今月の#クラスパートナーロースターは、熊本県・山都町のAppartement。店主の齊木さんは、長年勤めたAND COFFEEを退職後、2022年に、パートナーの里奈さんと二人で現在のお店をオープン。齊木さんはコーヒーで、里奈さんはヴィーガンアイスサンドで、それぞれの強みを活かしながら、山都町を盛り上げるべく、活動されています。そんな齊木さんのこれまでの道のりを少しだけご紹介。
「ずっと現役でいられる仕事を探していた」と語るのは齊木さん。”喫茶店のマスター”に憧れ、大学卒業後は、地元で老舗の岡田珈琲にアルバイトとして入社。興味の赴くままに進む道を決めたものの、いざ働いてみると、コーヒーはほんの一部分で、卵を茹でたりというコーヒーとは関係のない作業ばかりに、当初は「何やってんだろう」と考えることも多かったそう。ただ、そんな齊木さんのもとに、突如、救世主が現れます。 後に、”AND COFFEE”を立ち上げられた山根さんです。斎木さんよりも少し遅れて、岡田珈琲にアルバイトとして入ってこられたそう。一緒に働いた期間は短かったものの、ほどなくして、AND COFFEEを立ち上げられた山根さん。そして、仕事の休憩時間を利用して通うようになった斎木さん。”運命”という言葉がピッタリですね。 斎木さんは、そこで飲む”浅煎りのエチオピア”と「コーヒーは化学だ」と語る山根さんの人柄に引き付けられ、まさに、思い描いていた”ずっと現役でいられる”スペシャルティーコーヒーという世界の扉に手をかけられました。AND COFFEEに加入されて以降は、抽出から焙煎まで幅広くこなされ、お店の顔として、熊本県のコーヒーカルチャーを担ってこられました。
さて、今回、齊木さんにご紹介いただく豆はエチオピアとグアテマラの2種類です。どちらもウォッシュドのコーヒーで、エチオピアは、華やかさよりも甘さが印象的だというイルガチェフェ・ゲデオ地区の豆とのこと。もう一つのグアテマラは、白葡萄や青りんごのような瑞々しく、綺麗な果実味があり、それでいて、サトウキビのような柔らかい甘みが続く、素晴らしいコーヒーとのことです。里奈さんのアイスサンドに寄り添うように、「AND COFFEEにいた頃よりももう少し火を入れるようになった。」と語る齊木さん。コーヒーは人が作るもの。コーヒーを通して、その人の今が見えるから面白いですよね。
最後に、「店舗に来てもらえると嬉しい。ひいては、熊本にも興味を持ってもらえたらいいのかな。楽しんでもらえればと思います。」と言葉少なく、クールに語る一方で、平然とした顔でコーヒーを飲むお客さんに対して、心の中で「もっと熱狂してくれよ!」と叫ぶ斎木さんは、アートワーカーというよりは、”パンクロッカー”という表現がしっくりきます。そうだそうだ!みんな、もっと熱狂しろよ!!
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