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MATSUBARA COFFEE(滋賀)2025年4月Kurasuパートナーロースター

MATSUBARA COFFEE(滋賀)2025年4月Kurasuパートナーロースター

今月のKurasuパートナーロースターは、滋賀県のMATSUBARA COFFEE。びわ湖浜大津駅から徒歩10分、琵琶湖の湖岸沿いに構えるスペシャルティコーヒーロースターです。大きなガラス窓からは琵琶湖と比叡山を臨んでおり、自然と一体になった空間でコーヒーを楽しむことができます。オーナーの松原さんは、元々貸しボート事業をしていた実家を改装し、2023年MATSUBARA COFFEEをオープンしました。現役を引退したオールや舵などが店内にディスプレイされ、当時のテイストを残しながらもシンプルな空間で、洗練された雰囲気を醸し出しています。オープン前の朝、淹れていただいたホンジュラスのコーヒーを片手にインタビューさせていただきました。

松原さんがコーヒーの世界に入るきっかけになったのは、Lenという京都のホステルにオープニングスタッフとして入社した時。海外の人と話す仕事がしたいと思いレセプションで働き始めましたが、ラウンジにあるカフェで当時扱っていたONIBUS COFFEEのエチオピア ウォッシュドを飲んで、衝撃を受けたそう。それ以前は全くと言っていいほどコーヒーを飲む習慣がなかった松原さんですが、その衝撃からコーヒーにのめり込むようになり、Lenでバリスタに転身しました。そこで3年ほど働き、将来を見据えてコーヒーをより追求したいと考えた松原さんは、当時通っていたWEEKENDERS COFFEEに入社を飛び込み志願。欠員が出ていたタイミングの良さもあり、WEEKENDERS COFFEEの焙煎所で働き始めます。勤務した3年間で抽出や焙煎のサポートをメインに、焙煎所の移転や焙煎機の切り替えを経験し、2023年に滋賀県大津市で独立されました。

松原さんが味づくりにおいて大切にしているのは、甘さと透明感。お客さんにとって淹れやすい焙煎を考えたときに、丸みのある甘さが大事だと考えているそう。焙煎機にProbatを選んだのはその理由と、あとは「自分が使っていてテンションが上がるものがいい」と松原さん。そこには、京都時代にWEEKENDERSで最初に使った焙煎機がProbatだったという背景もあるかもしれません。また、MATSUBARA COFFEEでは、松原さんの奥様である翔子さんが作る焼き菓子も人気。そこについて松原さんは、「自分たちは少し特殊で、各々自分が美味しいと思うコーヒー、自分が美味しいと思う焼き菓子を作っている。どちらかがどちらかに寄せていくことはしません。」ペアリングはお客さんが決めるもの、という考えで各々の商品を作り上げており、その姿勢に魅力を感じるファンも多い。

今後は、滋賀県のコーヒーシーンをより盛り上げていきたいと松原さん。スペシャルティコーヒーをやっているお店はまだまだ少ないが、コーヒーを求めて他県に足を伸ばすコーヒーラバーもいる。その需要に応えながら、滋賀県のコーヒーのイメージを上げていきたい、と語ります。ぜひ一度お店に足を運んで、その魅力を体感してください。

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