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April Coffee − 鍛え抜かれた理論と北欧デザインが織りなす究極のコーヒー体験

April Coffee − 鍛え抜かれた理論と北欧デザインが織りなす究極のコーヒー体験

April Coffeeとは

デンマーク、コペンハーゲンを拠点とするコーヒーロースター。2016年後半から焙煎をスタートし、世界中にコーヒー豆の販売を行っています。

2020年6月にはApril Coffee Store & Showroomをオープン。韓国のソウルにも店舗展開するなど、ロースタリーとしてだけでなく、カフェとしても、最高品質のコーヒーを届け続けています。

創業者のPatrik Rolf(パトリック・ロルフ)は "Danish Roasting Competition 2019" で チャンピオンに。また "World Brewers Cup 2019"ではより高いレベルのコーヒー体験を生み出す為に自身で開発・デザインを行った「April Pour-Over Brewing Kit」を使用し、大会で最高のカップスコアを獲得、全体で2位を受賞しました。

 (Photo by Oriffeeさん)

その後も、自らペーパーフィルターの開発を行い、またApril Plastic Brewerのガラス/プラスチック製なども発表しています。

AprilとKurasuの出会い

コーヒー業界では広く知られる存在であるPatrik Rolf。

彼は競技者として自身のスキルを磨き続けるだけでなく、他のバリスタの成長をサポートすることでも知られています。実際に会うと、その圧倒的なカリスマ性に魅了される人も多く、熱心なファンを持つ人物です。

そんなPatrikのプロダクトに強く惹かれたKurasuのあるスタッフが、2021年当時、すでに個人的にAprilのBrewerを使用していました。

彼はKurasuの仲間とともに試しながら、その特徴や魅力を探求していました。

(2022年SCAJの様子)

Aprilの最初の製品であるApril Pour-Over Brewing Kitは、もともと競技会向けに開発されたことから、コーヒーのバランスと一貫性を表現することに優れていました。

さらに、大会のプレゼンテーションでも語られた「アロマを引き出すためのフタ」の設計は、それまでのコーヒー器具にはなかった画期的なデザイン。この革新性に共感し、Kurasuでも取り扱いを決定しました。

なお、このスタッフは現在Kurasuを離れていますが、なんと今はデンマークの世界的なレストランNomaでバリスタとして活躍中。

Patrikとも親交を持ち続けており、コーヒーを通じたつながりの面白さを改めて感じさせられます。世界は思ったよりも狭いものですね。

世界へ広がるAprilの革新

Patrikは、2022年のSCAJにコーヒードリップのパフォーマンスのため来日し、彼のブースには長蛇の列ができました。

また、同期間に開催されたワークショップも即満席となり、その人気の高さを証明しました。

現在では、新たなコーヒー器具の開発を積極的に進める一方で、実際にコーヒー農園を訪問し、さらにはThe April Brewers Cupという競技会を世界各国で主催。コーヒー業界の発展に貢献し続けています。

最後に:進化し続けるAprilのコーヒー体験

北欧のデザイン性のあるドリッパーでありながら、確かな抽出メソッドと理論に裏打ちされたAprilの製品は、これまでにも多くの製品を展開しています。

日々変わるコーヒー豆・農園の状況や、業界の技術革新などを第一線で常に感じている彼だからこそ生み出せる製品に、ぜひ今後もご注目ください。

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