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Opus 開発の舞台裏 〜翻訳シリーズ18〜

Opus 開発の舞台裏 〜翻訳シリーズ18〜

皆さまこんにちは、Naruoです。


FELLOWブログの翻訳シリーズ、第18弾。

彼らが随時更新している興味深いブログをもっとみなさまに知って欲しくて、翻訳しています。

今回はもうすぐ販売を開始するOpus Conical Burr Girnderについて。

テーマ

「Behind The Scenes Of Opus: The Grinder That Changed The Brew Game」

直訳すると、「Opus開発の舞台裏:抽出ゲームを変えるグラインダー」。

もうすぐ国内でも販売するOpus Conical Burr Grinder

その開発の道のりを、商品に携わっているFellowのシニアプロダクトデザインエンジニアであるアンドリュー氏が、インタビュー形式で伝えてくれます。

原文はこちら

Opus Conical Burr Grinder についてはこちら

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2023年4月14日

By Fellow Team

2023年2月、私たちは抽出を劇的に変えるOpus Conical Burr Grinderを発表しました。

Opusは、プロが作るエスプレッソ用の極細挽きから、粗挽きが必要なコールドブリューまで対応したモデル。

さらに、高トルクモーターと6枚のブレード刃が優れた均一性と風味を41ステップ以上の挽き目設定の中で生み出すという、比類ない価値がある本当に素晴らしいプロダクトです。

では、どのようにしてFellowはOpusを開発するに至ったのでしょうか?

Opusを設計する際、Fellowチームはエスプレッソ用の細かい挽き目とコールドブリュー用の粗い挽き目、どちらも止まることなく生み出すことができる、

  • 刃の構造
  • モータースピード
  • トルク

などのポイントで完璧なバランスを見つける必要がありました。

Opusの開発が始まったのは2020年初旬。主要なクリエイターの一人であるアンドリュー・H、Fellowのシニアプロダクトデザインエンジニアから、そのストレスフルで興奮に満ちたプロセスについて聞いてみましょう。

Q: どのようにプロジェクトはスタートしたのですか?プロセスはどのようなものでしたか?

既に実施していた消費者調査の結果をまとめ、マーケティングとプロダクトの要件を評価した後、消費者のニーズと求められている製品の特徴を考え始めました。

次に見た目と商品の特性を追求し、機械設計とプロダクトデザインに移りました。

それからはプロトタイプ、プロトタイププロトタイプです!

Q: 直面した主な課題は何でしたか?

最大の課題は、顧客に取ってコスパが良い一方で、焙煎レベルや豆の種類に関係なくエスプレッソが挽ける駆動系(モーターや機械設計)と刃をデザインすることでした。

私がFellowに入社したとき、既にOpusの元となる駆動系とグラインディング構造を備えた部分的なプロトタイプが、追加の検証とテストのために作成されていました。

最初は、そのオリジナルのプロトタイプを中心にすべての他のサブシステムをデザインし、その後実際にグラインドする2つ目のプロトタイプを作成しました。

ただその2つ目のプロトタイプは約12回のグラインドでダメになったんです!(ギアが完全に溶けてしまいました)。

私は「一体何が起こったんだ?!」という感覚になりました。


私たちは、素材、プロセス、コーヒーの種類など、あらゆる面からその失敗の原因を調査し、オリジナルのプロトタイプと2つ目のプロトタイプの違いを明らかにしました。

その結果、オリジナルのプロトタイプでさえ、ギアが千切れる寸前であったことがわかりました。

これはかなり悔しい見落としであり、誤った連携と不完全な情報の受け渡しによって起こり、数ヶ月のスケジュールを無駄にしました。

このような開発を経て、私たちは正直に自分たちと向き合い、すべてを最初からやり直すことにしたのです。

またもう一つの課題だったのは、精密なエスプレッソ調整も可能な直感的なグラインド設計を作成することでした。

そのために、全く細かく挽けない刃や、刃同士が互いに衝突するリスクがある刃など、沢山の刃をテストしましたが、私たちが求めるレベルの負荷をかけると、コニカル型の刃はほぼ瞬時に壊れてしまいます。

最終的には、私たちが求めていた品質基準を満たすサプライヤーを見つけ、完璧なエスプレッソの安定性を実現するために刃の形状微調整を共同で行いました。

この当初の目標に叶う1杯ができるまで、何杯のエスプレッソを試したか覚えてませんが(少なくとも100杯以上)、最終的に成功したときの甘い満足感は覚えています。

その日、私はこの製品が日の目を見ることを確信したんです。

Q: 他にどんな障害がありましたか?

たくさんありましたが、おそらく最も大きなものは、当初の外観とデザインがすでに定義されていた後に、駆動系の設計をやり直すことでした。

最初のプロトタイプが製品として十分でないとわかった段階で、一連の複雑な設計を再度やり直す必要がありましたから。

またもう一のハプニングは、パーツの製造を開始した直後に、私たちのロードビン(ホッパー)が実は安全認証試験に通過できない可能性がある、ということがわかったことです。

これはホッパーの安全機能が認証試験の基準で定義された要件に、完全には適合していなかったために発生しました。

この”認証”の領域においては、私たちには明かされない多くのグレーな点がありますね!

ただ金型を作って試験に落ちてさらに開発時間を失うよりは、安全策を取る必要がありました。

そこで、スイッチ部分の製造を一旦ストップし、2週間のスプリントでスイッチ機構をリデザインしました。

そして、テストと検証を行い、プロダクトの中に再度戻したのです。

またそれだけではなく、サプライチェーンの課題による電子部品の不足、コロナ流行による工場のシャットダウンなど、幾つもの問題が重なりました。

Q: いくつのプロトタイプを作りましたか?

本当にたくさん作りました。

すべてが終わったときには、パーツやサブシステム、グラインダー本体のプロトタイプを50以上は作成したと思います。

Q: Opusのどんなところが好きですか?

非常にパワフルなだけでなく、エスプレッソショット用に挽くのに1分も待つ必要がなく、コーヒーの味も素晴らしい。

滑らかな、9気圧のエスプレッソショットを飲みたい人も、キャラメルピーチの香りなどフレーバーを楽しみたい浅煎り派の人も、このグラインダーは手放せません。

機能の詳細については、Opus 商品ページをぜひご覧ください。

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いかがでしたでしょうか?

Naruoは、製品開発なんて一回もやったことないですが、きっと尋常じゃない苦労とプレッシャーがかかりますね、、。

いくら事前のマーケット調査や顧客リサーチをしたところで、実際には全然売れないなんてこともあるのに、製品の完成を目指して取り組むのは、大変なものだったと思います。

グラインド精度、スピード、デザイン、コスト、、様々なポイントを全て網羅しないといけないグラインダーの開発は本当に難しいはず。それを乗り越えたからこそ、こんな素晴らしい製品になったんだと思います。

Opusはいろんな困難を超えて作られた、Fellowイチオシ、使い勝手最高のすごい使える製品です。ぜひ8/17の発売をお楽しみに!

Naruo

ちなみに、、、

Q:他にどんな障害がありましたか? の所で、「2週間のスプリント」というワードが出てきました。

このスプリントというのは、ソフトウェア開発などでよく使われる言葉で、短く区切られた開発期間のことを指します。

この短期間に仕様の設計や開発、サービスリリースまで進み、テストとフィードバックを繰り返す一連の流れのことを指します。

発生した課題に対して、短期集中でチーム一丸で解決するんですね。

Fellowもこのスイッチ部分における認証試験の問題が発生した時に、チームで集中して取り組んだのだと思います。

実は最近上司の一人に、ソフトウェア開発のプロダクトマネージャーをされていた方が加わりまして、よく聞くようになったワードなんです。ご参考に。

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