
皆さん、スペシャルティーコーヒーはホット派ですか? コーヒー好きの方は、夏でもホットコーヒーを飲んでいる方が多いように思います。
涼しい部屋でホットコーヒーを飲むのはもちろん最高ですが、夏の日差しが降り注ぐ野外で飲むアイスコーヒーは格別に美味しいですよ。特にスペシャルティーコーヒーは、華やかなフレーバーや果実味のある酸や甘さを持ち合わせているので、アイスにするととってもスッキリ、ごくごく飲めちゃいます。
おうちのアイスコーヒー、どう淹れていますか?
アイスコーヒーとひとことで言っても、淹れ方はさまざま。たとえば……
- ドリップで淹れて急冷する方法
- エスプレッソを冷やす「アイスアメリカーノ」
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そして、数時間かけて水にじっくり漬け込む「コールドブリュー(cold brew)」
Kurasuでは、夏になるとコールドブリューパックの注文が増えて、焙煎所では大量のパックを仕込むこともしばしば。

ちなみに、水出しコーヒーとは「コーヒーの粉を常温水に数時間〜半日ほど漬け込んで抽出したドリンク」です。
水出しコーヒーは急冷のアイスコーヒーと比較し、低温抽出のため質感がとろっとしていて、ラウンドな酸味と甘さを引き出すことができます。
前の晩に仕込んでおけば、朝にすぐ飲めたり、タンブラーで外に持っていけたりするのでとても便利ですね。

Kurasuで販売しているコールドブリューパックは、深煎り〜中煎りの「House Blend Dark」や「Ethiopia West Arsi」などが中心ですが、今回はあえて、浅煎りの豆を使ったコールドブリューレシピをご紹介します。
実は浅煎りは、水出しで抽出すると深煎りに比べて成分が出にくいという一面があります。これは焙煎が浅い分、豆の繊維構造が残っていて、お湯や水に溶け出すのに時間がかかるから。そこでKurasuで紹介している水出しレシピとは別に、一手間加えた浅煎りの水出しレシピをご紹介しますね。
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Kurasuがおすすめする浅煎りコールドブリューレシピ
用意するもの
- HARIO フィルターイン コールドブリューボトル
- お好みの浅煎り豆 50g(比率は豆1:水12)
- 80℃のお湯 150ml
- 常温水 450ml
- スケール
- グラインダー
手順
①まず、お好みの豆を50g、挽き目は普段、ペーパーフィルターでドリップされるとき、よりも2メモリほど気持ち細かく挽きます。Kurasuで販売している水出しパックの場合、業務用のグラインダーを使用しているため、安定した粒度で引いたものをお届けできます。
コーヒーは、挽き目で味わいが結構変わってきます。お家の抽出環境に合わせてお好みで、微調整してください。
今回、グラインダーはVS3で挽き目13で挽いてみました。
一度作ってみて、もう少し甘さや酸味を出したいなら挽き目を少し細かく、酸味がギュッとなりすぎていて濃度も高く暗く感じるのであればもう少し粗く、という感じで調整していくのがおすすめです。
②挽いた粉をボトルのフィルターに入れ、80℃くらいのお湯を150ml注ぎます。ここで1分間だけ蒸らしましょう。 この「蒸らし」のひと手間が、浅煎りのフレーバーをしっかり引き出すポイントです。

③1分経ったら常温の水を450ml注ぎ、ボトルの蓋をして冷蔵庫で12時間置きます。

④12時間ほど経ったらフィルターを引き上げて、完成。

実際に販売中の豆で試してみました!
まず使った豆は Rwanda Ruli。出来上がったコールドブリューは、焼き林檎やレーズンのフレーバーが印象的で、カラメルや水飴のような甘さがじんわり広がります。とろっとした質感ながら、ゴクゴク飲めるバランス感!
さらに、El Salvador Don Jaimeで試してみると、華やかな醗酵感と、キウイフルーツのような酸と甘さが広がる、爽やかな一杯になりました。
水出しの定番は深煎りの豆のイメージかもしれませんが、浅煎りの豆も実は水出しコーヒーでも楽しめるんです。
どんどん暑くなるこの季節。冷たい一杯で気分をリセットしながら、しっかり休憩も挟んで、元気に毎日を乗り切っていきましょう!気に入りの浅煎り豆で、コールドブリューを作ってみませんか?

(執筆:プロダクトチーム Maya )