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スタッグドリッパーフィルターの秘密  〜翻訳シリーズ13〜

スタッグドリッパーフィルターの秘密  〜翻訳シリーズ13〜

皆さまこんにちは、KiguのNaruoです。


FELLOWブログの翻訳シリーズ、第13弾。

彼らが随時更新している興味深いブログをもっとみなさまに知って欲しくて、翻訳しています。


今回のテーマは

「Filter Face-Lift: The Details Behind Our New Stagg Dripper Filters」

直訳すると、「リニューアル!新しいスタッグドリッパーフィルターの詳細」。

現在Kiguから販売されているペーパーフィルターですが、実は色々と秘密があるんです。。

商品詳細はこちら



原文はこちら

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2017年6月26日

新しいスタッグドリッパーフィルターの秘密

ペーパーフィルター。挽いたコーヒー豆と、おいしいコーヒーカップの間にある仲介者。

コーヒーの味を決める方程式を構成する重要な要素でありながら、その価値に見合うだけの注目を集めることはありません。

しかし、今日だけは違います!

ペーパーフィルターを製作するプロセスを見直し、新しく改良された Stagg ドリッパーフィルターについて是非深く知ってください!

生産地

Fellowでは、ペーパーフィルターを必要とする2種類のドリッパーがあります。

Stagg ドリッパー[XF]Stagg ドリッパー[X]です。

[XF]は背の高いフィルター、[X]は背の低いフィルターを使います。

これらはドリッパーの急傾斜に対応したペーパーフィルターになっています。

これまでFellowのペーパーフィルターは、中国の工場で和紙をプレスしていました。

しかし最近(2017年以降)、アメリカの中西部の製紙工場での生産に切り替えました!

北に行くとFellowが凍ってしまう可能性がありますが、アメリカ製の最高級のコーヒーフィルターをお届けするためには、そのリスクを負う価値があると考えています。

味の向上

新しい製紙工場への移行を決めたのは、調査なしにはあり得ませんでした。

Fellowのチームは、候補となるいくつものペーパーフィルターをすべてテイスティングテストしました

方法はまず、お湯を張ったカップに各フィルターを一枚ずつ浸します。そして、お湯が冷めてから、それぞれのカップの水をブラインドで試飲しました。

目的は、味の残りが最も少ないフィルターを見つけることです。

紙っぽさがない方がいいんです(紙袋の味が好きな人は別ですが)。

私たちが選んだ北米産の紙は、化学的な風味がなく、紙の味もほとんどしない、最もクリーンな水を生み出すことが出来ました。

構造の変化

さらに、最もクリーンな味を追求するために、新しい紙の重さを従来のフィルターより重くしました。

重くすることで、フィルターの側面や底面が崩れてドリッパーを詰まらせることもありません。

生産拠点や紙の変更だけでなく、ウェーブの数も見直しました。30個あったウェーブの数を10個減らして、20個にしました。

なぜ、減らしたのか?

まず、フィルター同士の分離が格段にしやすくなりました。(Fellowファンの皆さまから頂いたアドバイスを元に改良しました。)

次に、ウェーブの数が少ないことで、フィルターの構造と剛性が高まり、リンスの際にペーパーフィルターが倒れる可能性が低くなっています。

さらに、水がステンレスに当たって熱を奪われる場所が少なくなります。要するに、ウェーブの数が少ないことは良いことなのです!

ペーパーフィルターの歴史

コーヒーオタクの皆さまに、少しだけペーパーフィルターの歴史をお教えしましょう。

20年ほど前まで、製紙業界では紙を白くするために塩素系漂白剤を使用していました。当時、このプロセスは環境に害を及ぼすとは考えられていませんでした。

しかし、検査技術の進歩に伴い、塩素系漂白剤から生物や環境に有害なダイオキシン類が発生することが判明しました

そのため、製紙業界は漂白工程を見直すことになりました。

現在では、塩素系ではなく、二酸化塩素と酸素を利用した漂白が行われています。これを業界ではECF漂白(Elemental chlorine free bleaching)と呼んでいます。

Fellowのペーパーフィルターは、このECF漂白プロセスで製造され、定期的に安全性のテストを行っています。

ダイオキシンの濃度は1兆分の2以下で、自然界に普通に存在する濃度よりも低いことを製紙工場が保証しています。

新しいフィルターでスタッグドリッパーのコーヒーを作って、その飲みやすさや味の違いを実感してください!

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Naruoのコメント

いかがでしたでしょうか。

Stagg ペーパーフィルターのことだけでなく、フィルターの歴史など、明日使えるかもしれない豆知識も含まれていましたね。

ペーパーフィルターって色々なメーカーから販売されていますが、作りや表面の質感が結構違います。

先日、100枚入で約5,000円くらいするとあるペーパーフィルターを使いましたが、これまた出来上がったコーヒーがいつもと全然違いました。

奥が深くて面白い世界です。

※Fellow stagg Dripper[X][XF] に付属している15枚のペーパーフィルターは、日本の和紙を中国の工場でプレスしたものとなります。

実はFellowのパートナーである製紙工場から出ている、原料パルプやプロセスに関する文書も今回翻訳しました。かなりマニアックな内容ですが、もしさらにペーパーフィルターの世界に触れた方はぜひこちらへ。

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