フルーツカッピング:Kurasu Fushimi Inariで、味の表現力を磨く

フルーツカッピング:Kurasu Fushimi Inariで、味の表現力を磨く

11月 18, 2019 0 コメント

焙煎所としてオープンしたKurasu Fushimi Inariでは、コーヒーの楽しみ方を皆様と一緒に追求する試みの一環として、定期的なパブリックカッピングを行なっています。

今回、焙煎士のKosukeとバリスタのTsubasaが開催したのは、そんなカッピングの中でも少し変わったプロジェクト、フルーツを使ったカッピング。

目的は、フルーツの様々な風味をコーヒーカッピングの形式で味わい、感じ、分析することで、表現力を向上させること。そして、参加してくださる方々と、味の感じ方を通してコーヒーの楽しさを共有することです。

今回のテーマは「りんごと梨」。準備したのは・・・

赤りんご:早生富士、ジョナゴールド

青りんご:王林

和梨:20世紀梨、新高梨

洋梨:ラ・フランス、ゼネラル・レクラーク

比較対象として・柑橘:ネーブルオレンジ

普段、ただただ美味しく食べているフルーツ、その味わいを改めて捉え直し、一つ一つしっかりとディスカッションしながら食べ比べることで、味わいの違いを明確に捉える訓練をしました。

このブログでは、KosukeとTsubasaのカッピングメモをご紹介します。

【りんご】

当初のイメージでは、赤りんごは甘く、青りんごは酸っぱいというものでしたが、実際には、赤りんごにも甘みよりも酸味がたつ品種、また、それほど甘みがない品種もありました。

・早生富士:甘み、酸味ともに少なく、やや未熟な青い印象。質感はサクッとしていて、水分は他のものに比べ、少ない。

・ジョナゴールド:甘み、酸味ともに早生富士よりも高く、口に含んだ瞬間から明るい酸味が弾ける。ただ質感がやや悪く、ザラザラした食感が不快に感じる。シルキー。

・王林:青りんご。甘み、酸味ともにボリュームは少ないが、爽やかさと瑞々しさが印象的。食感は特段の印象はないが、最後まで甘みが長く続く。バランス良好。

 

【梨】

和梨と洋梨。和梨よりも洋梨の方が酸味が少なく、やや抑揚の少ない味わいをイメージしていました。実際には、洋梨の方が二品種とも酸味が明るく、より明確な味わいを感じました。

・20世紀梨:甘み、酸味ともに乏しく、瑞々しさはあるものの、明確な味わいが無く、広がりに欠ける。やや青い印象。

・新高梨:甘み、酸味ともにボリュームがあり、瑞々しく、ジューシー。しっかりと梨の味わいが感じられる。

・ゼネラル・レクラーク:洋梨。口に含んだ瞬間から、甘みを伴った酸味が口いっぱいに広がる。酸味はややシャープだが、瑞々しさが心地よく、コーヒーで感じる良質な酸味に近い。

・ラ・フランス:ゼネラル・レクラークよりも瑞々しさが乏しい印象。酸味がきつく、時に塩味のような舌の上に残る不快感も感じられる。コーヒー抽出における未抽出のような味わいに似ている。

 

【柑橘】

今回、りんごや梨といった柔らかな酸味を持つフルーツとの比較で、ネーブルオレンジを準備しました。ネーブルオレンジ自体は甘みが強く、酸味はほとんど感じられませんでしたが、酸味の質はシャープで舌に突き刺さるような感覚。繊維質で、水分が少なく、ジューシーさに欠ける。今後、柑橘類のテーマを設け、他の品種と食べ比べてみたい。

 「甘い」、「酸っぱい」だけでない言葉でフルーツの味を表現しようと改めて意識することで、実際に感じる味がまるで何倍も豊かになったような、感覚が研ぎ澄まされるような体験ができたフルーツカッピング。

コーヒーのフレーバーノートでも、フルーツに例えられる味わいは多く、実際のフルーツの味わいを意識的に捉えることで、コーヒーの香味の中にもフレーバーを見つけやすくなります。味覚・表現力の両方を鍛えられる良い機会となりました。

今回は初めての試みで比較的小規模なイベントとなりましたが、今後も様々なフルーツや食材を用いて開催する予定です!是非、お越しください。

イベントの告知は店舗での掲載に加えて、InstagramFacebookでも行なっています。是非フォロー・チェックしてみてくださいね!