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Kurasu 10th Anniversary・Reflection Blend

Kurasu 10th Anniversary・Reflection Blend

こんにちは。Kurasuのヘッドロースター、Takuyaです。

今年、Kurasuは10周年を迎えます。この節目に掲げたテーマは、「Reflection(省察)」です。

自分たちがどこから来たのか、今どこに立っているのか、そしてこれから何を大切にしていくのか。単に過去を懐かしむのではなく、これまでの歩みを振り返り、次の10年について考えるという意味が込められています。

このテーマをコーヒーで表現したのが、Reflection Blendです。

Kurasuが歩んできた10年を一杯のコーヒーに表現するなら、ひとつの産地やエリアに絞るのではなく、これまで築いてきた関係と、これから育てていきたい関係を組み合わせたいと考えました。そこで選んだのが、インドネシア、エルサルバドル、パナマ、ブラジルの4つのコーヒーです。

ブレンドの中心となるのは、Indonesia Frinsa EstateとEl Salvador Don Jaimeです。どちらも、Kurasuが自家焙煎を始めた頃からコーヒーを仕入れ、継続して関係を築いてきた生産者です。

コーヒーの味わいは、品種や精製方法だけでなく、土地の環境や生産者の考え方、毎年の試行錯誤によって形作られます。実際に産地を訪れると、これまでカップを通して感じていた個性と、現地で見た風景や生産者の手仕事が結びついていきます。

Frinsa Estateを初めて訪れたのは2025年。今年も再び彼らのもとを訪ねました。(Frinsa Estate訪問時の記録

今回使用しているWeninggalih農園では、既存の松林を残したまま、その下でコーヒーを育てています。森林を伐採して農地を広げるのではなく、もともとある環境を生かしながら生産を続ける方法です。

Frinsa Estateでは、このほかにも品種の試験や栽培方法の改善を続けています。毎年の気候や木の状態を確認し、その土地に合う方法を探していく姿勢は、状況に合わせて調整を重ねるロースターの仕事とも共通する部分があると感じました。

Don Jaimeへは、2026年にAyakaが訪れました。(Don Jaime訪問時の記録

ハイメさんは、自宅の庭や屋上に精製設備を設け、チェリーの状態に合わせて日差しを調整しながら、およそ35日かけてゆっくりと乾燥させています。一般的な天日乾燥よりも時間をかけることで、フレーバーを保ちながら安定した品質に仕上げています。

自分で管理できる量を、生活のすぐそばで丁寧につくる。現地での様子を聞き、私たちが長く扱ってきたコーヒーがどのような環境で生まれているのかを、より具体的に知ることができました。

この2つのコーヒーには、Kurasuがロースターとして積み重ねてきた時間と、これまで関係を続けられた生産者・商社への感謝を込めています。

そこに加えたのが、Panama Bambito EstateとBrazil Joao Hamilton (FAF Coffees) です。どちらも、昨年から新しくダイレクトトレードを始めた生産者です。

Bambito Estateは、パナマで長く続く農園の伝統を受け継ぎながら、品質の向上に取り組んでいます。一方、Joao Hamilton (FAF Coffees) は、農地の再生をはじめとした環境への取り組みを続けています。

それぞれ方法は異なりますが、今あるものを大切にしながら、将来に向けて持続可能なコーヒー生産を進めようとする姿勢に共感しました。これから関係を深めていきたいという思いから、今回のブレンドに使用しています。

長く取引してきた2つの生産者と、新しく取引を始めた2つの生産者。この組み合わせによって、Kurasuの「これまで」と「これから」を表現しました。

ブレンドをつくるうえで最初に決めた味のゴールは、毎日飲みたくなるコーヒーであることでした。

優しい酸味と柔らかい甘みがあり、フィルターでもエスプレッソでも楽しめること。熱いうちは穏やかで、温度が下がるにつれて果実味が開いてくること。10周年の特別なブレンドでありながら、日常の中で気軽に楽しめる味を目指しました。

構成は、Indonesia Frinsa Estateが50%、El Salvador Don Jaimeが30%、Panama Bambito Estateが10%、Brazil FAF Coffeesが10%です。

ラズベリーやぶどう、みかんのような果実味に、緑茶を思わせる穏やかな印象と、マカダミアナッツのような甘みが重なります。温度が下がるにつれてフレーバーの感じ方が変化するため、時間をかけて飲むのもおすすめです。

強い酸味や派手なフレーバーを前面に出すのではなく、口当たりが柔らかく、飲み疲れしないバランスに仕上げました。フィルターでは温度変化によるフレーバーの広がりを、エスプレッソではジューシーな甘みと花やかな余韻を楽しんでいただけます。

この10年で、Kurasuを取り巻く環境は大きく変わりました。店舗やチームが増え、コーヒー生豆の仕入れ方や産地との関わり方も少しずつ変化しています。気候や生産国・消費国の経済、私たち自身の組織のあり方も、これから変わり続けていくはずです。

その中でも変わらず大切にしたいのは、毎日の暮らしに寄り添う、おいしいコーヒーを届けることです。

Reflection Blendは、Kurasuの10年を知っていただくためのコーヒーであると同時に、日常のさまざまな場面で楽しんでいただけるブレンドを目指してつくりました。

このブレンドは、Kurasu Kyoto StandKurasu Ebisugawaの2店舗でのみ提供します。実際に味わっていただくことが難しい方にも、このブログを通して、4つの産地が重なり合う味わいや、その背景にある風景を少しでも想像していただけたら嬉しいです。

これまでKurasuと関わってくださった皆さまへの感謝と、これから出会う人やコーヒーへの期待を込めています。

店舗にお越しの際は、ぜひフィルターでもラテでも、あなたのお好きな飲み方でお楽しみください。

 

 

Blend Profile

  • Indonesia Frinsa Estate Weninggalih Various Varieties Fully Washed:50%
  • El Salvador Don Jaime Pacas Natural:30%
  • Panama Bambito Estate Typica Washed:10%
  • Brazil FAF Coffees João Hamilton Sumatra Natural:10%
  • Flavor notes:Raspberry, Grape, Mandarin orange, Green tea, Macadamia nuts

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