世界中のコーヒー愛好家、特にプロフェッショナルな抽出体験を追い求める人々から絶大な支持を集める英国のブランド「OREA」。そのラインナップに、最もコンパクトで、最もタフな新しい仲間が加わりました。その名は、OREA O1 Brewer、愛称は "BABY O”です。
この小さくて可愛いドリッパーを初めて手に取ったとき、ミニマルなデザインの奥にしっかりとOREAの哲学が表現されていることに驚きました。BABY Oは、どんな人でも、どんな場所でもOREAならではの味わいを体験できる、いわば「手のひらサイズのプロフェッショナルドリッパー」です。
この記事では、Kurasuの検証にもとづいて解説するBABY Oの魅力から、すぐに試せるおすすめレシピ、コーヒーライフをさらに豊かにするためのヒントまで、BABY Oの魅力を余すところなくお届けします。
進化したプラスチック素材「トライタン」の真価
BABY Oを箱から取り出した瞬間にまず感じるのは、その驚くほどの軽さ。わずか52gという重量は、一般的なドリッパーと比べれば、まるで何も持っていないかのような感覚です。
しかし、手に取ると安っぽさは一切なく、むしろ手ざわりには高級感すら感じます。表面は完璧に磨き上げられ、光にかざすと「IMPECCABLY CLEAR(非の打ちどころのない透明度)」というOREAの表現が誇張ではないことがわかります。
この美しいデザインを支えるのが、トライタン(Tritan™)という特別なプラスチック素材です。
ガラスのように透明で、驚くほど丈夫
トライタンはプラスチックの一種ですが、ただのプラスチックではありません。医療用器具を製造するイーストマン社が開発した樹脂素材で、ガラスのように透明でありながら、極めて丈夫で耐衝撃性に優れるのが特徴です。
BABY Oはそんなトライタンで作られているため、キッチンでうっかり落としてしまっても大丈夫。また、バックパックに無造作に入れて旅に出るなど、従来の器具ではためらわれるようなシーンでも、破損を心配することなく最高のコーヒーを追求できます。忙しい日常を送る人や、旅行・アウトドアを楽しむ人に、安心してガンガン使っていただきたいアイテムです。
BPAフリー、安全性も抜群
美しさや強さだけでなく、安全性の高さもトライタンの特長です。人体への影響が懸念される化学物質BPAを一切含まない「BPAフリー」の素材で、哺乳瓶や医療機器にも採用されるほど安全性が高いのです。毎日口にするものだからこそ、器具の安全性にもこだわりたい。そんなあなたにも、自信を持っておすすめできます。
1杯分でも安定した抽出を実現
そして実は、BABY Oのコンパクトな設計は、素材の熱特性と深く結びついています。ドリッパーが小さいほど、素材に奪われる熱が少なくなり、エネルギーがコーヒー層に留まることになる。つまり、ドリッパー自体がお湯から熱を奪いにくく、注いだお湯の温度を効率的に抽出に利用できるということです。
だからこそ、1杯分という少ない湯量でも温度が安定しやすく、狙い通りの抽出を実現しやすくなるのです。これは、Kurasu社内で行ったガラス製や陶器製のOREA製品との比較検証でも確認された、BABY Oの明確な強みです。
「オフィスでも本格的なスペシャルティコーヒーを楽しみたい」
「会議の合間に、手早く美味しいコーヒーを淹れられたらいいのに……」
BABY Oは、そんなニーズにもしっかり応えるドリッパーです。
目的を持ったデザインが、理想の味わいを生む
「最高のシングルカップを、最もシンプルに実現する」。BABY Oは、そのゴールを目指してデザインされています。
まず特徴的なのが、ベースと本体が一体となった「ユニボディ構造」。パーツを紛失する心配がなく、洗浄も簡単です。複数のパーツで構成される OREA Brewer V4 とは対照的なアプローチであり、BABY Oのコンセプトの根幹に「シンプルさ」があることを示しています。
また、高さ5.9cmというコンパクトな設計は、見た目の可愛らしさだけを目指したものではありません。ケトルの注ぎ口がコーヒー層に近づくため、湯量や攪拌のコントロールが容易になるという実践的なメリットもあるのです。バリスタの意図をダイレクトに抽出に反映させられる、それもBABY Oの強みです。
そしてBABY Oの底面には、OREA独自の「オープンボトム」のデザインが採用されています。この構造のおかげで、ペーパーフィルターの中央部がわずかにたわみ、お湯が中心へと流れていきます。その結果、コーヒーの層が浅くても理想的な湯流れが生まれ、味わいのバランスを損なうことなく、心地よい甘さや酸味を引き出せます。
Kurasuおすすめレシピ:忙しい人のための「最速の一杯」
BABY Oの魅力は、様々なレシピに対応可能な柔軟性。ですが今回はせっかくなので、Kurasu社内の検証で見出された「忙しい人向け」のレシピをご紹介します。BABY Oが持つポテンシャルを、まずはこのレシピで体感してみてください。
- コーヒー豆:Tanzania Karatu AA (または、フルーティーで明るい酸を持つ浅煎りの豆)
- 豆の量:9.0g
- お湯の温度:96°C (沸騰したてのお湯でOK。忙しい朝にぴったりです!)
- 挽き目:中挽き(レシピテストではCOMANDANTE #8.0を使用)
-
抽出手順:
0:00-0:40 40gのお湯を、円を描くように優しく注ぐ
0:40-1:00 90gになるまで、再び円を描くように注ぐ
1:00- 145gになるまで、最後のお湯を注ぐ
- 抽出時間:2分00秒前後
- テイスティングノート:突出した酸味が穏やかになり、きび砂糖のような優しい甘さと、長く続く心地よい余韻が印象的。バランスの取れた、毎日飲みたくなる味わいに仕上がります。
OREA “BABY O”は、こんなあなたにおすすめ
この記事で紹介してきたように、たくさんの魅力を持つBABY O。とりわけ、次のような方々に心からおすすめしたいドリッパーです。
プロ水準のコーヒー体験へと踏み出したい愛好家
BABY Oは、海外の高性能な抽出器具への第一歩として最高の選択です。扱いやすく、失敗が少ないシンプルな設計が、あなたの探求心を優しく後押ししてくれます。
オフィスで手早く美味しいコーヒーを飲みたいビジネスパーソン
慌ただしい出社時も、会議と会議のスキマ時間も、妥協は不要。シンプルでスピーディに1杯分のコーヒーを抽出できるBABY Oが、あなたのオフィスに豊かな体験をもたらしてくれます。
アウトドアや旅先で美味しいコーヒーを楽しみたい旅人
もう、旅先で器具が壊れる心配はありません。小さなBABY Oをバックパックに詰め込んで、山頂で、海辺で、最高の朝日と共に格別の一杯を楽しんでください。
OREAを愛する世界中のコレクター
BABY Oは、手のひらサイズの可愛らしさと携帯性、耐久性という新たな価値をあなたのコレクションに加えてくれる、とてもユニークな一台です。
Kurasu社内でも「可愛い!」「使いたい!」の声をたくさん集めたBABY O。さあ、あなたも手のひらサイズのプロフェッショナルと共に、新しいコーヒーの世界へ出かけましょう!


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