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焼き物と素材とコーヒーの話

こんにちは!KurasuのShokoです。

Kurasuでは、コーヒー豆の他にもコーヒー雑貨を多く取り揃えています。

今回は最近仲間入りしたSAIマグを通して、焼き物のリサイクルのお話をさせてください。

 

<目次>

  1. 美濃焼のお話
  2. 焼き物の厳しい現状
  3. いらなくなった陶片が、世界でたった一つのマグカップに

 

美濃焼のお話


みなさま「美濃焼」って聞いたことはありますか?耳にしたことがある方も多いと思います。

今回紹介するSAIマグも、美濃地方で作られている「美濃焼」になります。


美濃地方は、日本一の焼き物の産地です。古くから良質な陶土や燃料がよく取れたため産業として盛んになり、現在では国内の陶磁器のシェア約5割を占めていると言われています。

(ORIGAMIドリッパーも美濃地方で作られていますよ)

 

焼き物の魅力といえば、釉薬の上品な表現や温かみですよね。お店で美しい陶磁器のお皿やマグカップなどを見かけると、つい手に取ってしまいませんか?暮らしの中で使うものだからこそ、何気ない日常に幸福を添えてくれるような、上質な焼き物に惹かれる人が多いのではないでしょうか。

 

焼き物の厳しい現状


実はそんな焼き物の原料でもある良質な陶土が、近年では枯渇してきているのが現状です。


また、焼き物にはもうひとつの大きな問題点が。それは廃棄物の多さです。

焼き物は1200℃以上の高温で焼成しているため、制作過程で発生する不良品のほとんどは埋め立てる以外に処理方法がなく、破棄されたものは1000年経っても土には戻りません。

さらに、廃棄されたものには陶器や磁器も混ざっており、安定した材質ではないため、一度焼成した焼き物を再利用することは製造上とても困難です。


実際に埋め立て地に行ってみると、こんなにも大量な商品が廃棄されているのか、、と驚かされます。

大量生産、大量消費の時代を背景に多くのものが作られ、捨てられている姿。

考えさせられます。



いらなくなった陶片が、世界でたった一つのマグカップに

この大きな問題を解決しようと、活動している企業が近年多くなってきています。廃棄となってしまった焼き物を、再度原料として利用できないか模索する試みです。

このSAIマグを製造している株式会社チップスもその活動をもとに、原料の20%は自社の製造過程で発生した陶片を混ぜ込んだものを使用しています。そう、会社名の「チップス」は、「陶片」に由来しています。

 

こちらが、再生土が作られるまでの流れです。

 

実際にSAIマグを手にとってみてみると、底部分は淡い茶色でざらっとした質感。上質な陶片が、無駄なく再利用されていることを認識させてくれます。陶片と土を混ぜているので、ところどころ表面にざらつきや小さな穴などありますが、使用に問題はありません。

環境に配慮した焼き物ならではの温かみが感じられ、一つ一つがユニークな世界に一つだけのマグカップです。

 

いかがでしたか?コーヒーとカップって密接な関係ですよね。お気に入りのカップを使うだけで嬉しくなるものです。

今、あなたの目の前にあるカップはどこからきていますか?

手に持っているもの、飲んでいるものが「どこからできているのか」想いを馳せる。

それは生活が豊かになるきっかけにもなるのではないでしょうか。

ご家族やご友人を大切にするように、Sai Mugとも長くお付き合いいただけると嬉しいです。それでは、心温まるコーヒーブレイクを!

 

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Shoko