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Graycano − コーヒーを淹れる、その瞬間に感謝を込めて

Graycano − コーヒーを淹れる、その瞬間に感謝を込めて

Graycanoとは

Graycano(グレイカノ)は、社会的な意義も大切にしながら、高品質なコーヒー器具を生み出しているドイツのブランドです。

2020年から始まったGraycanoは、商品を購入することでブラジルにあるコーヒーの木1本を支援するプログラムを作ったり、ドイツの障害者支援施設に依頼して製品のスリーブをハンドメイドで作成したりしています。

最初の製品であるGraycano Dripperは、世界大会で使用される実績もあるような、独自のデザインとアイデアで作られています。

彼らのコンセプトは、BREW THE MOMENT。

忙しなく慌ただしい世界に生きている今の人々にとって、ゆっくりと呼吸するような時間はとても重要だと彼らは考えています。コーヒーを淹れて楽しむことは、その慌ただしさを意識的に減速させてくれます。

コーヒーに感謝し、自分自身にも感謝する。しばし立ち止まり世界を少し休止させてくれる、そんな瞬間を大切にしてほしいという願いがコンセプトに込められています。

GraycanoとKurasuの出会い

当時、Instagramなどで話題になりつつあったGraycanoは、気になるブランドのひとつであり、同僚が「試してみたい!」と強く願っていた商品でもありました。

円錐形かつ完全メタル素材のドリッパーは意外と少なく、また当時のラインナップには円錐ドリッパーがなかったこともあり、サンプルを依頼して実際に使用してみました。

使い勝手については、まず熱伝導率の高さに驚かされました。熱すぎて素手ではまったく持てないほど!

しかし、その熱伝導の高さが生み出す味わいには同時に感動しました。スリーブを装着すれば問題なく持てるのですが、当時のスリーブはクオリティが十分ではなく、耐久性に不安がありました。

その後、メーカーとコミュニケーションを進める中で、スリーブの改良が予定されていることがわかり、SCAJ2023に向けて取り扱いを決定しました。

小規模ながら世界に果敢に挑戦してきたGraycano

世界的な評価が高まる一方で、当初は小規模な生産体制と少人数のチームで運営されていました。現在では、商品の改良を進めるとともに、生産体制の拡充や新しいウェブサイトの構築にも尽力しています。

また、海外の展覧会にも現地代理店とともに出展しており、今後は代表のFelix(写真左)やNicole(写真真ん中)が日本のイベントに訪れることを期待しています。

最後に:Graycanoが提案する、コーヒーとともに生きる豊かな時間

彼らのコンセプトである 「BREW THE MOMENT」 は、コーヒー好きなら誰もが共感できる時間の感覚ではないでしょうか。目の前のコーヒーに集中し、その瞬間を楽しみ、しばし小休止する——そんな時間の大切さを思い出させてくれます。

すべての人がコーヒーを淹れるようになれば、世界はもう少し平和で、生きやすくなるのでは…。 このコンセプトを見るたびに、そんな想いが浮かびます。

そんな世界を実現するひとつのアイデアとして、Graycanoの魅力を、これからも日本の皆さまへ発信していきます!

 

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Fellow − シリコンバレー発、高品質プロダクトデザインメーカー