農家と連携し、山梨の豊かな自然と食の恵みを訪れる人々に届けています。

コーヒーの味づくりで最も重視しているのは「産地個性」だとAkitoさんは語ります。焙煎技術ももちろん重要ですが、最終的な味わいは豆が持つ本来の特性に大きく左右されると考えているとのこと。特に、コロンビアのカトゥーラ種やコロンビア種、カスティージョ種など、ウォッシュドプロセスで丁寧に生産された伝統的な品種の魅力に惹かれ、それらの美味しさを最大限に引き出すことに注力しています。そして、余計なものは足さず、素材の良さをクリーンに引き出すため、焙煎機はLoring Smart Roasterを採用しています。

「高い標高の地で命懸けでコーヒーを生産する彼らの努力は、まさに結晶です。そうした価値あるコーヒーを、僕たちは買い続けることで守っていきたい」とAkitoさん。新しい品種に高い点数や高値が付けば、生産者は既存の木を切り、植え替えを進めるかもしれません。それ自体に良し悪しはありませんが、「未来にどんなコーヒーを残したいか」という買い手の選択が、生産者の方向性を左右するのです。そしてそれはコーヒーだけでなく、野菜やフルーツ、ワインなど、すべての農作物に通じる考え方でもあります。

今後の展望としては、店舗展開よりも、現在の甲府の地で「日々の生活が豊かであること」を追求することに重きを置いているとのこと。Akitoさん自身やチーム、そして地域の人々が幸せになる方法を模索し、AKITO COFFEEが「この地方でやっていることが素晴らしい」と思えるようなモデルケースになることを目指しています。そして、その一杯が、きっとあなたの日常にも小さな豊かさを届けてくれるはずです。山梨の自然と人の温もりが詰まったその味わいを、ぜひ感じてみてください。



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