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Kurasu Journal

ENJOY COFFEE TIME KYOTO@元・立誠小学校

11月23日、元・立誠小学校で行われた ENJOY COFFEE TIME。 京都の8つのロースター・カフェ、3つのフードブース、そしてカリタと東急ハンズ、誠光社の特別なブースなどコーヒーにまつわる様々な方々と共に約1000人の来場者を向かえりれることができ、大成功のイベントとなりました。 Kurasuは初のイベント出店。いろいろな方々に支えられながら無事皆様にコーヒーを届けられたことをうれしく思います。今後のイベント出店の可能性を見出すことができた一日となりました。  

メディア掲載:Good Coffee

KurasuのCEO、大槻のインタビュー記事が、コーヒーカルチャーの最先端を発信するウェブマガジン、 Good Coffeeに掲載されました! 今年8月にオープンした京都のカフェについて、今後の展望、コーヒーへの想いを語っています。ぜひご一読ください! >>>記事を読む(英語)  写真出典: Good Coffee

Life Size Cribe: 2016年11月 #クラスパートナーロースター

  芯のある声で「何でも聞いてください!」と、快く取材に応じてくださったのは、国分寺にあるLife Size Cribeの吉田さん。 Kurasuのコーヒーサブスクリプションで提携するカフェ・焙煎所だ。     新卒時、縁があり決まった飲食業界の企業で、コーヒーに関わる仕事をスタート。持ち前の向上心と行動力を活かし最短で店長に就任した。日々喫茶店という場への思い入れは高まり、勤務開始まもなく、30歳までに独立したい、自分の店を持ちたいと思うようになったという。仕切っていた喫茶店では、全てオートメーションでボタンを押せば規格通りのコーヒーが出来上がる仕組みで、バリスタや焙煎、と言っても、「誰かがやっている仕事」という認識にとどまっていた。       忙しく働いていたその頃、所属企業の別業態として、イタリアンバルがスタート。初めて間近に目にしたエスプレッソマシンに、メカニック好きの血が騒いだ。 すぐに異動を願い出るも、なかなか思うように話が進まず、居ても立っても居られなかった吉田さんは、右も左も分からぬまま、自らマシンを買っては壊し、グレードアップしては壊し、を繰り返す日々を送った。 さらに、毎日仕事が終わるとすぐにバリスタについて調べ、バリスタがいる店を端から訪ねては、色々な話を聞かせてもらい勉強した。   知識が増えるにつれ、バリスタになりたい、今の自分の仕事は本当にやりたい事ではない、という思いを募らせた吉田さん。まだこの時点では、バリスタという職業への憧れがひたすらに強く、コーヒー自体の味わいや、コーヒーを淹れることを職業にする意味を自らに問うところまでには至っていなかったという。     しかしそんな状況を一変させるような衝撃の出会いが訪れる。 ある日ポールバセットに入りエスプレッソを頼んだ。いつものように砂糖をたっぷり入れて飲もうとした瞬間、今ではエアロプレスのチャンピオンとして名を馳せる佐々木氏に、「できればお砂糖入れずに飲んでみてください」と話しかけられたのだ。半信半疑で飲んでみたその一口に衝撃を受けた。信じがたいほど甘く、まるでダークチョコレートをなめているような味がしたのだ。あまりの感動に、しばらくは鳥肌が止まらなかったほどだという。さらに当時のポールバセットには現在Onibus Coffee代表の板尾氏やFuglen Tokyo代表として活躍する小島氏も在籍し、まさにサードウェーブを担う強者揃いだった。   それからは猪突猛進、アルバイトとしてでもいいから雇ってくれ、と5回ほど履歴書を送ってみたが、手応えなし。地道に業界で人脈を広げていくなどの努力もしたが、なかなか実を結ばなかった。     一旦は地元に戻って友人の手伝いをする日々を送ったが、そんな時に転機が訪れた。ポールバセットが渋谷ヒカリエに新店舗を出店、オープニングスタッフの募集を開始したのだ。 ここで以前に知り合い交流を深めていた方の口利きで、無事採用が決定する。またそこからが吉田さんの力の見せ所。とにかくできるだけ多くを学びたい、その一心で、与えられる仕事をこなすだけでなく、ひたすら先回りをしては、あらゆるすきま時間に、自分で考えたことや学んだことをプレゼンしていくという情熱を見せた。 その向上心と必死で積み上げた経験の甲斐あって、吉田さんは見事、二人分しか枠のないバリスタの地位を勝ち取り、さらに社員だけが関われる焙煎にも関われるようになった。     こうしてコーヒー業界を駆け上がっていった吉田さんだが、以前からの独立への夢は褪せることなく輝いていた。知識や経験が増えるにつれ、さらに自分なりのアウトプットがしたいと強く思うようにもなり、独立へ向け、あえてアルバイトの身に戻してもらい、ボンダイコーヒーサンドイッチで兼業するなど、ひたむきに吸収し、人脈も広げていった。少しでも空いた時間があれば、コーヒーにまつわる文献を読み込むなどし、幅広く知識の根を広げた。 頑強な意志と、他の追随を許さぬ努力ぶりでめきめきと力をつけた吉田さん。仲間の力添えや様々なめぐり合わせで、30歳という目標よりなんと3年も早い、27歳の年にLife Size Cribeをオープン。Life Sizeという言葉には、Life Styleほど大げさでない、「等身大」の姿勢を大切にしてきた自分の半生を振り返るような気持ち、そして、訪れるお客さんに、コーヒーをもっと等身大で楽しんでほしい、という気持ちを込めた。     吉田さんが考えるコーヒーは、まず第一に嗜好品であるということだという。人それぞれ好みがある中で、新しい選択肢を提案できる幅広さ、そして飲んだ瞬間、幸福感があるようなコーヒーを淹れることを常に念頭に置いている。飲み始めてから飲み終わるまでの温度変化が、味やフレーバーにどう関わるか、までを追求した結果、温度をやや低めにして抽出するところにたどり着いた。甘みを強く感じ、時間が経っても質が変わらない抽出が理想だ。 焙煎の場でも、情報共有やプロ・アマ問わず交流ができる場を作ろうと、Glitch Coffeeと協力し、まだ珍しい共同焙煎「シェアロースター」という形をとり、焙煎を開始。現在はFuji Royalを所有し、毎週焙煎にいそしんでいる。     都心にカフェがあふれ、「なんとなくおしゃれな場所」「かっこいいもの」が飽和状態になっている今、その場の空気に付随するだけではない体験を提供したいと考える。今やコーヒーカルチャーは一種のファッションとされてしまいがちであることに、吉田さんは疑問を呈する。 おしゃれをして、一過性の素敵な時間を買い消費するのではなく、毎朝出勤前などに自然と集い、美味しいコーヒーと優しい会話を楽しむような、日常に溶け込むような空間を作りたい。今後もどんどん増えていくであろうコーヒー業界の人々には、コーヒーを美味しく作れる事は絶対条件である職業バリスタとして、コーヒーを淹れてお金をもらう事の意味を自らに問う姿勢を大切にしてほしい。まずは自分の周りの人達にコーヒー好きを増やしていくような情熱と根気良さを持ってほしい、と吉田さんは語る。 サードウェーブを盛り立ててきた第一世代に学び、そこに夢や希望を見出して業界を志す第二世代の人々とどう今後力を合わせていくか。その舵取りの一手を担いたいと、志を燃やしているのだ。    ...

Kurasu Kyoto イベント - ハンドドリップセミナー

Hand Drip Seminar22日に、第2回 ハンドドリップセミナーを開催いたしました。 今回も Hario V60を用いて、ほんのひと手間かけることで おうちでも簡単に より美味しいドリップコーヒーを淹れるコツをつかんでいただきました。 同じ豆を使って それぞれが淹れたコーヒーを飲み比べながら、「なんでこの味になるんだろう」「こっちのこの味が出したい!」などなど 私たちバリスタと参加者の皆さんでわいわいお話しながら 和やかな雰囲気でセミナーを終えることができました。 来月からも、月に一度のペースで ハンドドリップセミナーを開催する予定ですので、少しでも興味のある方はぜひぜひ 気軽に参加してくださいね!一緒にコーヒーのお話で 盛り上がりましょう♪次回の開催の予定はFacebookをチェックしてください。 ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。 - Yumeka  

メディア掲載 - 関西ウォーカー最新号この秋行くべきカフェ ベスト35選

関西ウォーカー最新号【特集】この秋行くべきカフェ ベスト35選 にKurasu Kyotoを紹介いただきました! WEEKENDERS COFFEEさんと隣同士で関西エリアの要チェックカフェが満載となっております。 是非機会がありましたら手に取ってご覧になってください。      

新商品 - TORCH(トーチ)マウンテンドリッパー ブラック/Pitchii グラスマグ

Kurasuが新たにご紹介するのは、TORCHから新発売された、マウンテンドリッパー  ブラック、そして Pitchii グラスマグ 。 世界中で数多くの愛用者を持ち、国際的なプロコンクール等でも輝かしい活躍を見せるマウンテンドリッパーに、ドーナツに続き待望のブラックが登場しました。素朴なホワイトに比べスタイリッシュながら、ドーナツ、マウンテン両方のアイコンであるウッドベースが暖かみを添えます。 >>商品詳細はこちら >>従来のマウンテンドリッパー(ホワイト)のレビューは こちら     Pitchii グラスマグは、手作りの味がありながらもシンプル、クリーンな存在感で人気を誇る Pitchii サーバー のデザインを受け継いだマグ。容量は280 ml 強とややコンパクトですが、 ドーナツドリッパー や マウンテンドリッパーといった既存のTORCH商品を直接乗せてドリップできるすぐれものです。 サーバーのようにドリップする様子を楽しんだあとは、すぐにそのまま飲めてしまうのもいいですね。素材はサーバーと同じく耐熱ガラス(120℃までOK)で安心、もちろんアイスコーヒーなどの冷たい飲み物にもおすすめです。 >>商品詳細はこちら   マウンテンドリッパー ブラック 、そして Pitchii グラスマグ で、いつものコーヒーブレイクを少し楽しく、新鮮にしてみませんか? マウンテンドリッパー ブラック と Pitchii グラスマグの商品詳細はそれぞれ商品名をクリック。

Kurasu Kyoto イベント - ゲストバリスタ・PNB Coffee(東京)

PNB Coffeeさんとのコラボイベント、大盛況に終わりました。開始当初は 気候が寒かったせいか、人通り少なく少し不安に思いつつも、いざコーヒーを注いで頂くうちに、コーヒーの香りにつられて、続々とご来店頂きました!今回はデンマークで焙煎された4種類のコーヒー豆をお持ち頂き、コンガ産(La Cabra)、ケニア産、エチオピア2種(Coffee collective)をハンドドリップで、また エアロプレスで抽出されたコーヒーをトニックウォーターに混ぜた"エアロプレストニック"をご提供して頂きました。 ちなみに coffee collectiveの このケニアを飲んだことが、ピーターさんがコーヒーの道に進むきっかけになったそうです。(なんと 世界ブリューイングコンペティションで2位を獲得した豆です)   コーヒー豆本来の持つ特徴を引き出すために全て浅煎りで、どのコーヒー豆も 非常にフルーティーで甘く、 ピーターさんの計算された 丁寧なハンドドリップにより、コーヒーの旨味が最大限に引き出された 感激の一杯。   デンマークでは まだまだエスプレッソ文化が根強い中、コーヒー豆の風味を引き出せるハンドドリップにこだわり続けるピーターさん。 今回は 滅多に味わうことのできないデンマークで焙煎されたコーヒーを 国内外問わず たくさんのお客様にお届けすることができ、非常に嬉しく思います。 ご来店頂きました皆様 ありがとうございました!   そして PNB coffeeのピーターさん、あゆみさん、最高に美味しいコーヒーと素敵な体験をさせて頂き、本当にありかとうございました!      

MEL COFFEE ROASTERS: 2016年10月 #クラスパートナーロースター

Kurasuが11月にご紹介するのは、大阪のMel Coffee Roasters。   大阪を代表する活気ある街の一つ、心斎橋。大通りを曲がり、オフィスビルや住居ビルが並ぶ落ち着いた横道を進むと、十字路の角にMel Coffee Roastersが現れる。     街並みに溶け込むシンプルな外観だが、近づいてみると手塗りの跡も感じられるような素朴な外壁に、控えめに踊るようなロゴが目にも楽しい。 カウンターと焙煎機が肩を寄せ合う店内はわずか2.6坪。しかし不思議と明るく温かみのある空間に一歩足を踏み入れると、すぐにオーナー兼ロースターの文元さんが出迎えてくれた。    元々は大手自動車メーカーでエンジニアとして活躍していた文元さん。仕事にやりがいを感じる一方で、これが本当にやりたいことなのだろうか、と考えるようになったという。 仕事を通して毎年海外に行く機会もあり、次第にもっと世界を見て回りたいと考えるようになり、ついに世界一周を決意した。    3か月のオーストラリア、シドニー滞在を含め、南米やアフリカなどにも訪れ、自らの世界を広げていった。旅の中で、コーヒーとも様々な形で巡り合ったという。エチオピアやケニアでのコーヒーセレモニーで飲んだ、砂糖を混ぜた粉っぽいコーヒーは特に印象深い。   その後結婚を経て、さらに英語力を磨くため渡豪。当時まだ日本人の少なかったメルボルンに滞在することに決めた。ビジネススクールに通う道のり、セブンイレブンで、1ドルのカフェラテを一杯。毎日コーヒーを飲む習慣ができたのはこの頃だった。        多くを吸収する日々の中、通学路にいつも長い列ができているカフェがある事に気が付いた。BROTHER BABA BUDAN、メルボルンで人気を誇るスペシャルティーコーヒーのカフェだ。 そこで何気なく並び飲んでみたカフェラテに、文元さんは非常な衝撃を受けることになる。 そこからカフェを巡り始め、いくつものマシンを目にするにつれ、自分でもエスプレッソマシンを動かしてみたいと思うようになった。    それからは行動力を活かし、カフェのアルバイトに応募しようと100枚以上履歴書を配って回ったが、ことごとく断られてしまう。 少しでも経験を積もうと思い、バリスタの養成学校で3日間集中コースを受け再度挑戦。しかし今とは違いアジア人がバリスタとして働くことがほぼ無かった時代、受け入れようとするカフェはなかった。 その後50件以上訪問し、2件だけ試しにミルクを作らせてくれたカフェがあったものの、結果はやはり不合格。 ただでさえ不利な環境で、3日間の付け焼刃では太刀打ちできるはずもなかった。    それでも諦めなかった文元さんは、自ら800ドルでRancilio Silvia V3のエスプレッソマシンを購入、自宅で練習を始めた。さらに知り合いのつてで、カフェの営業時間外にマシンを使わせてもらえることになり、そこで半年ほど練習を重ねた。   その後努力の甲斐あってTrufulla seed coffeeで念願だったバリスタの職を得た文元さんだったが、実家の都合で急遽帰国することになる。 地元大阪に戻り家業を手伝うかたわら、週末は心斎橋のコーヒースタンド、mill pourで働くことに。徐々に日本のコーヒービジネスへの見識も深まり、自分の将来への方向性が具体的に見え始めたのがこの頃だった。      その後大阪、東京とカフェを巡りながら、日本のコーヒー事情や豆のセレクト、焙煎機などの傾向を研究。2年半後の2016年1月、ついにコーヒースタンドMel Coffee Roastersをオープン。内装は自ら手掛け、焙煎機にはProbat 5kg、 1968年のビンテージモデルを選択した。日本ではFuji Royalを使用する焙煎所が多い中、差別化をはかり素材やバーナーにこだわった結果、理想にかなうものをドイツからオーダーし直輸入。納品、修理を含め1年半ほどかかった。小さな店内にロースター、マシン、生豆を置き、ドリップを含めスタッフはたったの2人。私たちの知っている限りの “the smallest...

2016 ワールドブリュワーズカップ 優勝者:粕谷さんのインタビュー・レシピ

コーヒー抽出を勉強すればするほど奥の深いものだと感じます。何かひとつの魔法のレシピがあるわけではなく、使用する豆、ロースト、器具、水など様々な要因が重なり合って一杯のコーヒーが抽出される。バリスタやカフェはそれぞれの環境によって一番適したレシピを使用しています。   だからこそ常に新しいメソッドを追及していくことは非常に大事なことであると考えています。特に世界スタンダードの人たちから。   今年のそのスタンダードのトップに立ったのが2016年Brewer Cup世界チャンピオンの粕谷 哲さん。茨城にあるCoffee Factoryのバリスタである粕谷さんのレシピ、抽出方法、そしてプレゼンテーションはどんなものだったのか?   英語のプレゼンを日本語に翻訳したものを共有したいとおもいます:   粕谷 哲さん2016年Brewers Cup優勝プレゼンテーション ジャッジの皆様、こんにちは、ようこそいらっしゃいました。私はテツです。 日本の茨城県にあるコーヒーファクトリーから来ました。皆様のためにコーヒーを淹れられることをとても光栄に思います。 ベストを尽くしますので、皆様も私と同じく、この10分間を楽しんでいただければ幸いです。 私は生産者でも、焙煎者でもありません。ただのバリスタであり、ブルワーです。 したがって、今日にいたるまで、様々な抽出法を探し、学ぶことに情熱を注いできました。 そしてついに、最高の抽出法を見つけ出しました。それが 4-6式です。 ボードにはコーヒーファームについてと、4-6式の詳細が載っています。 この新しいメソッドのアイデアが生まれたのは、Ninety Plus Coffeeに訪れた時です。ファームでは、人々がお金のためだけに豆を集めているのではないことがよくわかります。彼らは自分達の仕事に情熱と誇りをもって働いています。それらは元をたどれば、Ninety Plus Coffeeのオーナーであるジョセフの、決して絶えることのないコーヒーへの情熱と、彼のもとで働く人々への深い愛情から生まれ来るものです。私は彼らの情熱に非常に心打たれ、バリスタとして、彼らの情熱を汲んだ抽出法を必ず見つけ出すことをその時心に決めました。 さて今日は、この4-6式で、皆様に最高のカップをお出ししようと思います。 4-6式は、まず注ぐお湯の全量を40%と60%に分けることから始めます。まず40%量のお湯を2回に分けてそそぎ、次に残りの60%を何回に分けて注ぎたいかを決めます。初めの2回が酸味と甘みのバランスを決め、残りの回数によってコーヒーの強さが決まります。 これだけです。いたってシンプルですよね? 今日はこの特別なコーヒーを使います。これはパナマのNinety Plus Gesha エステートのナチュラルプロセス・ゲイシャです。ハンドピッキングとコーヒーの処理に注がれる情熱が、彩り豊かなフレーバーを生み出します。そして今日は、抽出によってこのコーヒーをもっと素晴らしいものにしようと思います。 私のレシピは コーヒー20gと92度のお湯を300gです。このコーヒーのクリーンな味と華やかなフレーバーを引き出すため、粗挽きにしています。水は0.3ppmの純水で、PHは6.6です。これにより酸味が華やかで、クリーンかつジューシーなものになります。口当たりもなめらかでジューシーになります。 お湯の量は300gですので、初めの2回はあわせて120gです。ではジャッジの皆さま、実際に抽出に入りたいと思います。今日は、1回目では50gを注ぎます。 1回目と2回目それぞれのお湯の量で、最終的な酸味と甘みが決まります。1回目により多く注いだ場合は、酸味が強く、少なく注いだ場合は、全体的な甘みがより強くなります。 今日は甘みをより引き出すため、1回目の量は50gと少なくします。 そして2回目は残りの70gです。2回目により多くお湯を注ぐことで、甘みがより引き立ちます。 この抽出法では、毎回デキャンタに水分が落ちきってから次のお湯を注ぎます。なぜかと言うと、このタイミングが最も抽出を効果的にし、このような粗挽きの場合にコーヒーの強さをより出せるからです。 そして3回目です。3回目から先は、注ぐ回数が抽出の強さを決めますので、もし強くしたければ回数を多く、弱くしたければ少なくします。今回のような粗挽きの場合は、コーヒーが弱くなりがちですが、今日は1.3TDSを目標に抽出します。 回数は3回としますので、180gを3回に分けると1回60gずつですね。 注ぎ続けて・・・完成です。   この抽出法では、コーヒーが非常に クリーンで、華やかで、甘みのある力強いものになります。 裏側にはテイストノートがあります。このコーヒーのアロマは、桃とブラックチェリーです。 フレーバーは、熱いうちは桃とブラックチェリー、冷めてくるとイチゴやパイナップルが顔を出します。 後味はかなり後を引き甘いです。イチゴから次第にカカオへと変化します。私は、真に素晴らしいコーヒーとは、いつまでも甘みが残るようなものだと考えていますこれがまさにそのコーヒーです。酸味は華やかで、クリーンでジューシーであり、イチゴやパイナップルのようなフルーティーな甘みがあります。...

WEEKENDERS COFFEE: 2016年9月 #クラスパートナーロースター

Kurasuから次にお届けするコーヒーは、京都のWEEKENDERS COFFEEから。 京都、富小路通りに佇むのは、白塗りの壁に植木の緑もまばゆい小さな町屋。年月の流れを感じさせる艶のある木柱がモダンな建具と調和し、隅の方にはふくふくと丸く身を寄せ合う苔庭や小さな腰掛が懐かしさを誘う。日本家屋独特の開放的な入り口の向こうにあるのは、7月にオープンしたばかりのWEEKENDERS COFFEE富小路。左京区元田中に焙煎所を構える有名ロースターの新店舗だ。ゆるやかにジャズが流れる店内で、ロースターであり、オーナーとして店を一手に担う金子さんにお話を伺った。 大学進学を機に出身地の福島から京都へ移住した金子さん。 学生時代にカフェで働き始めたのがコーヒーの世界に足を踏み入れるきっかけとなったという。当時はエスプレッソがイタリアからやってきたばかり。今では当たり前のように耳にする「バリスタ」という言葉も、イタリアに行かなければ出会えなかったような時代だ。 初めて働いたカフェで、金子さんはFMI、チンバリ(cimbali)といったエスプレッソマシンに出会う。それ以来コーヒーに関わり続けて20年が経った。 2005年には、日本にエスプレッソ文化を広めることをコンセプトに、カフェWEEKENDERS COFFEEを元田中にオープン。30席ほどを確保し、フードも夜まで提供した。 豆は島根県安芸市で門脇洋之氏の手掛けるカフェロッソから仕入れていたが、順調に営業を続けていく一方、コーヒー以外のメニューの多さで、「お客さんがコーヒーまでたどり着けない」という思いを抱き始める。 そんな頃、お土産としてもらったTim WendelboeやStumptownなどのコーヒーに出会う。深煎り文化の根強い京都とはまったく異なるコーヒー文化を感じさせる浅煎りの甘みに、自分の出したいコーヒーとは何だろう、と考えるきっかけを与えられた。 WBCなどを通して世界の様々なコーヒーを目にし、国外から豆を買い求め、日本の外に広がるコーヒー文化を貪欲に吸収していった金子さん。 深煎りだけではなく、浅煎りの持つしっかりとした甘み、そしてフレーバーを活かしたコーヒーを自分の手で作りたい。そんな想いがつのり、2011年に自家焙煎をスタート。同時にカフェでの提供を徐々にコーヒーに絞り込んでいくことになる。 実際に自ら豆を提供する際には思い切って3カ月店を閉め、元田中の焙煎所で自らの求める豆を目指し試行錯誤を続けた。 ロースターはProbatの5kgを使い、WEEKENDERS COFFEEを代表するエスプレッソはオリジナルの深い味わいを踏襲しながら、徐々に浅煎りも洗練させていった。伝統的な深煎りはスモーキーさを抑えたものを、浅煎りは酸味よりも甘さに重点を置いた焙煎を行っている。 土地柄、豆の個性に関わらず深煎りをリクエストされることもある。京都に深く根ざしたコーヒー文化は、一朝一夕には変わらない。大会に名を連ねるロースターの焙煎法も様々だ。しかし自分の思うようにやっていく、妥協はしない。京都基準でも、大会基準でもなく、自分は世界基準でやっていく。そう言い切る金子さんは、今や京都以外にも、東京、福井、静岡、大阪など50を超える卸先を持つ。2014年には、Fulgenの小島氏との出会いからTim Wendelboe氏を招いてイベント開催も実現、参加者は100人を超えた。 京都の喫茶文化は世代交代の時期を迎えている。しかし、昔ながらの喫茶文化を否定するつもりはないという。お互いに、それぞれ価値のある事をやっていると考えている。 一方、新世代のコーヒー文化が急成長する中、顧客とのコミュニケーション、バリスタの地位や労働環境など、新しい時代の波には課題も多いと感じている。現状を冷静に見つめる目も忘れない姿勢には、伝統を変化させ、思いを貫いてきた金子さんだからこその深く成熟した想いが感じられた。 今でも自ら週6回焙煎し、スタンドに立ち、行ける範囲には自転車で配達を行っている。大きな袋を積んで京都の町を駆け抜ける金子さんの姿をよく見かけるのは、そういうことだったのだ。「自営業は体が資本ですから、健康には気を付けています」と朗らかに笑う金子さん。穏やかな語り口の向こう側に、努力と情熱がキラリと光って見えた。   WEEKENDERS COFFEE  http://www.weekenderscoffee.com/

Kurasu Kyoto 8/11 Open!

京都駅徒歩5分に新しいスペシャルティコーヒーを提供するカフェがオープンしました。 日本文化の中心である京都を拠点に、日本のコーヒー文化を発信するべく日本のロースターさんが焙煎したスペシャリティコーヒーを月ごとに入れ替えながら提供しているKurasu。   もともとは日本のコーヒー器具を海外に販売するショップから2014にスタート。現在ではインスタグラムフォロワー数2万5千人、Facebookのいいね9,400likeに到達する世界を代表するコーヒー器具ショップに成長しました。     Kurasu Kyotoではカフェスペースだけではなくコーヒー器具のショールームとしても開放しており、ハリオやカリタという大手メーカーから、職人技が光る一点ものまで、デザイン性の高いMade in Japanのコーヒー器具を展示、販売しています。 今月のエスプレッソはSingle Origin Coffee RoastersさんのReservoir Blend。Single Origin Coffee Roasters はシドニー、オーストラリアを代表するスペシャルティコーヒーのカフェ、焙煎所です。去年東京に焙煎所をオープンしたことで日本国内で大きな注目を集めました。 「世界一美味しい朝食」で知られるbillsのコーヒーでも使用されており、関西ではKurasu Kyotoが唯一提供するカフェとなっております。 京都駅徒歩5分という立地を生かし、海外からの観光客に親しみのあるのある味を提供するとともに、エスプレッソの先進国であるオーストラリアの世界スタンダードのコーヒーを地元の方に楽しんでいただきたいという思いから提供させていただいています。 爽やかなフルーティさとキレの良さを併せ持った、そのままでもミルクと合わせても美味しく頂けるエスプレッソを是非お楽しみください。 店内でお飲みになるお客様のラテはすべてオーストラリアで修行を積んだバリスタによるラテアート、店頭販売しているKintoがプロデュースする色鮮やかなマグカップで提供させていただいています。     今月の水出しコーヒーはTaoca coffeeさんのエチオピアアラモウォッシュト。ジューシーなオレンジを思わせるような甘みが特長のコーヒーを15時間かけて丁寧に抽出しています。 Taoca Coffeeは兵庫県、苦楽園のスペシャルティコーヒーロースター。ドトールコーヒーで修行を積み、現在ではバリスタ大会の審査員としてもご活躍の田岡さん。常に10種類以上のスペシャルティコーヒー豆を提供しており、日々ドイツ製のプロバットロースターで焙煎。 Kurasu Kyotoではその中から厳選されて選んだ3種類の豆のハンドドリップ、水出し、また豆の販売もさせていただいています。  今月は東京からSingle Origin Coffee Roasters、神戸からTaoca Coffeeさんのスペリャルティコーヒーを6種類。また、ゲストコーヒーとしてメルボルンやポートランドの豆も限定提供。 コーヒーの産地と焙煎によって変わる様々な味を月替わりでご賞味頂けます。   コーヒー以外にも、オーストラリアを代表するスペシャルティティーのプラナチャイ、抹茶ラテ、レモネードなどご用意させていただています。 日本全国を代表するスペシャルティコーヒーロースターが提供する多種多様の豆の京都駅徒歩5分に位置するKurasu Kyotoで。是非体感していただけるようスタッフ一同心よりお待ちしております。 〒600-8235 京都府京都市下京区 東油小路町552 Kurasu 8am-6pm 不定休   075-744-0804...

LIGHT UP COFFEE : 2016年6月 #クラスパートナーロースター

学生の頃から、人生を賭けて追いかけたい夢に出会える人は少ないだろう。しかしLIGHT UP COFFEEのオーナー、相原民人さんと川野優馬さんはそんな数少ないうちの二人。彼らは在学中に、「コーヒー」という夢に出会った。   当時相原さんはデザイン学専攻、川野さんは経済学を専攻していたが、フランチャイズコーヒーチェーンでラテアートに出会い、その魅力にとりつかれる。心を込めてサーブしたときのお客様の驚きや笑顔を見る嬉しさは格別だった。 実はそれほどコーヒー自体に興味はなかったという相原さん。強い苦みや味も少し苦手だった。しかし東京都内のカフェをいくつも訪ねるうち、二人はすぐにコーヒーの奥深さに引き込まれ、特にOnibus CoffeeとFuglen Coffeeには衝撃を受けたと言う。   実はそれほどコーヒー自体に興味はなかったという相原さん。強い苦みや味も少し苦手だった。しかし東京都内のカフェをいくつも訪ねるうち、二人はすぐにコーヒーの奥深さに引き込まれ、特にOnibus CoffeeとFuglen Coffeeには衝撃を受けたと言う。 自分たちでもこんな香りを創り出したい―その思いに駆られ、フジローヤルロースター1kgタイプを購入。小さなアパートで試行錯誤をくりかえしながらも焙煎を始めた。 さらに知識と経験を広げるため、二人はイタリア、スカンジナビア、ロンドンと、ヨーロッパを巡る旅にも出た。自分たちが経験したものを日本に広めたい―帰国する頃にはそんな目標がはっきりと見えていた。       LIGHT UP COFFEEは、相原さんが社会人1年目、川野さんがまだ大学4年生だった2014年7月にオープンした。学生の身分ゆえにいくつもの物件に断られ続ける日々だったが、そんな中、二人の情熱を理解し共感してくれる方と出会う。努力と出会いが実を結び、東京で最もトレンドと人が集まる街のひとつ、吉祥寺の一角についに店を構えることができた。 デザインの経験を活かし、相原さんは友人たちの力も借りてショップを明るい青と白を基調に設計。予算や資材が限られていたため、よく見るとつぎはぎのところもある。「たぶん本当はシンクはここの方がいいんでしょうね」と笑いながらも、相原さんはくるくると立ち回りコーヒーを淹れる。愛用してきたフジローヤルロースターも、顧客が増え、オンラインでの販売も伸びていく中、1日中焙煎を続けても追いつかなくなってきている。より大きな焙煎機の購入も考えているが、共にゼロから始めた相棒のような存在の焙煎機である。チェック、コントロール、カップ―追い求めるコーヒーを目指し試行錯誤した日々を思うと、別れを惜しんでしまうのだ。  店に入り彼らのコーヒーを味わえば、その場、そしてカップに込められた彼らの情熱、コーヒーへの純粋な愛情、そして方法も様々に、コーヒーをもっと知ってもらいたいという強い思いが伝わってくる。もし二人の店に足りないものがあるとすれば、世の中が彼らの事をまだよく知らないことではないだろうか。   忙しい日々を送る二人だが、密なスケジュールの合間を縫ってセミナーを開催しながら、ブログも欠かすことなく、コーヒーカルチャーを発信し続けている。最近では新しい土地への進出も検討しているようだ。東京のコーヒーマインドにまさに”LIGHT UP”、「灯りをつけた」二人の旅は、日本全国へ広がっていく。   LIGHT UP COFFEE http://lightupcoffee.com/ 4 Chome-13-15 Kichijoji, Tokyo 東京都武蔵野市吉祥寺本町4-13-15