ORIGAMI、フラワードリッパー、KONO名門、Hario V60。
こうして最近話題のドリッパーを並べると、一つ穴が多いですね。確かに、一度ある形のドリッパーに慣れると、ついそればかり手に取ってしまいませんか?今日は少し流行や習慣から離れて、三つ穴・台形ドリッパー「カリタHAドリッパー101/102」に注目!
<今日のテーマ>
- 波佐見焼xカリタとは?
- ドリッパーの特徴
- レシピ
波佐見焼 x カリタとは?
透明感を感じるほど薄く、繊細でありながら、日常使いにも安心などっしりとしたつくりの波佐見焼ドリッパー。長崎県・波佐見町の地域ブランド「HASAMI」とカリタのコラボレーション商品です。
波佐見焼は、分業制で製作されます。型作りから釉かけまでそれぞれを専門にする職人たちが、各々の担当工程に集中することで、高品質な陶磁器を安定的に量産しています。地域で働く人々の約4割が陶磁器制作に携わっていることから、まさに波佐見町全体でものづくりに取り組んでいることがわかります。
陶磁器は、焼き上げると約13%ほど縮んでしまいます。これがデザインや型作りを困難にするポイント。通常の波佐見焼製品よりも複雑な形状のカリタ式ドリッパーをデザインするために、3Dモデリングなどの最新テクノロジーを駆使し、ようやく形になりました。多岐に渡る分野のプロが力を合わせ、何度も検証を繰り返した上で完成した、妥協なき波佐見焼ドリッパーです。
ドリッパーの特徴
現代と伝統技術の融合によって完成したMade in Japanドリッパー。実際にコーヒーを抽出する上で、大事な三つの特徴をご紹介します。
①安定した抽出を実現
ドリッパーの底にある三つの穴が、流量を調整します。これにより、個人の注ぎに影響されず、毎回安定して美味しいコーヒーを淹れることができます。
②ゆっくり抽出し、しっかりと味わいを引き出す
抽出の後半にかけて、特にゆっくりとした抽出に。三つの小さな穴がお湯の流れを比較的ゆっくりと一定のスピードに保ちます。湯溜まりが起こりやすく、過抽出に注意する必要がありますが、存分に美味しく豊かな成分を引き出すことができます。
③保温性に優れている
吸熱性と保温性に優れた陶磁器。事前に熱いお湯でドリッパーをリンスすることで、終始高温環境でコーヒーを抽出することができます。高温なほど抽出効率が上がるので、甘くてボディもしっかりと感じられるコーヒーが好きな方にはたまりません。
レシピ
それでは実際に淹れていきましょう!
まず、フィルターをドリッパーにセットしたら、しっかりとお湯でリンスしましょう。今回は浅煎りコーヒー用のレシピですので、深煎りコーヒーを使用される方は豆の量を増やしてお試しください。
コーヒー:15g (Filter Grind・下記挽き目の写真を参考にしてください)
お湯:240g (90℃)
合計抽出時間: 約3:00
①0:00 / 90g (15秒で円を描くように注ぐ)
短時間でしっかりとコーヒー豆全体を濡らすため、一般的な蒸らしに比べ、大量のお湯を注ぎます。これにより、コーヒー豆全体から均一に成分を引き出す準備を整えることができます。
②0:15 5秒間攪拌
①のステップのサポート的役割のステップ。より均一に成分を引き出せるようになります。また、コーヒーの粉全体をしっかりと動かす事で、抽出後半のお湯の流れをよりゆっくりとしたものにすることができます。
③0:45 / ~180g(15秒で円を描くように注ぐ)
コーヒー豆から成分をあますことなく引き出します。
早いタイミングでたくさんのお湯を注いでも抽出完了までの時間が短くなりすぎないのがKalita 101の良いところ。
④1:15 / ~240g (15秒で円を描くように注ぐ)
抽出も終盤。ドリッパーによって抽出の速度がコントロールされているので、コーヒー豆から雑味など余分な成分を引き出すことなく注ぎを終えることができます。
さて、今回はこのドリッパーの魅力に迫り、実際に淹れてみて、改めてこのドリッパーの魅力を再発見しました。三つ穴や台形の形状が、安定して美味しいコーヒーを抽出できる環境を整えてくれます。全体的にバランスの取れた仕上がりの中に、穏やかな酸質、しっかりとした甘みや厚み、そして丸い口当たりが感じられ、とても満足感のあるコーヒーが出来上がります。
気になる方は、ぜひ夷川店や商品ページから詳細をご確認ください。
それでは、カリタHAドリッパー101/102で素敵なコーヒーライフを!
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