今月の#クラスパートナーロースターは、和歌山・岩出市のKAMIN COFFEE ROASTERS。店主の西田武史さんにお話を伺いました。
「市役所のコーヒー係の係長」 和歌山という土地で、コーヒー屋を営んでいく上で、ご自身の役割をそう表現される西田さん。第一印象から、物腰柔らかで、でも、きっちりと周りの環境や状況を分析されていて、まさに、コーヒーシチズンが安心して悩みを打ち明けられるような頼れる係長さんでした。前職で、百貨店に勤められていた頃、「もの作りをする地元の友達がかっこよく見えた。」と、29歳で、コーヒーの世界へ。百貨店という非日常と、コーヒーのある日常というのは、一見、相対するもののようで、でも、根幹にある「楽しい一日や空間を提供する一端を担いたい。」という西田さんの想いは変わっていないのだと思います。
さて、今回、西田さんからご紹介いただく豆は、エチオピアとブレンドの2種類です。 「扱っているコーヒー屋さんも多く、色んなところで飲めるからこそ、直火式の焙煎機との味わいの違いを楽しんで欲しい。」ということで、浅めの焙煎で仕上げたナチュラルプロセスのエチオピア(ティルティラ・ゴヨ)。 そして、もう一つは、同店のレギュラー商品でもあるKOYAブレンド。こちらのブレンドは、「和歌山の街や高野山の澄んだ空気感を表現したくて、それを感じてもらえるような味わい」とのこと。さらに、今回、Kurasuのサブスクリプション限定で、ブレンド内容を一部変更して、コロンビアのシドラブルボンを使用したスペシャルバージョンでお届けしていただけます。贅沢すぎる。
最後に、「海外には直火式の焙煎機があまりない。国内でも若い世代の人たちには馴染みがないと思うんですが、直火式でも、飲みやすくて、冷めても美味しいコーヒーを焙煎できる。それを楽しんで欲しい。」と語る西田さん。「熱風式」が良しとされるこの時代に、あえて時代に逆行するように、「直火式」の道を突き進む。若輩者ではありますが、同じ焙煎士として、ここに至るまでの試行錯誤の過程が見えるからこそ、西田さんのコーヒーが、まさに「人の手」によって作られたものだということを、皆さんにも知って欲しいと思います。文字ではない、本質的な体感としての味わいをぜひ。
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